読割 50
電子書籍
島とクジラと女をめぐる断片
著者 アントニオ・タブッキ , 須賀敦子
居酒屋の歌い手がある美しい女性の記憶を語る「ピム港の女」のほか、クジラと捕鯨手の関係や歴史的考察、ユーモラスなスケッチなど、夢とうつつの間を漂う<島々>の物語。
島とクジラと女をめぐる断片
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
島とクジラと女をめぐる断片 (河出文庫)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
アソーレス諸島で聞きかじった会話や連想された小説など、著者タブッキ氏の想いが詰まった断片集です!
2020/05/19 10:44
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代イタリアを代表する作家アントニオ・タブッキ氏による作品です。ポルトガル沖合はるか遠方にあるアソーレス諸島に繰り拡げられるクジラと難破船と愛の物語です。表題に「断片」とありますが、同書はその言葉がぴったりです。というのも、同書は短編集でも、詩集でも、エッセイでもなく、アソーレス諸島で聞きかじった会話から連想された小説、ポルトガルの詩人に対するタブッキの思いが詰まった伝記らといった「断片」が収録されているからです。でも、これらの「断片」はどこかでしっかりと繋がっているのが感じられます。幻想味が絶妙の鬼才が、その実験的小説作法を極限にまで押しすすめ、織り上げた、詩的で象徴性豊かな断片集です!