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商品説明
「素敵な歌と舟はゆく」から「パンズ・ラビリンス」まで、著者おすすめの個性的な111の映画をイラストつきでレビュー。知らなかった映画も、よく知っている映画も、新しい楽しみが見つかる一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
2016年に逝去された不世出の漫画家、吉野朔実の映画エッセイが待望の新装復刊!
書評エッセイで定評のある吉野さんは、映画の目利きとしても知られていました。
繊細なイラストと独特の感性で丁寧に紡がれたテキストは、まったく古さを感じさせません。
『パンズ・ラビリンス』『グッバイ・レーニン!』『ボルベール‐帰郷』『トゥモロー・ワールド』『殺人の追憶』『過去のない男』……
今では不朽の名作となった傑作から忘れられてしまった小品まで、本書を読めばその映画が見たくてたまらなくなり、また改めて観直したくなることうけあいです。吉野ファン必携の1冊!【本の内容】
著者紹介
吉野朔実
- 略歴
- 〈吉野朔実〉漫画家。書評エッセイや映画コラムの執筆など多岐にわたる活動を展開。2016年逝去。作品に「ジュリエットの卵」、著書に「こんな映画が、」「本を読む兄、読まぬ兄」など。
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紙の本
映画への愛、それがひたすら。
2017/02/26 07:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新装復刊なので、残念ながら吉野朔実の映画コラム全部を集めたものではないです(連載誌が様々なので大変かもしれないけど、そんな完全版が出るといいなぁ)。
その昔、『羊たちの沈黙』に対するコラムがピンポイントで私に刺さり(スコット・グレンを「ハリウッド一の美中年」と評したりなど)、「この人の好み、私に近い!」と大変失礼ながら勝手に感じて、追いかけていました。
この本のオリジナルは2008年1月発売なので、収録されている映画は2000年頃~2007年公開のものが中心。 当然『羊たちの沈黙』は収録されていませんが、目次の映画のタイトルを眺めただけで「あ、私も観たやつ結構ある!」と盛り上がる・・・。 ただ十年以上前の映画が大半なので、最近の映画、特にグザヴィエ・ドラン監督についてどう思うか知りたかった。 たとえば『たかが世界の終わり』をどう描いて・書いてくれるだろうか、と想像してしまう。
取り上げられている映画は多種多様。 ハリウッド映画もだけど、むしろ単館系映画(特にヨーロッパやアジア方面)のほうをより好んでしまうというか、彼女の好みはフラットに全世界に開かれているのだけれど、日本の映画配給事情のためにそう区切られてしまうだけ、というか・・・。
カラーイラストに描かれたワンシーンはその映画を見た者の記憶を呼び起こすに十分で、本質に食い込みはするけど批評はせず、ひたすら自分の心に引っかかったものやことについて書く。
吉野朔美さんはほんとに映画が好きなんだなぁ、としみじみ実感。
そして私も、足元にも及びませんがただ映画が好きなだけなんだと(細かくわければ俳優さんだったり監督さんだったりにも話題は及ぶわけですが)、映画館に行って予告見てチラシ見てわくわくするのが子供の頃から好きで、今もその延長にいるにすぎないのだと、そうできるのは幸運なことなのだと、思い知りました。