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紙の本
一遍と時衆の謎 時宗史を読み解く (平凡社新書)
著者 桜井 哲夫 (著)
日本中世の歴史と文化に深く広い影響力をもった一遍とその徒「時衆」の全体像を、ヨーロッパ近・現代の社会と思想を読み解いてきた著者が、これまでの研究蓄積を総合して明晰に解き明...
一遍と時衆の謎 時宗史を読み解く (平凡社新書)
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商品説明
日本中世の歴史と文化に深く広い影響力をもった一遍とその徒「時衆」の全体像を、ヨーロッパ近・現代の社会と思想を読み解いてきた著者が、これまでの研究蓄積を総合して明晰に解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
桜井 哲夫
- 略歴
- 〈桜井哲夫〉1949年足利市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京経済大学コミュニケーション学部教授。専攻は近・現代社会史、社会思想史、現代社会論。著書に「フーコー」など。
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自著紹介
2014/08/26 15:28
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜井 哲夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三年ぶりの新著です。私は、社会史家としてはヨーロッパの思想や歴史を論じ、社会学者としては現代日本の社会問題も論じ、20冊以上の本を刊行してきました。おそらく今回の本は、多くの人から意外の感をもたれるでしょう。実は、私は社会学者である同時に鎌倉時代から続く時宗寺院44代目の住職でもあります。今回の本は、40数年、時宗の僧として資料や著作、論文を読み続け、考え続けてきた「一遍」と「時衆(江戸期以前の名称)」について、思い切って私なりの解釈を述べた本(サブタイトルは「時宗史を読み解く」)です。第一部「遊行・一遍上人と時衆 いかなる人々なのか」では、中里介山の「大菩薩峠」に出てくる「遊行上人」の話からスタートします。ここでは、柳田国男の論考を考え、戦国期の豊臣秀吉、徳川家康、織田信長らと遊行上人の所縁が語られ、「出雲のお国」論争、「世阿弥」をめぐる論争が整理されます。最後は網野善彦の日本史学と時衆の関わりが論じられます。
第2部「『一遍聖絵』の世界」では、一遍の生涯が、最新の研究成果を踏まえた『聖絵』の分析を通して語られます。そして「結びに代えて」で書かれるのは、徳川家の先祖は誰か、という謎解きです。徳川家と時衆はどこでむすびついているのか、が語られてゆきます。お楽しみにしてください。これまでになく読者の反応が楽しみです。