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紙の本
大学院生必携
2009/07/12 17:47
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代は変わった。星野教授、変幻自在の思考でならした平井教授にかわり、中田、潮見、道垣内教授が編集代表となった。さすがにいい人選をするものだと思う。とくに、道垣内教授の担保物権法や民法ゼミナールは非常に分かりやすく、それだけに選択した判例の洗練度会いが期待される。
結論としては相当に入れ替わりがあり、思い切った差し替えがなされている。そして、基本的に新しいものが増えており、いい刷新と言っていいと思う。そして、前より解説が簡潔で分かりやすくなった気がする。昔は百選の解説の中にはどうしようもない学説の解説に終始し、しかも表現が無駄に難解で分かりにくいのが散見された。今回は、解説の最初に判例の要約と問題提起から入るのがほとんどであり、これは申し合わせでもあったのかと思う。
これを裁判員制度にかけて話す者がいるが、全然関係ない。民事は関係ないし、そもそも100選を理解するには毎日勉強して3年はかかる。これは専門家に任せればいい。本書はあくまで法律を学ぶ学生向きだ。それも主に大学院生だろう。基礎事項の説明はないので、これ一冊で勉強するというそういう向きの本ではない。