電子書籍
わくわく出来て一気に読めた
2019/10/27 04:48
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投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
パワフルな本だった。ガキ大将気質の著者がぐいぐいとした前のめりの語り口調で洞窟探検を語っており、勢いよく楽しく一気に読むことができた。きっと、彼の洞窟人生やその他、本業の仕事にしてもこの溢れるような力強さや楽しげな雰囲気に人が集まり、協力して形作られたのではないかと、感じた。
また、好きな事をやるには独学や一人での下調べなど、他人に頼らずに行動する事も大切だと思った。
一人でやる事と皆なに協力を求める事のバランスがとても良いと思った。
洞窟における怖さやワクワク感も沢山書いてあり、冒頭の写真も綺麗だった。
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地球上に残された未踏の地なんて、もう深海しかないと思っていたけど、そうか洞窟があったんだ、というのがまず最初の目からウロコ。未踏の洞窟の、先に何があるのか、あるいは何もないのかもわからずに17cmの隙間を潜り込んでいく。300mの縦穴を降りていく。スキューバダイビングで潜っててその先へ行く。そして、迷う。排泄物は持ち帰る。明かりはヘッドランプだけ。高所恐怖症で閉所恐怖症で暗所恐怖症の僕は、読み進めるだけでジワリと手のひらに汗が・・・・・。著者は言う「未知なる世界を探検したい」。洞窟探検では、まだ人類が見たことも、立ったこともないところ、その未知の世界に世界で一番最初に立ち会うことができて、その感動は途方もないものであるという。それは、たぶん理解できる。でも、圧倒的な暗黒の洞窟に何日も泊まりながら探検を続けるなんて・・・。
惜しいのは、「外道クライマー」沢ヤの宮城公博くらいの筆力があれば、この本はもっととんでもなく面白いものになっただろうに・・・ということ。
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ナショナルジオグラフィック3月号で洞窟が特集されていた。
転倒した拍子に岩に挟まって動けなくなり、そのまま死んでしまったからコンクリートで塗り固めたというエピソードがあり、ケイビングこえー、と思った。
この記事から本書を知り、読みたくなって手にとった。
アウトドア系で頭おかしいことやってる人たちの書く文章は、なんか面白い。最近だと宮城公博「外道クライマー」とか。
今作はケイビング、洞窟探検に人生をかけている男の話だ。
中学高校時代はケンカに明け暮れた男は洞窟と出会って人生を変えた。
誰も見たことない世界を見たい。
三重の霧穴に通いつめ、洞窟内部にベースキャンプを作るほど。
メキシコの400mの縦穴をロープ一本で下り、
ベトナムでは溶岩洞窟を発見する。
なぜ洞窟に向かうのか。
アウトドアをやったことはない連中は、そういうくだらない質問をする。
やりたいからに決まっている。
それ以上でも、以下でもない。
世界の下には未知の世界が広がっている。
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テレビなどで時々お見かけする洞窟探検。そのオーソリティーらしい。
すごい人ですね。読み終わってから改めて巻頭の写真を見直してしまいました。
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洞窟探検家。この世にはまだまだ知らない職業があるものですね。。
内容はタイトル通りで、期待に違わずの面白さでした。巻頭にある国内・世界の洞窟の写真がなかなか素晴らしい。でも本文にはオーストリアの氷の洞窟の話もイランの塩の洞窟の話も出てこないのね。
とはいえ、著者の20年以上の洞窟経験から選りすぐりのエピソードを集めて1冊の本にしていて、全く知らない洞窟探検の世界を覗き見できて、読書のヨロコビってこういうトコにもあるよなぁ、という思いにさせてくれます。
しかし、この本を読んでどうしても比較してしまうのが宮城公博の「外道クライマー」で、30代・沢ヤの宮城氏とは違って50代でその世界の第一人者になっている吉田氏の立場が全然違うせいか、確かに「洞窟ばか」だけど、端々にどうしても大人感が伝わってきてしまうのです。(それが悪いというコトでは一切無いのですが)
加えて、これはもう個性の問題ですが、ブログでの発信に手慣れたけいおんなんかも好きな宮城氏と、パソコンもあまり触らないいじめっこ出自の吉田氏。吉田氏の文章はわかりやすく、読む人を選ばないとは思うのですが、鬱屈したものを発散させずに蓄積させて、文章に昇華させるというのは宮城氏の方が一枚上手なのかもしれません。
山登り業界(?)は人口がそもそも多く、古来から小説やノンフィクションのネタにされている訳ですが、洞窟業界はまだこれから。著者の次作に加えて、幅広い人が色々な切り口で世に洞窟の魅力を訴えかけてくれれば広がりが出てくるのでは。
なんてゴチャゴチャ書きましたが、面白い本ですのでタイトルでおっ?と思ったらぜひ。
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世界中の未知、未踏のものを知りたい、見てみたい。そんな純粋な気持ちで洞窟にのめり込んでしまった「洞窟ばか」の自伝。
まずは本書を開いて最初のカラーページに圧倒される。著者が探検した数々の洞窟写真。その広大な風景にぽつんと著者が1人写っている。広大な場所を独り占めしている支配者のようだ。この光景を見ると洞窟に見せられてしまった著者の心情はわからなくもない。
自伝は著者のヤンチャな青春時代にはじまり、洞窟にハマったきっかけの紹介。そして、多くの洞窟仲間に支えられ、ついには洞窟探検を社会的な組織として運営するまでになった。
どんな分野でも「ばか」と言われるほど極めることができるものに出会えた人は幸せだ。
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たぶん著者は私の苦手なタイプだと思う。声がデカくて絶倫で毛深くて自信過剰気味な男に違いない。しかし本自体はおもしろかった。未知の洞窟にはエロスがあるのではないか。密林の深い茂みに覆われた、湿った割れ目が男を奥へと誘っているのである。その割れ目の奥から引き返せなくなった、エロスに抗えなかったのがこの著者だ。現実的、肉体的には引き返せても心は割れ目に囚われていて、割れ目の奥に溜まった雫に光を当てずにいられない。変態だ。子供が6人もいるという点にも引っかかる。探検について妻は何も言わないのだろうか。洞窟探検がオンだとすれば、オフである日常はどうなっているのだろうか。
日常や家族との生活が気になる私はゲスい。そこは認める。しかし高野秀行さんの名著「ワセダ三畳青春記」があるから、ついそんなことを考えてしまう。オンとオフの落差にはコクがある。
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「洞窟探検家」として活躍している著者。29代後半で洞窟の世界にはまり、今まで入った国内外で1000以上という洞窟萌え~になった人だ。と言っても狭いところが好きではなく、未知の世界を見てみたいという探求心が原動力のようだ。
洞窟にはまるまで、中学・高校時代は不良で暴れていたそうだ。その後いろいろあり、工事現場に関わる自分の会社「有限会社勝建」を設立した。そして、何か面白いことがしたいということで出会ったのが山登り、そしてしばらくしてからアウトドア雑誌「BE-PAL]の「洞窟探検特集」を見て洞窟探検に興味を持って始めた。
洞窟探検は何が起こるか分からない、海外の場合、許可もらうのに時間がかかったり、軍に袖の下を渡したりすることがある。時間道理に電車が来ないだけでクレームを言うタイプの方には到底できない世界。読んでいくと著者の行動力のすごさが浮き彫りになっていく。
好きなものがあるというのは人生にとって重要なことだなと思った。
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あふれんばかりの情熱を捧げる対象が洞窟だった。人それぞれ好きなものは違うだろうが、この著者は登山、ダイビングなどを経て洞窟探検に行き着いた。一気に読めて、自分でも洞窟探検をしているような気にさせられた。
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内容(「BOOK」データベースより)
落石で骨折し片手で300メートルのロープをよじ登る。17cmの隙間があればもぐりこむ。排泄物はすべて持って帰る。とき に10日間以上洞窟に入りっぱなしのことも。何度死にかけても、見てみたい!!圧倒的な暗闇に広がる、美しくも恐ろしい世 界。
クレイジージャーニーで彼が小さな穴に体をねじ込んで進んで行く姿を見たときには、体に恐怖の震えが走りました。閉所で暗闇って僕の中では高所以上の恐怖。なんでこんなところに入るんだろうともっとも不思議に感じる探検です。大きな空間に出た時の感動は分かる、苦労して自分で見つけた空間だと感激もひとしおでありましょう。でも駄目、やはりあの映像は心臓に悪いし、自分が引っ掛かって出られなくなる事を勝手に脳内シミュレーションしてしまうので息が苦しくなる。。。
文章になると落ち着いて読めていいですねやはり。破天荒で豪放で自己中心的で精神論者で意外と慎重な人柄がむき出しで、これだけ自己顕示欲強いのに人が離れないというのは、とても強い引力がある人なのでしょう。自分的には苦手なタイプなんですが、これぐらいぐいぐい行く人の話の方が断然面白いですよね。
もう一作位書くと、いい具合に自己顕示欲が抜けたいいものが書けるような気がします。
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まだ見ぬ洞窟を求め、暗い縦穴をロープ1本で降り、岩の分れ目へ身をねじ込んでいく。
日本全国、世界各地の洞窟を探検する人の自伝的な本。
洞窟の危険さ、暗さ狭さ怖さを語る一方で、洞窟に入りたいと、新しい洞窟を見つけたいと熱く語るひと。
洞窟内部の描写がすごくリアル。スリルどころではなく危険極まる中、著者の嬉々とした洞窟語りが異色を放っています。
冒頭から始まる大ピンチ。文章は勢いに乗る一方で、テンション上がりっぱなしで最後までつっ走るのがすごい。
どの分野であれ、『自分が最初の1人』になりたいという人は、結構いるとは思います。新商品、新技術、新理論、新発見、etc.
でも、『物理的な意味で』の『自分が最初の1人』っていうのは、……あんまし聞かないなぁと。
写真と文章で語る光景が、とにかく現実離れしているので、ちょっとした冒険に出かけた気分になれました。
顔だけ水面から出して通る細い洞窟、体を斜めにしないと通れない細い洞窟、1回行ってみたいです。
もともと洞窟好きなので、本を読んでると、そわそわします。無性に洞窟に行きたくなる。
いいなぁ、暗くて狭くて岩盤が迫る地下空間。
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ムスコ用に借りた本が吉田さんの本で、それが面白かったので大人用の本も借りてみた。
死ぬこと以外はかすり傷精神で、やりたい事をやり通す生き方はなかなか痛快。
映像作品も観たくなりました。
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結婚しても奥さんに逃げられて、みたいなのがこういう人のテンプレートかと思ったらそうではなかった。
家族の理解があって本人が楽しければ良いと思います。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/472426159.html
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Google Earthで地形や地質がだいたいわかるので、洞窟がありそうな場所の目星をつける。前後に水が流れているが、その間で消えている場合。
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TBSクレイジージャーニーでまっちゃんが呆れるほどの洞窟探検家。エピソードが素人にも想像つく登山家のそれとは全然違うぶっとびぶり、まさに未踏のジャンル。文才も抜群、個人的には洞窟には一切残さないというポリシーの排泄物をどうやって持ち歩きするのか、そのエピソードを想像すると大笑いできました。テレビでは味わえない面白さ