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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/12/21
- 出版社: かんき出版
- サイズ:18cm/219p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7612-7643-0
読割 50
紙の本
スマホ失明
著者 川本 晃司 (著)
スマホの普及により「失明人口」が爆発的に増加する!? スマホの使い過ぎで近視が悪化すると、失明する可能性があることを最新の研究から明らかにし、行動経済学をベースにした近視...
スマホ失明
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商品説明
スマホの普及により「失明人口」が爆発的に増加する!? スマホの使い過ぎで近視が悪化すると、失明する可能性があることを最新の研究から明らかにし、行動経済学をベースにした近視対策法を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
「スマホで失明」って大げさな、と思ったあなたへ
「はじめに」の「ある高校生に起こった悲劇」だけでも読んでください
ある高校生に起こった悲劇
デジタルデバイスの急速な普及による、「スマホ失明」リスク。その急増の波は、もちろん、日本にも押し寄せています。
わかりやすい例が、若い人、特に10代の間で「急性スマホ内斜視」の患者さんが目立つ
ようになってきたことです。
内斜視とは、左右の眼のどちらか、もしくは両方が内側を向いている状態のこと。
私たちの眼は、近くを見るとき、内側を向く「寄り眼」状態になります。
このとき、長時間近くのものを見続けて、寄り眼状態が固定化すると、固定化した視線の先にしかピントが合わなくなります。
すると、それ以外の場所を見たときに、二重にダブって見えるようになるわけです。
ちなみに急性内斜視は、もともと近視がある人が、長時間、近距離でものを見続けることで、発症しやすい傾向があります。
<中略>先日も、私が診療している山口県防府市のかわもと眼科に、16歳の男子高校生がやってきました。お母さんに付き添われてきた彼の訴えは、「黒板が見えない」「教科書が見えない」というものでした。
検査結果に目を通すと、裸眼視力は右眼が0・03、左眼は0・04。すでに近視がかなり進んだ状態です。
彼はメガネをかけて片眼ずつで見れば、問題なく見えると言います。しかし両眼で見た瞬間に、見えなくなるんだとか。遠くの景色が見えない、授業中に黒板を見ようとすると見えない。教科書やマンガはもちろん、愛用しているスマホも見えない……。
彼に普段の生活を聞いたところ、毎日、かなり長い時間スマホを見ていることがわかりました。そのため、眼球が内側に寄った状態で固定化してしまい、片眼だけなら対象物にピントを合わせられても、両眼を使ったときにピントが合わなくなっていたのです。
「お子さんの眼は、スマホの使いすぎが原因で、急性内斜視を起こした可能性が高いです。
メガネで矯正が可能か、先ほど試してみましたが、矯正はできない様子です。詳しくはこの病気の専門の先生に聞いてみる必要がありますが、手術が必要かもしれません」
私がそう言うと、男の子とお母さんの様子がたちまち変わりました。
単なる近視だろうと思って受診したのに、まさか手術が必要になるとは思ってもみなかったのでしょう。この段階になって、ようやく二人は、「先生、どうすればいいですか⁉」とあせり始めました。
<中略>後日、某県の大学病院で手術となりました。
ただ……残念なことに、手術をしても、見え方は完全に元通りにはならなかったそうです。彼には、常にものがダブって見える「複視」の症状が残ってしまいました。
人生100年時代という超長寿時代を生きる彼が、わずか16歳の若さでものがダブって
見える病気を発症したことは、残り80年の人生の質を、これほどまで大きく下げるのです。【商品解説】
目次
- はじめに
- スマホで近視が進むと失明する!
- ある高校生に起こった悲劇
- 失明には、3つの段階がある
- 子どもは親に「急性スマホ内斜視」を隠す
- 年々増加するスマホ利用時間
- これまで近視対策ができなかった、二つの理由
- 近視対策 × 行動経済学
- 失明カスケードから逃れるために
著者紹介
川本 晃司
- 略歴
- 〈川本晃司〉山口県生まれ。眼科専門医(医学博士)、MBA(経営学修士)。眼科クリニック・かわもと眼科院長。専門は角膜。北九州市立大学大学院で医療と認知心理学とを掛け合わせた学際的な研究を行う。
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他人事ではない
2023/11/13 11:03
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
電車に乗っても、待ち合わせ場所でも、スマホを見ている人ばかり。小さな画面をじーっと見ていると目が疲れるし、目に良くないだろうなと言うことはよく分かる。それでもいまや日々の暮らしに欠かせないモノでもある。大人は、まずい気づくことができても、デジタル世代の青少年は、見ているのが当たり前。
目の不調も気づいたときには遅いのだ。恐れさせるわけではないが、言うことを聞こうとしない中高生に読ませたい一冊。