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紙の本
マリアさま (ちくま文庫)
著者 いしい しんじ (著)
動かなくなったトビをぷいと吐きすて、私は再び身構えました。ばさばさとトビたちがはばたく気配がして…。「犬のたましい」はじめ、全29篇を収録した小説集。単行本未収録1編&書...
マリアさま (ちくま文庫)
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商品説明
動かなくなったトビをぷいと吐きすて、私は再び身構えました。ばさばさとトビたちがはばたく気配がして…。「犬のたましい」はじめ、全29篇を収録した小説集。単行本未収録1編&書き下ろしを加えて文庫化。〔リトルモア 2019年刊に「やすしと甲子園に行った話」を加え、「光あれ」を書き下ろし〕【「TRC MARC」の商品解説】
幻想と現実のあわいに仕舞われた、すこし変てこで愛しいできごと。一つひとつのおはなしが静かな奇蹟をよぶ、光にみちた小説集。書き下ろし短編も!
一編ずつが、空気のいい場所への日帰りの遠出。
いしいしんじと書いて融通無碍と読みたい。
――江國香織
何があったのか根堀り葉掘り訊くのではなく、静かに、一緒に、時間を過ごす。
究極の優しさのように思えた。
――松永美穂(解説より)
眠る前にそっと撫でたくなる、光にみちた小説集
体がぽろぽろと土に変わってしまう病気をわずらう兄と、その土を一粒のこらずあつめてバラを育てる弟(「土」)。不思議な花びらがいざなう"おはなしと水でできている島"(「ジュプン」。遠い異国を、ひみつの記憶を、大切な思い出を旅するように紡がれるいしいしんじの世界。小さなきらめきをとじ込めた29のおはなし集。単行本未収録1編&特別書き下ろし短編「光あれ」を増補!
片隅にひそむ小さな光をやさしく掬い上げてくれる――これは、そんなおはなし。【商品解説】
目次
- 犬のたましい
- とってください
- 土
- せせらぎ
- きこえてくる音、自然と
- 虎天国
- ウミのウマ
- 煙をくゆらせる男
- 私の心臓
- クンさん
収録作品一覧
犬のたましい | 9−17 | |
---|---|---|
とってください | 19−28 | |
土 | 29−37 |
著者紹介
いしい しんじ
- 略歴
- いしい しんじ:作家。1966年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。
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