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紙の本
樹の花にて 装幀家の余白 (白水Uブックス エッセイの小径)
著者 菊地 信義 (著)
一冊の書物への出会いのために読者を誘惑してやまない装幀の第一人者が、多彩な表現に通底する透明な官能性と求心的感性の交差を造詣の余白に綴った、本好きに贈る書物の周辺。199...
樹の花にて 装幀家の余白 (白水Uブックス エッセイの小径)
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商品説明
一冊の書物への出会いのために読者を誘惑してやまない装幀の第一人者が、多彩な表現に通底する透明な官能性と求心的感性の交差を造詣の余白に綴った、本好きに贈る書物の周辺。1993年刊の再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
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装幀の余白に書かれた五感の悦び
2000/11/08 17:47
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投稿者:小林一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
菊地信義は装幀をする。文章も書く。その装幀の要諦は『装幀談義』(筑摩書房、ちくま文庫)に詳しいが、写真も楽しかった『わがまま骨董』(平凡社)と並ぶ散文集である本書には、短文ながら味わい深い文章が収められている。第1部は「いつもの銀座で」のタイトルで、3年にわたって『銀座百点』に連載されたもの。第2部(小説ふうのものもある)・第3部(主に装幀に関するもの)は求めに応じて書かれた。親本の『樹の花にて』にはサブタイトルの「装幀家の余白」はなかった(本書は親本の組版を流用しているが、『銀座百店』等の誤植は訂正された)。このたび付された「余白へ」によれば、著者にとっての〈余白〉とはいまや〈装幀〉と同義のようだ。目や耳の悦びはときに官能的に描かれ(「ホンとの出会い」「深い声」)、銀座の食べ物がまた実にうまそうだ(「おみやげ」)。これだけ多数の本に触れているのだから書名索引を——というのは望蜀だろうか。