「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
死刑執行人の日本史 歴史社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)
著者 櫻井 悟史 (著)
江戸時代後期から現代に至るまでの死刑執行人の歴史をたどり、検察官でも裁判官でもなく刑務官に法務大臣が死刑執行を命じる根拠が偶然の歴史的経緯にしか拠っていないことを説く。【...
死刑執行人の日本史 歴史社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)
死刑執行人の日本史 歴史社会学からの接近
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
江戸時代後期から現代に至るまでの死刑執行人の歴史をたどり、検察官でも裁判官でもなく刑務官に法務大臣が死刑執行を命じる根拠が偶然の歴史的経緯にしか拠っていないことを説く。【「TRC MARC」の商品解説】
日本で死刑執行を担ってきたのは誰なのか、死刑執行人を選ぶ社会的条件とはなにかを、江戸期の山田浅右衛門や明治期の監獄の押丁・看守の事例を取り上げて明らかにし、究極的には国家ではなく「人が人を殺す」という、死刑執行をめぐる諸問題を解きほぐす。【商品解説】
目次
- はじめに――「人を殺すことを拒否する」と主張することは許されないか
- 序章 死刑判決問題と死刑執行問題
- 1 死刑研究の二つの側面
- 2 前提となる背景――日本の死刑執行人に関する基礎知識
- 3 死刑執行人の実際
- 4 なぜ刑務官が死刑執行を担うことになっているのか
- 5 本書の方法
- 第1章 牢役人は死刑を担っていたのか
著者紹介
櫻井 悟史
- 略歴
- 〈櫻井悟史〉1982年生まれ。大阪府出身。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員。専攻は歴史社会学。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
日本で死刑執行の際、...
ジュンク堂
日本で死刑執行の際、実際に踏板を開くためのボタンを押すのは刑務官です。
刑務官は、国家公務員として採用され、刑務所や拘置所などで保安や警備と収容者の指導・訓練にあたる職員です。
ある意味、死刑囚と長い間同じ釜の飯を食い、親しく話もする刑務官が、なぜ実際の執行に当たるのか、
その法的な根拠は、国家公務員法98条第1項の「法令と上司の職務上の命令に忠実に従わなければいけない」という項目のみ。
著者は、これまでの死刑の存廃の議論の中でも、あまり注目されなかった実際に死刑を執行する人間に焦点をあてて、執行自体を考えています。
斬首を副業で請け負っていた人がいた江戸時代から、絞首用の装置が作られ、牢役人が執行を任されるようになった明治以降の時代、ただ慣習であるからという根拠のみで制度が維持されていく過程には驚きを覚えます。
若い著者の今後の研究がどのように進むのか注目したい1冊です。