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紙の本
なぜ近代は繁栄したのか 草の根が生みだすイノベーション
著者 エドマンド・S.フェルプス (著),小坂 恵理 (訳)
近代の繁栄の源泉は、挑戦、自己表現、人間的成長といった個人主義に裏付けられた価値観の誕生と、大衆のイノベーション・プロセスへの参画にあるとする、新たな「近代経済」論。長期...
なぜ近代は繁栄したのか 草の根が生みだすイノベーション
なぜ近代は繁栄したのか――草の根が生みだすイノベーション
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商品説明
近代の繁栄の源泉は、挑戦、自己表現、人間的成長といった個人主義に裏付けられた価値観の誕生と、大衆のイノベーション・プロセスへの参画にあるとする、新たな「近代経済」論。長期停滞を超えるための、独創的提言。【「TRC MARC」の商品解説】
繁栄の個人主義、停滞のコーポラティズム。
ノーベル経済学賞受賞者が、近代的繁栄の源泉を文化の転換に探究。
長期停滞を超えるための、経済、文化、倫理を横断する独創的提言。
「一九世紀に一部の国で市場経済が発達すると、人類史上初めて天井知らずの賃金上昇と雇用拡大が実現し、仕事から満足を得る人たちのすそ野が広がった。この現象を引き起こしたのは何だったのだろう。ところが、二〇世紀が進むうちに多くの国で、いや、今となってはすべての国で、そのすべてが失われてしまったとしか思えない。その背景には何があったのか。この稀に見る繁栄の盛衰を理解することが本書の目的である」(はじめに)
近代の繁栄の源泉は、挑戦、自己表現、人間的成長といった個人主義に裏付けられた価値観の誕生と、そこから湧き出る大衆のイノベーション・プロセスへの参画にあるとする、新たな《近代経済》論。
われわれが面している非常に大きな課題に比べて今日の経済議論は狭量だ、と感じているなら、ぜひ本書に向きあってみるべきだ。
――ローレンス・サマーズ(ハーヴァード大学教授)
「善き生」という概念を経済学と哲学の文脈で論じられる研究者はほとんどいない。フェルプスは本書で《近代経済》を分析して、それを見事に成し遂げている。
――ポール・ヴォルカー(元連邦準備制度理事会議長)
本書は歴史を扱ってはいるが、むしろ焦点は今後の社会が何をなすべきかにある。行動を求める書なのだ。
――ロバート・シラー(イェール大学教授)
『フィナンシャル・タイムズ』紙 ベスト経済書(2013年)【商品解説】
目次
- はじめに
- 序章:近代経済の出現
- 重商主義の時代における経済知識/経済知識が爆発的に増加した徴候/経済知識の源を発見する
- 第 I 部:近代経済という経験
- 第1章:近代経済はいかにしてダイナミズムを獲得したか
- 過去の近代経済の内部構造/社会制度
著者紹介
エドマンド・S.フェルプス
- 略歴
- 〈エドマンド・S.フェルプス〉1933年生まれ。イェール大学で博士号取得。コロンビア大学「資本主義と社会研究センター」所長。新華都商学院学長。2006年ノーベル経済学賞受賞。著書に「マクロ経済思想」など。
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紙の本
非常に慧眼で奥深く壮大な思いにさせる経済の本です。
2020/10/11 00:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:汗牛充棟マン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノーベル経済学賞を受賞したエドマンド.S.フェルプス氏による著作です。
この本で、氏は「近代こそが経済のあるべき姿を体現している」という理想像の元、どのように望ましい経済がこの時代に形成されたかということをイノベーションの有益性を論じた上で、それを詳細にわたって説いているのです。
非常に慧眼で奥深く壮大な論じ方は、いつしか読み手を虜にさせるでしょう。
483ページもの大冊ですが、非常に優雅な時間をすごせました。