読割 50
電子書籍
ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか
著者 青野由利
2018年11月、中国の研究者が「ゲノム編集をした受精卵から双子の赤ちゃんを誕生させた」と発表した。生命の設計図をいとも簡単に操作し、実際に子どもを誕生させたという報告の...
ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
ゲノム編集の光と闇 人類の未来に何をもたらすか (ちくま新書)
商品説明
2018年11月、中国の研究者が「ゲノム編集をした受精卵から双子の赤ちゃんを誕生させた」と発表した。生命の設計図をいとも簡単に操作し、実際に子どもを誕生させたという報告の衝撃は大きく、倫理的・社会的な議論が巻き起こっている。本書は「ゲノム編集」という最先端の生命科学技術を基礎から解きほぐして紹介しながら、それが拠って立つ生命科学の歴史と系譜をも辿ることで、私たちが手にする利益と内包する問題点のせめぎ合いを追う一冊である。
目次
- 序章 遺伝子組み換えの夜明け/第1章 クリスパー誕生物語/第2章 人工の遺伝子編集ツールを作る/第3章 遺伝子治療をこう変える/第4章 ヒト受精卵を編集する/第5章 種を「絶滅」に導く遺伝子ドライブの脅威/第6章 古代人の再生は可能か/終章 そこにある「新世界」は素晴らしいか
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
クリスパー・キャス9はゲーム・チェインジャー。
2019/04/06 15:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
具体的な病名を挙げての治療の話も時折耳にするようになった遺伝子操作。
遺伝子操作の具体化を加速した「遺伝子操作の道具」の一つがクリスパー・キャス9(クリスパーと略)である。
本書はクリスパーの特徴やその誕生経緯などを通してゲノム編集について、メリットもデメリットも考えるもの。わかりやすくするためにかなり簡略化した説明の部分もあるが、よくまとめてある文章だった。ちょっと「ヘタウマ(失礼!)」な説明の図もなかなか理解の助けになった。著者はその辺がうまいと思う。
進歩の中で、一つの技術が流れを加速する。クリスパー・キャス9はそんなゲーム・チェインジャーだった。油断している間に「想定外」と誰かが言ってしまうような問題が起きる可能性は常にある。遺伝子操作も同じ流れの中だ。
クローン羊と話題になったドリーは結構早死にだった。
中国で2016に生まれたという遺伝子治療による双子は元気にしているだろうか。
ゲームの中のような世界が現実になっていく中でどこまで個人は「ついていける」のか?
そんな怖さも感じてしまう。