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紙の本
相田家のグッドバイ Running in the Blood (幻冬舎文庫)
著者 森 博嗣 (著)
紀彦にとって相田家はごく普通の家庭だったが、両親は変わっていた。母は整理収納に異常な情熱を傾け、孤独を愛す建築家の父はそんな母に感心していた。紀彦も結婚し子供ができる。や...
相田家のグッドバイ Running in the Blood (幻冬舎文庫)
相田家のグッドバイ Running in the Blood
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商品説明
紀彦にとって相田家はごく普通の家庭だったが、両親は変わっていた。母は整理収納に異常な情熱を傾け、孤独を愛す建築家の父はそんな母に感心していた。紀彦も結婚し子供ができる。やがて母が癌で亡くなり、看取りのあと父も自ら入った施設で亡くなる。家のあちこちに母が隠したヘソクリが出現し…。限りなく私小説の姿を纏う告白の森ミステリィ。【「BOOK」データベースの商品解説】
紀彦にとって相田家はごく普通の家庭だったが、両親は変わっていた。整理収納に異常な情熱を傾ける母、孤独を愛す建築家の父。やがて両親は亡くなり、その後、家のあちこちに母が隠したヘソクリが出現し…。【「TRC MARC」の商品解説】
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面白い家庭だ
2019/04/30 22:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「普通」や「常識」って相対的なものだと改めて思った。
相田家の父も母も「普通」ではないかもしれないが、紀彦はその父母の教育方針にとてもよく合った性分だったのだろう。
理論的で淡白な父と負けず嫌いで勤勉な母とに育てられた紀彦。
父母を心配させないことを子のつとめとつつ、実験のために好奇心を抑えられず無謀なことをするという、自分のこだわりと両親への気遣いとを自分なりの理屈でバランスを取る、不思議な(つまりは「普通」でない)子どもであった(ように感じた)。
読後のほっこり感。
優しい温もりというか…いい家庭だな。