ドキュメント高校中退 いま、貧困がうまれる場所 （ちくま新書）

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具体的なケースがたくさん出てきて、現代日本における「貧困スパイラル」の問題、痛ましい子どもの現実が伝わってくる　子どもに罪はないのに責任を負わされるのは子ども

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軽い気持ちで手に取った本だけど、なんとも鬱な気持ちになってしまう。

自分の身近に高校中退者や貧しさのために高校進学をあきらめた人はいなかったので、こうした人たちがどのような暮らしをしているのか全く知らなかった。

驚くのは誰でも入学できる「底辺校」の荒廃ぶり。試験には名前を書いていれば、入学できるが、その内の半分は中退する。そこでは九九を知らない生徒、家計のためにバイトに明け暮れる生徒が存在する。

しかも、その無知、貧困のほとんどは本人の責任ではなく、家庭環境のせいなのだ。

親を選べないということが、こんなに残酷なことだったと、初めて知った。「格差社会は自己責任」って、安易には言えない。

社会の底辺は想像以上に深い。

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初めてのちくま新書だった｡
自分も読んだときは高校生だったので､自分の今の家庭状況が恵まれているものかを再認識することができた｡
しかし､作者の考えが同じようなことしか書いてないように感じ､終わりにに書いてあることも少し非現実的なものだと思った｡

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この手の情報はげっぷがでるほど身近にあふれているので、なんの感動も驚きも感じなかった。一般人にとっては「へぇ～！まさか！？」という内容なのだろうか。もう感覚が麻痺しているのだろうか。妊婦指導をしている人やソーシャルワーカーの人などを取材したらもっとセンセーショナルな話が得られたかもね。

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（2009/12/30読了）高校中退率の統計が、文科省の数字は意図的に小さくしてあって、実際は１学年の８％くらい・・・。大卒でも正社員になれず、高卒じゃ就職はとことん厳しいとかいう中で、中卒では絶望的に低賃金職にしか就けないよなあ。格差の固定。

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要するに、高校中退は貧困と密接に関係しているという結論の本です。
読み物としてつまらない本ではないし、興味を持たなければならないテーマなのだとは思いますが、著者の論の運び方が逐一短絡的で、あまり積極的に「読むぞ！」という気には終始なれませんでした。

例えば、5歳児の連絡帳に「朝ご飯　マック」「夕ご飯　カップラーメン　吉野家」と書いてあったとのことですが、毎日なのか、ごくまれになのかによっても受ける印象は違ってくるし、学力テストの箇所では、「走らされる子どもたちに身につくのは学力ではなく、他者との競争に勝つという競争意識だけである」とありますが、そんなことはない。そもそも国の発展だって、一般会社で働くことだって競争の上に成り立っているのだし、学力テストをとりあげて「これはイカン」というような運びをするための論としては、何の効力もありません。単なる感情論です。

あと、長くなるので省略しますが、p205の表の解釈で明らかに誘導的な書き方がされていること。これは明らかに問題です。というか、解釈への導き方があまりにチープなので、読んでいればすぐに「おかしいな」と気づくはずなのではないかと思います。

とにもかくにも、著者はちょっと感情論に走りすぎているような気がします。最終的には哲学の問題であっても、そこに辿りつくまでのプロセスを、科学的なエビデンスなしに進めるということは極めて困難なのではないでしょうか。

情熱は伝わってくるけれど、説得力に乏しい。残念。

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元来、教育は立場を向上させる装置。
ここに登場する多くの高校中退者に、その機能を果たすことはなかった。
まず、それに気がつく環境にない。
高校が無償化されても問題は解決できない。
学校で学ぶ意味を見いだせない彼らが、価値を見つめ直し、一人でも多く、無償化の恩恵を受けて立志出世の装置としての教育を享受することを願いたい。

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底辺校　２００人入学　８０人卒業　授業料減免の書類を親が書けない　数を数えられない生徒　学食の売れ筋は１３０円のポテトフライ　生活習慣が訓練されていない　体操着を買えない　自分が生きることで精一杯の親　貧困問題　DV
　貧しいと言うことは人生を選べないこと

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　納得。
とにかくその一言。

やる気がない＝夢がない＝将来を選べない＝貧困
このスパイラルに陥っている生徒が多い。
そして抜け出せない。

なんとか「目標」や「夢」を持たせてあげるのが、
私の仕事なんだと改めて思う。

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これは初めての壁投げ本になりました。著者の勘違いがひどい。まず、アンケートで高校生が真実を語ると思うことがおかしい。進学校ならばなおさら模範的な回答を書いてくるでしょう。この手のアンケートは無意味です。そして貧困と中退をイコールでつなげることが間違いです。高校を無償化しようが、義務化しようが中退はなくならないでしょう。そして何よりも腹立たしいのが、文中に多用されている「底辺校」という言葉。その高校で頑張っている生徒はどうなるのですか？こんな言葉を多用する著者が鼻高々に持論を展開する、この本は偏見の羅列でしかない。

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高校中退後の若者が社会とのつながりをなくし、貧困に陥ることに焦点を当てている。問題提起として示唆に富む書。教育と福祉が手を結ぶことの重要性を指摘している点も興味深い。単語の用法の不統一（ＤＶ、虐待の定義など）、文体の不一致等が気になったが、これは編集側の仕事か。

近年、貧困をはじめとする子どもと家族をめぐる問題が社会的な関心を集めつつあるのは望ましいことと思う。けれども、対人援助専門職がそれぞれに「ここぞわれらの出番！」と主張して、一種の縄張り争いの様相を呈してきている感が否めない。このようなことは本末転倒で、あってはならないことと心得て、子どもや家族の困難を軽減するために、隣接領域の専門職がうまく手を取り合っていく方向性に目を向けなければならないと思う。自分の研究においても、福祉領域の固有性を、他の領域と手を組むことでより効果的に発揮できるような方法を考えていきたい。

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図書館で借りて読んだ。

　高校中退者というのは、勉強をサボっている本人のせいだという先入観があったが、この本を読んで、貧困と深く結びついているものだということがよくわかった。
　自分の子供が将来大人になり子供を持った時に、このような子供を生み出す親にならないようにこれから育てていかなければならないと思った。

ネグレクト：日本では主に保護者などが子供や高齢者・病人などに対して、必要な世話や配慮を怠ることを指す。育児放棄

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貧困と高校中退の関連性はあるんでしょうね。そういった記述は本当にあるのか？と思いつつ興味深かったです。

が、出てくる事例に対して一部を捉えそれがあたかも全体だと言わんばかりの論法はちょっと平面的すぎるな～と思いました。結論ありきなような。

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［　内容　］
「高校中退」による貧困の連鎖が止まらない！
もはやそれは教育問題ではなく、社会を揺るがす問題である。
知られざるその実態に迫る。

［　目次　］


［　ＰＯＰ　］


［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］


［　参考となる書評　］