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商品説明
死穢を忌避してきた人々が、なぜ「死者」を埋葬し供養するようになったのか。ムラや都市の墓地空間、さまざまな墓制、祖先祭祀など、墓と葬送の歴史的展開を探り、現代の家族のあり方の変化に伴う今後の課題を問う。〔講談社 1993年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序―問題の視点/市民社会と墓地(家族感情と墓/近代市民社会と墓地)/墓地空間(生者と死者の分離/都市、居住空間のなかへはいってきた墓地/屋敷墓)/さまざまな墓制―墓と墓地の民俗(両墓制の習俗/奈良県都示阝村の両墓制/墓地と墳墓の形態/総墓制)/国家による「死」の管理―明治政府の墓地政策(神葬祭の推進と自葬祭の禁止/火葬禁止令/地租改正作業のなかで―遺体尊重政策/「墓埋行政」の到達点―「墓地及埋葬取締規則」)/祖先祭祀と墳墓(明治民法における祖先祭祀と墳墓/イデオロギーとしての祖先祭祀―穂積陳重と柳田国男/多様な祖先祭祀)/家族の変動と現代の墓制(何が変わったのか/変貌する現代の墓制/これからの墓地問題)/墓と葬送に関する文献/補論
著者紹介
森 謙二
- 略歴
- 〈森謙二〉1947年徳島県生まれ。明治大学法学部卒業。茨城キリスト教大学文学部文化交流学科教授。著書に「出作りの里」「墓と葬送の現在」など。
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