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商品説明
マーケティング思考はコミュニケーションスキルでもある。この考え方をサービス業である医療に適用し、医療において必要とされるマーケティング思考とは何か、医師と患者のよりよい関係について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
真野 俊樹
- 略歴
- 〈真野俊樹〉1961年名古屋市生まれ。名古屋大学医学部卒業。医学博士。MBA。大和総研主任研究員。名古屋大学医学部医療情報部非常勤講師・客員研究員。著書に「医師は変われるか」など。
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紙の本
医療マーケティング理論を応用して、選ばれる医療機関作りをめざそう!!
2003/06/06 07:56
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:haruhisasakura - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、医療経済学を学んでいる社会人大学院生で、医療従事者でもあります。現在の日本は、世界一厳しい!?医療費抑制政策が行われていると言われます。その様な中、我が国の(多くの)医療現場では、地域の方々に選ばれる医療機関を目標に、いろいろなアイデアを出して、自らをアピールし、医療機関の経営や運営を必死になっている現状です。
結論から申し上げると、書籍の特長は、「患者から選ばれる医療機関を目指す為に、医療業界にもマーケティング理論の活用が必要である」という事を中心に述べています。逆に、医療機関現場の具体的な事例を挙げた上で、医療マーケティングを説明しているハウツー本ではありませんのでご注意ください。
間違いなく、医療もサービス業です。しかし、医療現場で扱うサービス(主に治療)に関しては、消費者である患者にとって、医療の質に関する比較を行うことが非常に困難なのが実状です。つまり、患者にとって、「ベストな治療とは何か?」を自らが判断することは非常に困難である事をさします。これを、患者と医療従事者間における「情報の非対称性」と言います。
著者の真野俊樹氏は、患者である消費者と、医療機関とのすれ違い(情報の非対称性)を、少しでも無くす為には、医療分野にもマーケティング理論の活用が必要であることを訴えています。同時に、真野氏は、「マーケティング思考はコミュニケーションスキルである」とも述べ、医療機関が、地域に根ざし、信頼関係の構築を目指して、患者に選ばれるようになる為には、地道な努力とマーケティング理論の活用が必要だと結論付けています。
一方、患者側にも、提案していることがあります。それは、複雑な医療界の中で、自分に会った、(よい)医療を受ける為には、医療機関を選択する力を養えるように、患者側にも「努力が必要」と書いています。
私は、医療過誤による医療不信が高まる中、患者と医療機関が共に歩み寄り、お互いの努力と協力の元に、少しでも「質の高い医療」を築き上げる事が出来ればよいと思いました。