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商品説明
「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった」 川べりを俯き歩く万城目青年は、いかにして作家としての芽を育てたか。万城目ワールド誕生前夜を描く青春記。『週刊文春』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった」
べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。
「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。
どうにもうまくいかぬ男の、十歩進んで九歩下がる日々をまるっと包みこんでくれるようで、あの頃の蒼白い顔をした自分に「よう」と呼びかける気持ちで、『べらぼうくん』とタイトルを決めた。(あとがきより)
未来なんて誰にもわからないのだ。
川べりを俯き歩く万城目青年は、いかにして作家としての芽を育てたか。
万城目ワールドの誕生前夜を描く極上の青春記であり、静かに深く届けたい人生論ノート。【商品解説】
著者紹介
万城目 学
- 略歴
- 〈万城目学〉1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年「鴨川ホルモー」でボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「鹿男あをによし」「ザ・万字固め」など。
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紙の本
「べらぼう」でない「べらぼうくん」
2020/07/19 10:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吉川幸文 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うっかり契約してしまった(解約の仕方がわからん)ネットビデオで奇妙奇天烈『鴨川ホルモー』(凡人ガール楠木さんにぞっこん)を観なければ巡りあわなかった作家と作品。大学受験から作家としてデビューする30歳(而立)までの青春「人生論ノート」である。タイトルに反して、「べらぼうくん」は「べらぼう」どころか、苦境にあっても自暴自棄におちいることなく、常に善後策を講じている。「精魂こめて書き上げた小説が落とされる。すると一個分の『独りよがり』が落ちていく」は蓋し名言で沁みる。なかなか落とせないんだよね、これが。
ビルの管理人業務、簿記学校への通学、左手で電卓を叩き右手で金額を書き込む技術の錬磨、イスを原因とする睾丸の鬱血と痛みのエピソードは、同じ経験があり共感のバロメーターが上がった。自らを省みると、折れて曲がって捩じれて縒れて人生をやり過ごしてきたが、かつて「ヤング」だった『丸出だめ夫』な自分(今もあまり変わらないか)を少し愛おしく思えた。
読むと自分自身に優しくなれる本かも。
紙の本
べらぼうくん、無職になる編が一番おもしろかった
2020/11/07 06:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
連載中の題名は「人生ノート」出版するにあたり「べらぼうくん」に改題したそう。
ずいぶんと改めたと思う。
浪人時代、京大生時代、社会人時代、無職時代と4章にわかれている。
連載時も無職時代が一番反響があったというが、親の雑居ビルの管理人をしながら小説家を目指している無職時代が一番面白かった。
京大卒業の作家なのでエリートコースだと思っていたので、意外な部分が多かったです。
これからは万城目さんと森見さんを間違えないと思います。