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E・S・ガードナーへの手紙 (創元推理文庫)
元ミス・コン優勝者でヴィンテージファッション・マニアのライター、シシー。ミステリ作家の伝記専門で、現在はE・S・ガードナー伝執筆中の彼女は、弁護士ガードナーの資料中に、妻...
E・S・ガードナーへの手紙 (創元推理文庫)
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商品説明
元ミス・コン優勝者でヴィンテージファッション・マニアのライター、シシー。ミステリ作家の伝記専門で、現在はE・S・ガードナー伝執筆中の彼女は、弁護士ガードナーの資料中に、妻殺しの罪で投獄された男の、冤罪を訴える手紙を見つけた。“要追跡調査”というガードナー自身のメモに興味を抱いたシシーは40年前の事件を探り始める。ミステリ・マニア必読のシリーズ第一弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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なんていうか、盛りがついた女が主人公、っていうのが好きじゃあないんです。しかも、年齢不詳みたいな行動も、いかにもアメリカ人ていう感じで。しかも刑務所に入っている男に心動かすなんて、これまたアメリカ!
2008/10/25 20:14
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガードナーの作品は殆ど家にあるのに、読んでいません。うう、なんと勿体無い。そのかわり、といっては何ですが、私がせっせと読むのは、おなじガードナーでも『裏切りのノストラダムス』などを書いているジョンのほう。どうも分厚ければ、それだけで満足する性質なので・・・
そんなこんなで、E・S・ガードナーに引け目を感じているせいか、この本のタイトルを見ただけで飛びついてしまいました。ま、今になって思えば、そんな時間あるなら家にある本家の文庫読めばいいじゃないか、っていうことになるんですが、女の浅知恵というか、私の迂闊さというか、そんな考えは全くなく・・・
ちなみに、この文庫のデザインは色も含めて好きではあります。緑を使っているだけでポイントを高くしてしまうのは、環境配慮というだけではありません、私の趣味。そんなカバーイラストは、森英二郎。カバーデザインは本山木犀です。ふむ、二人とも知らない・・・
カバー後の案内は
元ミス・コン優勝者でヴィンテージファッション・マニ
アのライター、シシー。ミステリ作家の伝記専門で、現
在はE・S・ガードナー伝執筆中の彼女は、弁護士ガー
ドナーの資料中に、妻殺しの罪で投獄された男の、冤罪
を訴える手紙を見つけた。〈要追跡調査〉というガード
ナー自身のメモに興味を抱いたシシーは40年前の事件を
探り始める。ミステリ・マニア必読のシリーズ第一弾!
です。創元推理文庫はカバーと扉の案内文では微妙に言葉を変えているので、そっちも写しておきます。
シシー・カルーソー。元ミス・コン優勝
者。離婚暦あり。娘ひとり。ヴィンテー
ジファッション・フリーク。職業はライ
ター。ミステリ作家の伝記が専門で、現
在はペリー・メイスンの生みの親E・
S・ガードナー伝を執筆中だ。ある日、
彼女は弁護士だったガードナーの資料中
から、妻殺しの罪で投獄された男の冤罪
を訴える手紙を発見した。そこにはガー
ドナーによる〈要追跡調査〉というメモ
が残っていた。しかし彼は45年後の今も
囚人として生きていた。ガードナーの素
顔を求めて彼への面会を決めたシシーは
過去の殺人事件の真相に迫ることに・・・。
内容紹介はこれで十分でしょう。構成ですが、全40章の本文と青木純子の訳者あとがきからなっています。話の中から印象的な登場人物をあげれば
シシー・カルソー:ライター、39歳。性格はペリー・メイスン的。目的のためには手段を選ばず、盗みをしても恥じるところない。本で読むぶんには気にならないが、もし近くにいたら声もかけられたくないタイプ。
アニー:その娘だが、母のような押しの強さはない。現在、離婚を考えている。
ヴィンセント:アニーの夫で、存在感は希薄。妻共々、話のおまけのような存在。
ラエル:シシーの親友で、シシーの脅され犯罪現場に押し入ることになる可愛そうな女性。
ブリジット・シュガーヒル:シシーをいいお客にしているヴィンテージファッション・ショップのオーナー。
ジョゼフ・アルバッコ:妻殺しの罪で服役中の囚人。極めて魅力的な容貌で、シシーを一目ぼれさせる老人。無実を主張するがある人を庇ってアリバイを主張しない。ガードナーに冤罪を訴える手紙を出したとされる。
ピーター・ガンビーノ:刑事。シシーの元恋人というか、今でも周囲からは恋人同士と思われているし、シシーもいつでも体を投げ出す。ま、アメリカならではの乱れた関係をもつ男(ま、貞操といった観念がないのはシシーの側ではあるけれど)。
となります。シシーの設定は、まさにペリー・メイスン。ただし、メイスンにはセックスの要素が皆無でしたが、シシーは盛りの付いた雌猫といった感じ。いやはや日本の39歳は、こんなじゃないでしょう。そこだけを読めば、30代前半。娘の存在を無視すればそのほうが理解しやすい。恐るべし、肉食人種の性欲。やっぱり本家の作品を先にしとけばよかった・・・