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商品説明
近代から現代に至る文学の「視覚性」に注目し、日本に脈々と流れる「曖昧」の系譜を辿ることで、「意志」をめぐる近代の激しい攻防をあぶりだす。「正岡子規と映画の論理」「横光利一の〈四次元小説〉論」などを取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
日本文学史を読みかえる、俊英による革命的な文学論。
▼近代から現代に至る文学の「視覚性」に注目し、日本に脈々と流れる「曖昧」の系譜を辿ることで、
「意志」をめぐる近代の激しい攻防をあぶりだす。
▼映画や写真など、テクノロジーの革新による「視覚性」の新たな編成が要請された近代以降、
日本文学において、柄谷行人が、その端緒を「風景の発見」と述べたように、視覚性=認識、
すなわち「内面」の問題が、大きな関心事でありつづけた。
しかし、本書で探求されるのは「風景」や「近代的自我」や「主体性」ではなく、
「不安」、「夢見」、「言い間違い」、「意志薄弱」といった、「曖昧」きまわる様態である。
▼正岡子規、夏目漱石、内田百閒、志賀直哉、横光利一、川端康成、大江健三郎を中心にして、
近代文学における「曖昧」の系譜を可視化し、文学史そのものを読みかえるのみならず、
日本「現代」文学の起源を突き止めてゆく、大胆不敵な一書。【商品解説】
視覚論を文学に接合し、日本近現代の「曖昧さ」の系譜を浮かび上がらせる野心的な試み。日本文学史とテクストの読み方そのものを更新する、俊英による革命的な文学論。主に、正岡子規、夏目漱石、内田百閒、志賀直哉、横光利一、佐藤春夫、川端康成、大江健三郎の作品を扱う。【本の内容】
目次
- 序章 「曖昧未了」から「意志薄弱」まで
- 第一部
- 第一章 運動する写生
- 一 「起源」としての一八九六年
- 二 活動写真の時代
- 三 「写生」の二面性
- 四 「活動」の原理
- 五 「曖昧未了」の美学
- 六 写生的認識とモンタージュ
- 七 夢の〈推移〉の理論へ
著者紹介
坂口 周
- 略歴
- 〈坂口周〉1977年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。福岡女子大学国際文理学部専任講師。2014年「運動する写生」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。
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