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紙の本
趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー
著者 片岡 栄美 (著)
社会調査や計量分析を基に、現代日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性と、ジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されて...
趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー
趣味の社会学
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商品説明
社会調査や計量分析を基に、現代日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性と、ジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。【商品解説】
目次
- 序章 文化的平等神話
- 1 文化的平等神話
- 2 文化の正統性とは
- 3 文化による差異化、学歴による差異化
- 4 グローバリゼーションと文化の均質化、そしてアイデンティティの行方
- 第1章 趣味の社会学の成立と展開
- 1 趣味の社会学とは
- 2 文化による自己表現と脱近代
- 3 自己実現のポリティックスと趣味、テイスト
- 4 ポストモダニズムと大衆文化社会、商業主義
著者紹介
片岡 栄美
- 略歴
- 〈片岡栄美〉駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、社会階層論、教育社会学。共著に「変容する社会と教育のゆくえ」「文化の権力」など。
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紙の本
私たちの感じる「当たり前」を描き出す本
2021/01/29 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みのしろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本における「趣味」とは何なのか?
本書は、ブルデューのいう「文化資本」が日本においてどのように作用しているかを計量的な分析を用いて議論している。
就活面接で「趣味は?」と聞かれた時、「読書です。」と答えてはいけないといわれたことがあったが、聞いたときは何故だかよくわからなかった。
本書を読めば、「読書です。」と答えてはいけない理由の一端を垣間見ることができる。
男性の社会と女性の社会構造にはまだ、厳然として差異が存在し、役割が規定されていると感じる事ができるだろう。
統計資料が古いものの、そこまで現在の状況と変わっていないのではないか。
SNSの普及や経済格差の拡がり、女性の社会進出などを念頭に置きながら、変わっているならどんなところか考えると楽しく読めるはずだ。
紙の本
平成の見えざる格差社会
2020/12/26 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Aki38 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノや美術が、典型的なお嬢様の
習い事として挙げられるのに対して
典型的なエリート男子の習い事は?
即答できるだろうか。
平等に見える趣味や文化も
男女間だと生まれる違和感。
この正体について著者は
充実したデータや調査を元に
本書で解き明かしている。
所得や資産などの数で表せる経済格差と違い
目に見えず個人の数値で表せない文化的格差。
ここに着目し、調査と考察を重ね
差が意識されにくいメカニズムまで
切り込んだのは秀逸。
SNSなどの普及で、
個人の才能や生き方が可視化され
男女問わずオムニボアが進んだ今、
果たして人は個々の特性に気付き
存分に活かせるのか?
だから社会学って目が離せない。