紙の本
清々しく爽やかな読後感
2022/12/20 21:22
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投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて一気に読んだ。
芸能界の話だが、スポ根ものに通じるものがあると思った。
いろいろありながらも夢と希望に満ちたストーリー。
それぞれの登場人物もすごく魅力的。
ピカイチの小説。
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星4にするか5にするか悩んだけど、久しぶりに先が気になりすぎて一気に読んだ本なので5にしました。
エロくない村山作品久しぶり…泣。良いよーかなり良かった。少女の頑張る姿、真っ直ぐで反発したりクソ生意気だなと思ったりもするけど、キラキラしてて。桐絵や峰岸のマネージャーたちも、大御所演歌歌手も、嫌な奴一人も出てこないのが素晴らしい。嫌なやつ出てこないのに面白い作品って難しいと思うんです。それが良かった。
不幸なことが起きるのではないかとハラハラしながら一章一章大切に読んだ。ミチルも真由も頑張ってて、読者のわたしも熱くなった。
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少女漫画の様な内容に感じました。
全然違うのに 「ガラスの仮面」を思い出したりして。
出来過ぎな感じかな。
南城広樹 野田二郎 神まさみ…御三家って^^;
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昭和の芸能界を舞台に、容姿も性格も正反対のミチルと真由がマネージャーの桐絵と共に成長していく物語。
その先に一体どんな舞台が待っているのか、どんな景色が見えるのか・・・
本作はミステリでもホラーでもないのに久々に読書をしていて心臓がバクバク(高鳴り)しました!
何と言ってもミチルと真由の成長過程にとても胸が熱くなります。
桐絵だけでなく周りにいる両親や、大御所歌手の方、指導者、桐絵の先輩…登場人物誰もが優しく時に厳しく二人を包んでいて、いつの間にか自分も二人のことを愛しく感じ、親心の気持ちで見守っていました。笑
ミチルの純粋な気持ちと素直さ、後半にかけて真由の心境の変化や覚悟に涙が出そうになり、電車でウルウルしながら読んでいました。
個人的には桐絵と先輩である峰岸の掛け合いが可愛くて、いじらしくて好きです。
読了後は二人が「星屑からスター」へ駆け上がっていくのを勝手に想像しながら余韻に浸っておりました。
暗いミステリ作品が好きな自分にとって久々に幸福感に溢れた読書体験ができました。
この一冊と出会えて良かったと思える作品です!!!
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流行りに乗って
AKB、坂道グループ、ラブライブ的な
話かと思いきや、
ピンクレディー、西城秀樹や
演歌もまだ幅を利かせていた昭和の話
村山先生もいい年齢だもんな
王道のストーリーではあるが、
次がどうなるのか気になって一気に読んでしまう
楽しく読めるエンタメ小説です。
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2022/07/06リクエスト 2
本の帯にあるように、Theエンタメ小説。心のひだに染み込む、などではなく、さっさとページが進むタイプの本。
芸能プロ「鳳プロ」のマネージャとは名ばかり、雑用係の桐絵は、仕事で訪れた博多で、たまたま連れて行かれたライブハウスでミチルに出会う。ミチルの魂を揺さぶられるような歌い方に心底惚れ込み、自分の一存で上京させる。
すでに鳳プロでは、専務の14歳の娘・真由を大型新人としてデビューさせることが決まっていた。でもどうしても世の中にミチルの歌を届けたい一心で、素人のど自慢にミチルを出させて、直前に歌う曲を変えたという理由で、優勝には至らなかったが、きっかけになりプロダクションの研修生になる。
ひょんなことから、真由とミチルを二人でコンビを組ませ、デビューさせるということになり。
その後、無事にデビューしたものの、ちょっとしたミスで2ヶ月謹慎、その後ミチルに海外からのオファーが…
ちょっと現実離れした設定ではあるが、新聞連載だったようなので、あまり刺激が強いものも…ということなのだろうか。
同じ材料でも、新聞でなければ、もっと別の展開だったかな、と思うと、少し残念。
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※
大手プロダクション勤めの主人公(桐絵)が
博多のライブハウスで見出したミチル。
大手プロダクション社長の祖父と
専務を父に持つお嬢様の真由。
磁石の両極のように真逆の個性を持つ二人が
反発し合いながらも徐々に互いを受け入れ、
打ち解けあってスターを目指す。
時代設定は1900年半ばか、
それよりいくらか前ぐらいのイメージなので
新聞や雑誌が広告宣伝の主流になっていた
テレビ全盛期のアイドル誕生の物語。
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半目しあう2人がアイドルになるべく切磋琢磨する昭和時代のストーリーに惹かれ一気読み
2人もさることながら陰で支えるマネージャーの奮闘も面白かった
なかなかない題材なので興味深々で楽しみました
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Amazonの紹介より
田舎者のミチルと、サラブレッドの真由。
過酷な芸能界で、少女たちをスターダムに押し上げようとする女性マネージャーの前に立ちはだかる壁……。迫真の芸能界小説の誕生!
必死にもがく少女たちと、様々な思惑で動く大人たちが織りなす、息もつかせぬ痛快長編!
大手芸能プロ「鳳プロ」のマネージャーながらも、雑用ばかりでくさっていた桐絵は、博多のライブハウスで歌う16歳の少女・ミチルに惚れ込み、上京させる。鳳プロでは、専務の14歳の娘・真由を大型新人としてデビューさせることが決まっており、ミチルに芽はないはずだった。しかし彼女のまっすぐな情熱と声は周囲を動かしてゆく。反りが合わずに喧嘩ばかりの二人。妨害、挫折、出生の秘密、スキャンダル……その果てに少女たちが見るものは──。
村山作品というと、女性達の赤裸々でしっとりとした恋愛模様が印象的なのですが、今回はそういった赤裸々な事は控えめにして、ある2人のシンデレラストーリーといった明るめな要素や彼女達の奮闘をふんだんに盛り込んでいて、今までの村山作品とはまた違った新たな一面を見たように感じました。
物語の時代設定は昭和の1980年代あたり。その頃は音楽番組がわんさかあった時代であり、その当時の有名人なのでは?と思えるような有名人が多く登場します。(名前は変えています。)そのネーミングにクスッとさせてくれました。
主人公はプロダクションマネージャーの桐絵。その時代は男性社会だったので、サブ的な扱いばかりでしたが、ある女性シンガーに出会ったことから、仕事の熱量がグッと上がっていきます。
その女性シンガーですが、ある出生の秘密があります。あと事務所が激推しする真由にも、ある秘密があるのですが、その二人が、互いにぶつかり合いながらも、歌手を目指して奮闘していきます。
展開としては、サクセスストーリーなのですが、スキャンダルや「芸能界」という波に揉まれながらも、頑張っていきます。途中、女性達の苦い思い出が登場するのですが、普段の村山作品だと、不穏な空気感を演出します。ですが、今回はマイルドで、むしろ痛快に爽快になっていて、ドキュメンタリーを見ているかのような感覚がありました。
約430ページというボリュームのある量でしたが、比較的読みやすく、二人の奮闘劇にいつの間にか引き込まれていたので、あっという間でした。
二人のバトルだけでなく、マネージャーと切磋琢磨して頑張ったり、別のマネージャーと喧嘩したり、先輩からの愛あるダメ出しがあったりと、面白い要素がふんだんにありました。
今ではアウトですが、当時では当たり前のハラスメントが色々と登場し、それでもめげずに頑張る姿が、勇気づけられました。
話の展開としては、羨ましいことばかりでしたが、その中で垣間見る一人ではなく、みんなで頑張っていく姿に応援したくなりました。
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1970年代の話だと思わずに読んだので驚いた。30代の自分でモデルになっただろうアーティストや歌番組がほとんど分からなかった。読みやすくてメインキャラクターは魅力的だった。
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新人歌手二人を育てる物語り。水と油みたいな二人の成長していく姿と苦労する女性マネージャーの物語り、後半はその二人の歌手の進む道は別れわかれに一方は外国で活躍一方はソロデビューする。それまでの物語。楽しく読ませて頂いた。
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反発し合う2人の少女が、相棒になってゆく。
そしてそれを見守り、時に背中を強く叩き背筋を伸ばし、時に共に悩み涙する周囲の大人たち。
少女目線ではなく、主人公を眺める大人たち目線のお話でした。新聞連載だったと言うことで、読者層にはあってたんでしょうね。
私の年齢的にも芸能界の荒波に揉まれ四苦八苦している思春期の少女たちを見守る大人の気持ちへはそこまで感情移入できませんでしたが、、
どこかでみたことある気がする、派手で盛り上がる展開がたくさんでした。
帯にある通り、まさに「ド・エンタメ」小説です!
全体的にセリフ多めでテンポが良く、読みやすかったので、購入したら購入した時の気持ちのまま一気読みするのが1番気持ちいいと思います。
個人的に峰岸と桐絵がどうなったのかまで描いて欲しかったな〜と思いました。
桐絵が峰岸を好きになるかは甚だ疑問ですが、、笑
愛情はいずれ湧いてきそうだな。それでお互いいい歳になってきた頃に、突然結婚したりしそう。
これ読んで、「あー自分ももっと頑張らなきゃな」なんて少し思えました。買ってよかった、かな!
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「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」「スター誕生!」「ザ・トップテン」「レッツゴーヤング」「ヤンヤン歌うスタジオ」「ロッテ 歌のアルバム」もうひとつおまけに「スター千一夜」…この小説が呼び覚ましたのは昭和の歌番組たちが毎日毎週、醸し出していたきらめき。さらには大晦日の「レコード大賞」「紅白歌合戦」のまばゆさ。液晶ではないブラウン管に映し出された歌謡番組という光源の源は「スター」という存在でした。ってなことわかる世代ってもはや希少だよね、と思いながらこの本、読み進めたら巻末でこの作品は地方紙の連載小説だったと知りました。新聞の連載小説を毎日楽しみに読んでくれる読者って50代60代、という村山由佳のマーケティングから生まれたのかもしれません。もうひとつの懐かしスイッチは「赤いシリーズ」と呼ばれる大映ドラマです。出生の秘密を持ったふたりのヒロインなんてスイッチオンです。個人的には「赤いシリーズ」のちょっと前の「コートにかける青春」の紀比呂子と森川千恵子を思い出しました。BTSに刺激されるようにTRAVIS JAPANが世界デビューしたりしている現在、エンターティメントの地産地消が成立していた時代のこの小説も面白さ、わかるかな~わかんないだろうな~ってフレーズも昭和のギャグですいません。でもシティポップスが世界的に発見されたように、昭和芸能も高度経済成長時代の強烈な輝きとして、見つかることあるような気もします。
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大手芸能事務所に所属する新人、真由とミチルが栄光を掴む物語。影で支えるマネージャー、桐絵の懸命さに愛を感じた。『心臓にレモンを搾りかけられた…』言葉に出来ないこの気持ち、伝わりました。
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ベタだけどベタでも良いじゃん。と思わせてくれる王道サクセスストーリー。展開もなんとなく分かってしまうんだけど分かっちゃいるけどそうそうこれこれ!って納得してしまう爽快感がありました。
ミチルが戻ってきた所も最後あったらなぁ…キリエさんと峰岸さんは結局はどうなったんでしょうねぇ…