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商品説明
明治から平成まで、天皇を支え「世継ぎ」を産み、さまざまな活動をした4人の皇后。時代とともに大きく変容してきた役割や社会の中でのイメージを、公と私をテーマにエピソードを交えて描く。【「TRC MARC」の商品解説】
明治から平成まで、天皇を支え「世継ぎ」を産み、さまざまな活動をした美子(明治)、節子(大正)、良子(昭和)、美智子(平成)の四人の皇后。その役割や社会でのイメージは、時代とともに大きく変容してきた。公(表)と私(奥)をテーマに、四代に雅子妃を加え、女子教育や養蚕等の連続性と育児等の独自性について、エピソードを交えて描き出す。【商品解説】
著者紹介
森暢平
- 略歴
- 〈森暢平〉1964年埼玉県生まれ。成城大学文芸学部教授。著書に「天皇家の財布」など。
〈河西秀哉〉1977年愛知県生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。博士(歴史学)。著書に「皇居の近現代史」など。
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紙の本
色々な立場の人が寄稿した本
2024/03/18 22:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の寄稿者が使っている「皇后の近代」は香淳皇后を書く時に朝彦親王と邦彦王を取り違えるという初歩的な過ちをしている上に小山いと子の「皇后さま」を無批判で使っている本だ。クリスチャンが著者なので貞明皇后が関屋衣子のような聖公会の信者が華族女学校以来の友人であり夫で無教会派の関屋貞三郎が朝鮮総督府学務局長や中央協和会理事長という「天皇制国家」による朝鮮支配や「皇民化」政策による戦時下の在日朝鮮人管理組織の要職に就いた事が「天皇制はキリスト者の不倶戴天の敵」というクリスチャン限定の神話を否定されるので忌々しいかもしれないが。また牛島秀彦の「ノンフィクション皇太子明仁」のようなハンガリー事件で小山いと子が「反共宣伝」をしたと反・反共主義意識も加わって感情過多で引用だらけなのに昭和20年代前半に限っては取材している個所があるので菅孝行には「天皇制礼賛」に見えたらしい本も使っている。そんなに使える本が限られるのだろうか?
宮中某重大事件について「色覚障がい」とか「色覚多様性」とか差別論ばかり書いているのに肝心の何故「色盲」が問題になったのかが書かれていない。「色盲」があると徴兵検査で引っかかり陸士や海兵には入校出来ないので大元帥である天皇が「色盲」ではまずいからではないか。
この本が出版された時点では未公刊だが「昭和天皇拝謁記」に三笠宮妃百合子が「フランス大使」というので「皇女照宮」に掲載されている照宮と盛厚王や前田菊子と写真を提供したらしい酒井美意子など彼女の子ども達と一緒に写真に映っているジノーヴィー・ペシュコフ将軍らしい人物から宮中の服装としてパリモードを勧められたという個所がある。戦後も宮中服を着続ける香淳皇后や皇族が野暮ったいというのは日本人だけではないようだ。
ブックガイドで「皇后さま」を「綿密な取材に基づいて書かれた小説」と紹介しているが浅見雅男の「闘う皇族」式に言えば「朝融王事件」を朝融王の身勝手な言い分を小山いと子が鵜呑みにして書いたので酒井美意子が著書で再三罵倒している作品であり小山いと子は晩年の昭和63年に再版した時に酒井美意子が非難している個所を削除しているとは初期の版と読み比べないと分からないだろう。「皇后さま」を鵜呑みにした工藤美代子の伝記は「スイスの銀行に預けた皇室の隠し財産」という与太話が書かれていて夫の加藤康男が「昭和天皇七つの謎」で新ネタ?として使い回しているが中田整一の「ドクター・ハック」にしょうもない真相が書かれている。
「皇后さま」が冒頭で昭和天皇の「お妃候補」として良子女王の他に従姉の方子女王と一条朝子がいたと書いている「見解を引き継いでいる伝記が多い」とあるが昭和31年に刊行された「皇后さま」より6年前の昭和25年に刊行された張赫宙の「秘苑の花」には良子女王と方子女王が「お妃候補」だと書かれている個所がある。小山いと子が「秘苑の花」を読んだか引用したか孫引きかした記事を読んで参照した可能性はあるのではないか。「秘苑の花」を言及していないのは存在を知らないからだろうか?