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帝国と立憲 ──日中戦争はなぜ防げなかったのか
著者 坂野潤治
近代日本は、憲法にもとづく国家体制の確立と東アジアへの勢力拡張とを、ともにごく限られた期間のうちに成し遂げた。だが、歴史の複雑な流れを丹念によみとけば、「立憲」化と「帝国...
帝国と立憲 ──日中戦争はなぜ防げなかったのか
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帝国と立憲 日中戦争はなぜ防げなかったのか
商品説明
近代日本は、憲法にもとづく国家体制の確立と東アジアへの勢力拡張とを、ともにごく限られた期間のうちに成し遂げた。だが、歴史の複雑な流れを丹念によみとけば、「立憲」化と「帝国」化の歩みが、つねに同時進行していたわけではないことが分かる。じつは、立憲勢力が軍部らの暴走を効果的に抑え込み、日中対立の激化に抵抗した時期も少なくないのだ。戦前の政治体制のもと、そのような抵抗はいかにして可能であったのか? そして、それにもかかわらず、最終的にこの国の民主主義が対外侵略を阻止しえなかったのはなぜなのか? 悲劇的結末にいたる道を選ばざるをえなかった真因を、第一人者が明らかにする。
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紙の本
80歳を迎えた著者が熱くかつ平明に書き下ろし。近代日本の歩みをめぐる目からウロコの歴史的洞察と、「いま、ここ」の問題を考えるにきわめて示唆的なメッセージとを兼ね備えた一冊。
2017/09/19 18:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1874年の台湾出兵以来、近代日本の立憲勢力はかなり頑強に日中対立の激化に抵抗してきました。しかし、にもかかわらず、この国の民主主義が最終的に対外侵略への歯止めとなりえなかったのはなぜか?近代日本の命運を決した「相克」とは? 1874年の台湾出兵に始まる複雑な道のりを、歴史が今に投げかける教訓を深く読みとく。
ほぼ同時期に、吉川弘文館から『ふたつの憲法と日本人: 戦前・戦後の憲法観 (歴史文化ライブラリー)』(川口 暁弘・著)が出された。合わせて読まれることをお勧めしたい。