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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/12/28
- 出版社: 白水社
- サイズ:19cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09738-0
- 国内送料無料
紙の本
俺の歯の話
【「ロサンゼルス・タイムズ」紙文学賞(2015年)】「世界一の競売人」ハイウェイが、教会の資金集めのオークションにかけたものとは? メキシコ出身の新鋭による、とぼけたオジ...
俺の歯の話
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商品説明
【「ロサンゼルス・タイムズ」紙文学賞(2015年)】「世界一の競売人」ハイウェイが、教会の資金集めのオークションにかけたものとは? メキシコ出身の新鋭による、とぼけたオジサンのささやかな栄光と没落を描いた悲喜劇。【「TRC MARC」の商品解説】
さて、最初の値をつけるのはどなたかな?
「ハイウェイ」ことグスタボ・サンチェス・サンチェスは、自称「世界一の競売人」。爪や髪など取るに足りないものを集めるのが好きな目立たない子どもとして育つ。メキシコ市近郊の町エカテペックにあるフメックス社のジュース工場で警備員の仕事に就き、思わぬ事件に巻き込まれるが、事なきを得る。昇進を告げられたハイウェイは、危機管理のためのさまざまなセミナーを受け始めるが、ある講座で出会った妻の意向で、警備員の仕事を辞めてしまい、ひょんなことから競売人(オークショニア)への道を目指すことになる。
アメリカに渡り、オクラホマ師匠のもとで競売術の修業を積んだあと、ハイウェイはメキシコに戻る。だがオークションの仕事にはなかなか恵まれない。そんなとき、聖アポロニア教会の神父から慈善オークションの開催を打診され、自らの秘蔵コレクションからとっておきの品々を競売にかけることを決意する……。
現実のフメックス社の工場労働者との共同制作でもある本書は、現実とフィクション、現代アートと文学を融合させ、読者を煙に巻き、思わぬ結末へと導く仕掛けに満ちている。世界15か国で刊行、メキシコ出身の新鋭による斬新なコラボレーション小説。【商品解説】
著者紹介
バレリア・ルイセリ
- 略歴
- 〈バレリア・ルイセリ〉1983年メキシコ市生まれ。幼少期をコスタリカと韓国で過ごし、南アフリカを経てメキシコに帰国。コロンビア大学博士課程で比較文学を学ぶ。2018年度米国図書賞を受賞。
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紙の本
現実と虚構のはざまで
2020/03/26 11:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nako - この投稿者のレビュー一覧を見る
沢山出てくる人固有名は実在するけれど現実世界と少し違う。この塩梅がちょうど良く、ユーモラスでどんどん読める。
元々美術展の演目として創作されたものらしいが、装丁の美しさや目次の対称性、着眼点も物語の奇天烈さもまさに現代アートのように楽しめる作品だ。