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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/06/25
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/244p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09710-6
紙の本
私たち異者は
【The Story Prize(2012年)】〈異者〉となった私と2人の女性との奇妙な交流を描く表題作をはじめ、通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発...
私たち異者は
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商品説明
【The Story Prize(2012年)】〈異者〉となった私と2人の女性との奇妙な交流を描く表題作をはじめ、通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発する「平手打ち」など、驚異の世界を緻密に描き、リアル現出せしめる蠱惑的な全7篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
平凡なものが奇怪になる瞬間
職人的に精緻な筆致で、名匠が切り拓く新たな地平。蠱惑的な魔法に満ちた7篇を収録した、最新の傑作短篇集。
翻訳者の柴田元幸氏は、「ミルハウザーといえば『驚異』がトレードマークとなってきたが、この短篇集では(中略)驚異性はむしろ抑制され、ごく平凡な日常生活に小さな異物を(あるいは異者を)挿入することで、日常自体に蠱惑的な魔法を息づかせ、と同時に日常自体の奇怪さを浮かび上がらせている」と、本書の魅力を指摘する。
通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発する町の動揺を描く「平手打ち」。放課後も週末もいつも一緒にいる仲の彼女が決して話したがらず、だからこそ僕は気になって仕方ない「白い手袋」。いつのまにか町に現われ、急速に拡大していく大型店舗の侵食ぶりを描く「The Next Thing」。ある日目覚めると、ベッドに横たわり動かぬ自分を見下ろしていた私は、事態を呑み込めないままさまよいだす。やがて出会ったある女性との奇妙な交流とその行方を描く表題作など、どの作品も筆が冴えわたっている。
本書は、優れた短篇集に授与される《The Story Prize》を受賞している。【商品解説】
収録作品一覧
平手打ち | 7−52 | |
---|---|---|
闇と未知の物語集、第十四巻「白い手袋」 | 53−96 | |
刻一刻 | 97−108 |
著者紹介
スティーヴン・ミルハウザー
- 略歴
- 〈スティーヴン・ミルハウザー〉1943年ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。「マーティン・ドレスラーの夢」でピュリツァー賞を受賞。ほかの著書に「エドウィン・マルハウス」など。
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ミルハウザーの入り口に良い!
2019/07/10 08:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の少年が摩天楼のようなホテルを建てるまでを描いた『マーティン・ドレスラーの夢』でミルハウザーデビューをしたのもあって、彼の作品はどこかでボタンを掛け違えてしまった奇妙さと切なさを伴ったものという印象が強く、本作はまさにそんな僕のど真ん中を撃ち抜く痒いところに手が届く短編集だった。特に「The Next Thing」はドレスラーの夢を思わせる施設が出てきて胸が熱い。作品のボリュームも適度で読みやすく、ミルハウザー始めの一冊としてもおすすめ。ちょっと奇妙な味の小説を求める方に!ぜひ!
そして次作にはぜひマーティンドレスラーの夢を!