紙の本
わかりやすい
2017/05/26 11:34
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもにもわかりやすく死刑のことが書かれていていいと思う。
小学校高学年、中学生くらいから読めるかな。
自分で考えてみよう。
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人が罪を償うということには、さまざまな見解がある。死をもって償うべきか、死をもって償ってよいものかどうか。
そのあたりを中学生〜にもわかりやすくお話されています。
この本だけでは終わらせず、被害者の方から書かれた本も合わせてよんで、考えを深めていってほしいと思います。
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中高校生向けとしてとてもいい。裁判員制度がはじまりいつ自分が参加することになるかわからない。漠然と殺人のような犯罪の評議にでるのはいやだな、守秘義務なんて守れるだろうかと思っていた。近代民主主義国家の司法の原則、「罪刑法定主義」(罪と刑罰が、法律によってあらかじめ定められていること)「無罪推定原則」(疑わしきは罰せず)。わかりやすく書いてあっていい。大人もぜひ読んでほしい。ただ大人は子供に語りかけるような感じが少し鼻につくかもしれない。
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裁判員制度について全然触れてなかったので、入門として。
とりあえず読むにはとてもオススメ。
====人間は、秘密を守れる生き物なのか? 国が、国民に知りたくない秘密を守る義務を負わせるって、とても怖いことだと思う。
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たぶん小学校の高学年くらいからをターゲットに書かれた本ですが、大人でも充分読み応えがあります。むしろ大人が読めばいいんじゃないでしょうか。
司法の大原則について、全く知識が無かったことを痛感しました。ただ、感情に任せて死刑や厳罰を叫ぶことには疑問があったので、そこは(とりあえず)間違っていないと分かりました。
もっとちゃんと知識を持って考えなければいけないと思います。死刑が犯罪の抑止力にならないのだとしたら、存続させる意味はあるのでしょうか。
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同じシリーズのメディア論の話に割と近い内容。
裁判員制度についての著者の持論は確かに考えさせられる。
司法、死刑など、考えるよいきっかけになる本。
自国内のことなのに、知らないことが多すぎるな、、、
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中高生向けに書かれているのでわかりやすい。
けど、「わかりやすい」というのは情報を省いていたり、置き換えていたりすることなんだよ。
裁判員制度が始まりました。その前にこの本を読んでみたらいいとおもう。別の角度から物事がみえます。
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友人にすすめられ、
図書館で借りる。
中学生以上を対象に書かれた
よりみちパンセシリーズの1冊だが、
大人が読んでも
いろいろ考えさせられ、
下手な新書よりも
ためになる。
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裁判員制度が開始され、誰もが裁判官になりうる時代となった。そんな時代に知っておくべきことは、裁判のこと、冤罪のこと、裁判報道のこと、容疑者のこと・・・。そして、最後に考えるべきは「死刑」だと、著者は言う。
日本の死刑で採用されている絞首刑は死刑囚の首にロープをかけ、足下の底板が開くことで行われる。その底板を開くスイッチとダミーのスイッチ4つを、5人の執行官が同時に押す。5つのスイッチのどれが本物で、どれがダミーなのか、執行官たちはわからない。こうしたやり方で執行官たちの「殺人」の意識を緩和させている。
死刑に賛成する人たちは、5つのスイッチを押す覚悟があるのかと、著者は問う。刑罰とはいえ、人を殺すことはそれくらい真剣に考えるべきなのだ。
正直、明確な死刑反対論者である著者が中学生向けに死刑を語るのはいかがなものかと思う。著者が死刑賛否両論のバランスに考慮していることはわかるんだけど、中学生には伝わらないだろう。
だけど、大人が死刑を考える上ではたいへん参考になる本。
死刑制度がなくなって、一番喜ぶのは死刑執行官なのかもしれない。
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書店の大人の絵本コーナーにて発見。
中高生や成人した大人にとって身近である(あった)ホームルームのちょっとした出来事を例にとり、
裁判とはどのようなものかを解説している。
本著を読む中で知らなかった事が2つほど。
・罪刑法定主義
「罪と刑罰が法律により予め定められている」
政治家や指導者たちが自分の都合のいいように罪を作ったり、罰を与えたりする事を防ぐため。
つまり、この原則に従うと、悪質な飲酒運転で子供3人が死んでしまった福岡の事件は、
危険運転致死傷罪であるということ。(あまりにも悪質なのでそれ以上の刑を!と言う声もあるみたい)
なるほど。
マスメディアが犯罪被害者の声を集め、民意の総意(っぽくみせてるだけ)とは違う!と
声を高らかに叫んでも、司法が出す判決にはこういう原則があるんだね。
いや、なるほど、なるほど。そうすれば、個人的に腑に落ちなかった事件の判決の理由が分かる。
・刑事訴訟法の無罪推定の原則
「誰であろうと有罪と裁判所で宣告されるまでは無罪であると推定される」
警察に逮捕されてもあくまでも”容疑者”であり、犯人=有罪ではないこと。
容疑者が捕まると、マスコミはいかにも”犯人”と言った形での報道を行う。
”犯人”と決まった訳でもないのに、”犯人”の過去の経歴を調べ、暴き、
関係者にインタビューも行う。(こんなことをする人じゃなかったに、おとなしい人、などなど)
つまり、視聴率のためかどうか分からんが、マスコミは暴走特急で、この原則は
まったくと言っていいほど守られていない訳だ。
(冤罪だったらどうするつもりなんだろうね)
罪刑法定主義は特にいろいろと考えさせられる。
どんなに悪質であろうとも、容疑者にそれ以上の刑罰をくだせないことだ。
犯罪の悪質性や、被害者の悲惨さばかりが強調されすぎた情報ばかりが流れると
「こんな判決じゃだめだ! もっと重い刑を! もっと重い刑を!」
と言う声が大きくなる。
その気持ちも分かる。凄く分かる。でも、その声を聞いて、懲罰を事件によって変えれば、
・・・・・どうだろうね。それって民意の暴走なんじゃないか。それを許せば、司法の意味は
どうなんのかね?
なーんて、そんなことをいろいろと考えさせられましたとさ。
まあ、そういった民意(市民感覚や常識)を取り入れるための裁判員制度らしいけど、
「裁判員制度が適用されるのは一審だけ」
な・・ん・・だ・・と!?
それって控訴すれば終わりじゃないか。三審制の一審しか適用されないなんて、
意味あるんだろうか。うむむ。
まあ、そんなこんなで司法や裁判員について等などのことが分かりやすく書かれ、裁判について
考えさせられるので、中学生以上とあるが、むしろ裁判員になる資格がある成人が読んでおいた
方がいい本だと思う。
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裁判員制度と死刑について、そしてこの国の犯罪報道のありかたについて、著者だからこそ描き得た客観的かつ主観的な本。小・中学生でも分かるようにやさしく語りかけながら書かれたこの本を読めば、読者それぞれが死刑について、裁判員制度について考えるきっかけになるはず。そしてどこが情報源か分からないバイアスの掛かった情報で、容疑者がまるで犯人であるかのように報じられ続けているこの国の日常についても。良書。
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中学生以上すべての人のよりみちパン・セシリーズなのでとても読みやすいです。しかも勉強になる。お役所のHPより情報満載。
司法についての基礎・基本から裁判員制度そして死刑についてかかれてます。
面白いというやりはぜひしてほしいことばかり。
「罪刑法定主義」 「無罪推定原則」 「代用監獄」 「死刑とメディア」 などなど
とにかく、裁判員制度に召集される可能性のある全国民にいま知ってほしいことばかりです。
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比喩的な意味での死刑のスイッチかな?と思っていたけど、ダイレクトにリアルに考えてみてください、と。
考えてみたけども、私は押せないな。
という事は、日本の死刑の制度、裁判の制度について、もう少し考えないといけないな、と。
それだけにとどまらず、国家とは、法律とは、個人の暴力、国の暴力、物事のいろいろな側面、単純化の危険性・・・、いろいろな問題が盛り沢山でした。
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『いのちの食べ方』『世界を信じるためのメソッド』同様とてもわかりやすく、「自分でちゃんと考えてみて」「目を反らさず現実を直視しよう」という姿勢が貫かれていてとても良かったです。「裁判員制度」「罪」「罰」「死刑」について、読む前と読んだ後では私とそれらの距離が随分縮まったと思います。子どもだけでなく大人にも読んで欲しい一冊です。親子で読んで感想を述べ合うのもいいと思います。死刑がどのように行われているのか、裁判員制度はどうして決まったのか、そもそも裁判とは何か・・・大人もちゃんと知らないことが順を追って丁寧に書かれています。(導入の漫画(ホームルーム)も身近なテーマでいいです。)死刑の描写や世界によって容疑者の報道の仕方が違うことは私にとってショッキングで、この本を読まなければ知りえませんでした。また、「罪刑法定主義」「無罪推定原則」という言葉も初めて知りました。この本は私たちが(意識的にも無意識的にも)いかに裁判や人を裁くことについて目をそむけているかを教えてくれ、(裁く側になった時)「きみが選んだ」死刑のスイッチの重みを教えてくれます。最後に森さんは「これは僕の意見。僕は思いきり自分の意見を書いた。あとはあなたが考えること。」と念を押しています。裁判というテーマですが、私たちに「もっと自分の力で考えて」と警告してくれているような気もします。
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先日の新聞より。
新しい大臣が
「死刑執行のハンコを押すのはいやなことだけどがんばって押します」
というような発言をしたことに対して
そうじゃない、
そもそもハンコを押す必要があるのかというところから考えるべきだという意見の記事があった
わたしもそう思う
この本で書かれているように
人は間違えるし
とんでもない悪いことをした人は死刑で当たり前という風潮は怖い
死刑の是非や裁判員制度について
いままでのように無関心でいられなくなった。