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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/05/25
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:20cm/305p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-06057-0
紙の本
虚構の男 (DALKEY ARCHIVE)
著者 L.P.デイヴィス (著),矢口 誠 (訳),若島 正 (責任編集),横山 茂雄 (責任編集)
閑静な村でSF小説の執筆にいそしむ小説家。だが彼の人生は次第に混沌と謎の渦巻く虚構の世界に入り込んでいき…。奇想天外エンターテインメント小説。知られざる傑作、異色作を本邦...
虚構の男 (DALKEY ARCHIVE)
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商品説明
閑静な村でSF小説の執筆にいそしむ小説家。だが彼の人生は次第に混沌と謎の渦巻く虚構の世界に入り込んでいき…。奇想天外エンターテインメント小説。知られざる傑作、異色作を本邦初訳作品を中心に紹介するシリーズ。【「TRC MARC」の商品解説】
唖然とする展開、開いた口がふさがらなくなるラスト……早すぎたジャンルミックス作家L・P・デイヴィスによるストーリー紹介厳禁のサプライズ連打小説! 本邦初訳。
時は1966年、イングランドの閑静な小村で小説家アラン・フレイザーが50年後(2016年!)を舞台にしたSF小説の執筆にいそしんでいるところから物語は始まる。気さくな隣人、人懐っこい村の人々はみな彼の友だちだ。やがて一人の謎の女と出会い、アランの人生は次第に混沌と謎の渦巻く虚構の世界に入り込んでいく――国際サスペンスノベルか、SFか? 知る人ぞ知る英国ミステリ作家L・P・デイヴィスが放つ、どんでん返しに次ぐどんでん返しのエンターテインメントにして、すれっからしの読者をも驚かせる正真正銘の問題作!(1965年作)
〈読者を幻惑させ、唖然とさせる力は、ミステリー、ホラー、SFというジャンルの境界線を大胆にまたぐところから生まれている。かつては熱狂的な固定読者層がつかずに、とらえどころのない作家としてL・P・デイヴィスを忘却の淵に追いやる原因となった持ち味こそ、彼の小説を読む最大のおもしろさであることを、現在の読者なら充分に理解できるのではないか。その意味で、L・P・デイヴィスは早すぎた作家であり、未来になって再評価されることが作品中に予言として書き込まれていたようにも思える〉(若島正:本書解説より) 【商品解説】
著者紹介
L.P.デイヴィス
- 略歴
- 〈L.P.デイヴィス〉1914〜88年。イングランド生まれ。マンチェスター大学卒業。軍医、郵便局長等を経て、作家。ミステリ・SF・ホラーのジャンルをミックスした作品を執筆。著書に「忌まわしき絆」がある。
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紙の本
ジャンルを越えた怪作
2016/06/23 18:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
2016年の今年読むべき、ジャンルを跨いだサスペンス。一読者としては冒頭から「これはきっとこんな展開に違いない」と色々予想してやまないのだけれど、その予想は決して鮮やかではない手口で次々と裏切られる。アクションありホラーありミステリありでB級の匂いを放ちながらも力技で物語を収めてしまうあたりは見事。地味に張り巡らせた伏線も割とちゃんと回収してあって楽しい。最後にもう一度言う。読むのは2016年である今年がおすすめである、と。
紙の本
2016年に読むべき1冊
2016/10/25 09:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:390 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国書刊行会が知られざる傑作を送り出す「ドーキー・アーカイヴ」第一弾。国書がこのシリーズにかける意気込みを感じる、素晴らしい1作。SF?ミステリー?アクション?――そんなジャンルに縛られず、物語はどんでん返しに続くどんでん返しを繰り返しながら、転がるように突き進む。一気に最終ページまでめくり、また最初から読み直してしまった。
驚きは、原作が50年前に書かれたものであること。そんなことは感じさせない、作者の慧眼にも恐れ入る。そして本書を「2016年」に手に出来たことも嬉しい。
「虚構の男」――誰の、何が虚構なのか。ぜひ広く読まれて欲しい。