電子書籍
良妻賢母の呪い
2023/04/16 16:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろみんご - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い母であらねばという強迫観念に、雁字搦めになり、身動きが取れなくなってしまう主人公。
子供と、母だけの閉じた空間の日々は、樋口先生の素晴らしい描写で、ありありと情景が浮かび、読んでいるだけで胸が苦しくなりました。
樋口先生の書く作品には、いつも根底に愛が感じられます。
今回は、母と息子という新しい関係性でしたが、最後にはやはり愛を感じることができてほっとしました。
紙の本
子育ては正解がない
2023/09/16 17:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
子育てって、正解が分からないから
「いいママ」って言われたい気持ち、
よくわかります。
そもそも、子供に親を選ばせる
保育園の儀式自体がおかしい。
投稿元:
レビューを見る
タイトルが気になってしまって、思わず購入。
母親であり、人気脚本家でもある主人公の美汐。一見、華やかで余裕のある生活を送っているように見えるが、内面は仕事や子育てにおいて、様々な葛藤、悩み、焦り、苛立ち、贖罪の気持ちを抱えている。その内面は、自分も感じたことのあるもので、自分自身の、幼い子供を抱えた当時の子育て中の思いとリンクしてしまって、思い出して辛くなってしまった。
最後の
『私が愛しているのは、結局のところ私が「いいママ」になれないまま育てた、たくさんの足りないところがある、それでも愛しい七歳の悠で…』
の一文に涙(本当は最初から辛すぎて泣いていた)。
今、私の息子は不登校で、悩みの渦中にいます。自分の子育てに関して、それこそやり直したい!なんて思っていたけれど、今できる自分のやり方で精一杯側にいてやろうと思います。
投稿元:
レビューを見る
人は育てられたようにしか育てられないとよく言われるが全くイライラし、愚かな母親だと思う。最終章になりああやっぱりそうなんだと感じてしまった!これは男の感想なのかな?
投稿元:
レビューを見る
泣きながら読みました。
ラスト15ページ位からは号泣。
特に子育てしてる方に読んでほしい。
この本の内容がもし叶ったなら自分はどうするか?
を常に考えながら読みました。
そして今できることこれからできること。
もっと真剣に生きよう。と思えた。
ここ半年で読んだ本で1番良かったです!!
何度も読みたい本No.1です!!
ありがとうございます!!
投稿元:
レビューを見る
私は 5人の子育てをしてきた母親。いや、現在進行形で子育て中。
なので…。リアルすぎて…読み進めるのが辛すぎた…。
乳幼児期の閉塞感、児童館での探り探りの会話…よくわからない勧誘…
全て、経験してきた。
私は専業主婦だけど…。
いつも、自信がなくて、子供がいるのに死にたいと思った事も何回もあるし、何度も1人で泣いたし、何度も子どもに当たり散らかしてきた。
そして、私もまた、自分の母から愛された実感を持てずに、大人になってしまった。
この本のような明らかな毒親ではなかったけど、私の心は、満たされた事がなかった。
だからなのか…自分の子供にも、無償の愛というのが注げず、私はダメな母親なんだと、自己嫌悪に、いまだに陥ってしまう。
過去の場面は…本当に読んでいて苦しかった。
最終章…予想はしていたけど、夢オチだったことに、本の構成としては少しガッカリしたけど、ただ、物語に入り込んでいたので、その点ではホッとした。少しだけ、私も救われた気がする。
『私が悠の母親でいることくらいは、自分で自分に許してあげてもいいのではないか。そう思う。』
この一文を、私も自分に言ってあげたい。
投稿元:
レビューを見る
これは私のことを書いているのか、と思った。あの時、こうしてあげれば良かった、なんでそんなことで怒った?いつも仕事、、、と自分自身が後悔したことが書かれていて。過ぎてしまった日々に戻ることは出来ないのだから、これからの子供たちを大事に、、、。
内容は読みやすく、2日で読み終えました。現代の母親のほとんどが仕事をもっているため、子育てて悩んでいる方にオススメしたい。
投稿元:
レビューを見る
『ちゃんとしたママ』
何度も登場するこのフレーズが、徐々に呪いの呪文のように聞こえて来る。
主人公は脚本家として活躍中の美汐。
女性が働く事に理解ある夫と一人息子とのマイホームでの暮らしは何不自由ない生活に見える。
だが息子の悠に発達障害の疑いがある事が判明し、美汐は自分の子育てを後悔し壊れていく。
母性神話に囚われ、自分で自分の首を絞めていく彼女に共感する女性は多いと思う。
けれど母親の『ちゃんとした』完璧さを子供が求めているとは思えない。
子が安心して過ごせる居場所があればそれでいい。
子育てに正解などないのだから。
投稿元:
レビューを見る
いいママとは。
母親失格と気づいたとき、子供の首に手をかけようとしたとき、やり直せるならなにを犠牲にするか。
こうあるべきといういろいろな葛藤や、自分が育てられたときの思い出の裏返しなど、気持ちが空回りしてあれしなきゃこれしなきゃという焦りだけが優先してしまう。
母親じゃないけどすごくよくわかる。
190冊目読了。
投稿元:
レビューを見る
愛しい息子の首に手をかけてしまった…と思いきや、気がついたら6年前の保育園に初めて預ける日に。もう一度「いいママ」になるべくやり直せるか。
母性とは?「いいママ」とは?考えさせられるテーマだが、まさかの夢オチ…小説じゃなく、育児書ならアリかもしれないが。
投稿元:
レビューを見る
※
あっと驚くラスト。
途中に何度も繰り返される、
母親としての戸惑いと葛藤、
仕事人としての挫折と理想、
妻としての安心と失望、
子供としての渇望と諦め。
主人公(美汐)の気持ちが想像できたり、
悩みに共感できる部分があるため、
どうしても主人公の気持ちに引きずられてしまい
読んでいてしんどく感じる瞬間もありました。
図星だから苛立ったり腹が立ったり、
一緒に疲れ果てた先に待っていた結末に
ほろりとさせられました。
親として、子として、1人の人間として
自分ととことん向き合った物語。
投稿元:
レビューを見る
子育てに疲れ、わが子を手にかけてしまった母親が6年前に戻って子育てをやり直す話。
「いいママ」、「ちゃんとしたママ」とはどういうママなのか。
誰かに責められているわけではないけど、なんとなく周りからそう見られているんじゃないか、こうあるべきなんじゃないか…ママさんたちの苦悩の一片を垣間見た気がします。妻も昔はこんな苦労をしていたのかもしれないと。
イクメンなんて言葉もあるけど、子育てのメインは女性の役割って意識が、日本にはまだ残っているし、ワンオペしているパパの話はほとんど聞かない。
まだまだ甘いと言われそうですが、若いパパ達に一度読んでもらいたい作品でした。
投稿元:
レビューを見る
これは面白かった☀︎
いいママになりたくて時間が巻き戻る…
やり直す!
構成が面白くて久しぶりに夢中になって読んだ…
投稿元:
レビューを見る
本屋さんでタイトルに惹かれ購入したご本。
自分の子供に腹を立てて殺しかけてしまった主人公が過去に戻りやり直すお話。
タイムリープものが好きなわたしは大変面白く読めました。(タイムリープじゃなかったけれど…)
やり直しても主人公の沸点を超えてしまう場面がちょくちょくあり、子育てってやっぱり大変で、繊細で、難しいことなんだなあと思った。
1回目の7歳の悠くんを立派に育てあげた時には晶くんとの間に感謝の言葉や会話が飛び交っていたけれど、2回目の子育てをやり直した時には晶くんとの会話が減っていたところを見ても、1回目の子育ては間違ってなかったよ美汐ちゃんー!って思える。やっぱり評価が他人軸だとしんどくなりやすくなるね。。
美汐ちゃんが自然派子育てに目覚めかけたところ、予防接種をしないって話が出たところであちゃーって声が出た。
親にネグレクトをされていた人は美汐の過去編部分読むのしんどいかも。わたしはしんどかった。
美汐の過去編の終わり方も、ちょっと納得いかなかった。まだ受け入れられないわたしが子供なだけかもしれない。
今考えてみたらネグレクトをしていた美汐ちゃんのお母さんは美汐ちゃんに予防接種はしてたのかな??ちょっと気になるね。
投稿元:
レビューを見る
「いい母親」「良妻賢母」
呪詛の様に登場するこの言葉に少しずつ確実に、精神を蝕まれる様な錯覚を起こす。ズボラに日々を過ごす私は特に。極端とは言え、ある種の強迫観念みたいなものが子の乳児期に少なからずあったのでその記憶に重なった。
死んで欲しい母親、なんて少しでも思われる様な母親にだけはなりたくない。とは思いました。後は子達が健やかに人生を歩んでくれたらそれで満足。その人生のほんの少しのお手伝いが出来れば幸せだね。