紙の本
日経コンピュータ書評
2004/02/18 19:07
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投稿者:日経コンピュータ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロジェクトマネジメントの“人間系”を説いた古典「ピープルウエア」の著者が送るリスク・マネジメントの解説書。お堅いイメージが強いこの分野を、豊富なエピソードと軽妙な語り口で分かりやすく説明する。「リスク・マネジメントは大人のプロジェクトマネジメントである」といった至言が各所に散りばめられている。世紀の大失敗プロジェクト、デンバー国際空港の話だけでも一読する価値がある。
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リスク管理に注目したデマルコの著作。「リスクが無いプロジェクトは、やる価値もない」とリスク回避をこき下ろした上で、納期に遅延(リスク)を見込まずに、バラ色の未来だけを描いてスケジュールを引く従来の慣習を「子供の遊び」と厳しく批判する。10年後には「ピープルウェア」と並ぶ古典になっているかもしれない。
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リスク対策を洗い出して検討しておく。たったそれだけのことが出来ないプロジェクトがどれほど多いことか。リスク管理に敏感になり始めた人に必読の本。
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ちょうど、あるプロジェクトでリスクマネジメントについて非常にナーバスになっていたときいに読みました。
プロジェクトマネジメントのなかでのリスクの考え方について随分参考になりました。
ナーバスになりすぎないで、早めはやめの対応が重要であることを説いており、実際の場面でも応用の聞く内容だったと思います。
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リスクとはそもそも何か、というところから始まって、リスク管理がうまくいかない理由について述べられている。そしてリスク管理が行われない理由についても述べられている。(例:早く終わる可能性のあるスケジュールをひくことが許されないなど)この項が一番参考になった(苦笑)。
あと身にしみて感じるところがあったのが、問題の原因はより早い時期に発生しているが、問題を認識し始める時期(天罰期という 笑)についての説明とその対処法。バージョンごとにリリースするというのが意外と現実的な方法だと分かった。
この本が扱う範囲は入門から中級までかなり広いと思うがリスク管理をやる上で読んでおいてよい1冊だと思う。[2007/1/4]
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さすがデマルコという感じの読みやすく分かり易い本になっていると思います。
リスク管理の定義、なぜリスク管理をしないか(できないか)から始まり、リスク管理の方法へと続くが、小難しい数式等を用いず理解し易いです。
この本を読むと、どうして多くのプロジェクトで
「何か奇跡的な事が起きるかのような楽観的なスケジュールを立てるのか」
について理解できると思います。
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リスクを積極的に取りましょう、リスクをコントロールしましょうと言う本。
リスク管理の方法などが書かれている。
当時、客先に飛ばされて1プログラマだったから活かし用が無かったけど、今見たら違うのかも?
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リスクをとらない(回避する)だけのプロジェクトに価値はない。
新しい領域に足を踏み入れる場合、必ず何かしらのリスクは存在するもので、生み出そうとする価値が大きければ大きい程、リスクが発生する可能性も高くなる。
リスクを取らないということは、新しい領域へのチャレンジがなくプロジェクトメンバーや会社の成長にもほとんど寄与しない。
リスク管理の正しい方法を知ることで、新しく、そして価値のあるプロジェクトへ安心して参画することが可能となる。
本書はそんなリスク管理のノウハウを具体的に示しています。
私自身は大規模なプロジェクトへの参画経験がまったくないため、実感をもって本書のノウハウを吸収することはできませんでしたが、いつの日か役に立つのではと思っています。
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半分同意で半分うーん、といった感じ。
現在のITのプロジェクトが決められたコストと期間での実行を要求されているのには同意。
信じる権利があるものだけを信じることを『リスク管理』という、という考え方にも賛同。
違和感の部分は、PMBOKなどのフレームワークを勉強していたせいか、現代的なプロジェクトはこの本に書かれているようなことを、少なくとも半分程度は克服している、と感じている点。
リスク管理を深めていくよりも、リスク管理を含めたプロジェクトマネジメントのレベルをあげていくことが不幸な仕事を無くしていくと信じる。
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定番図書のひとつ~
プログラム主体の立場からすると、やらなければいけない事項
というよりは、やって欲しい事項が記載されている。
内容としては7年前といささか古いので、その後の進展が
あるかもしれない、その点については他の人に譲る。
むしろ巻末に付随している、ウィリアム・キングドン・クリフォードの
「信念の倫理」の抜粋が、個人的にはこの本を読んでの最大の収穫だった。
(暴論だが、この論文の理念を具象化した一つが本書・・・?)
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まず非常に楽しい。コミカルに書かれていて読みやすい。
しかし内容は怖い。ソフトウェア開発におけるリスク管理が形骸であることを幾つもの面や事象から指摘している。
ゆえにとても面白い。
しかしデマルコ/リスターの本は面白く、とても納得いくのだが、著者自身も作中で書いているようにこれを現場に導入するにはハードルが高い。
しかし現状の不足、目指すべき高みを意識できる良著。
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置き土産に @you_got 殿からいただいた(んだよね?)本。リスク管理について正面から理論的に述べています。著者が言うナノパーセント日がふつう期限になっちゃうんだけど、リスク図を見せながら「その日にできる確率はナノパーセントです。その2か月後までにできる確率なら70%です」なーんて言っても「ガタガタ言わずに期限までに上げろや」ってなるんだよなー。で直前になって、遅らせることができる機能を1.5次開発に回すってことになる。アジャイルとは言ってないけど、インクリメンタルな開発で機能を分けて段階的に納品するといいよってことをこの本でも言っていた。あと、「完成が遅れるプロジェクトのほとんどは、あまりにも工期が短いためだ」というのは印象的。開発の稟議を通すのに、あーでもないこーでもないってやってるからなんだよなー。えらい人自らがプロジェクトを失敗へと導いている。
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プロジェクトにおけるリスク管理の大切さを説いた本。著者本人の体験等ケーススタディがしっかりと書かれているので読み易かった。
目に見えない潜在的なリスクを想定して、(想定したリスクが起こる前、起こった後の)対策を考えておき、しっかりと全体の工程をウォッチしていくという事が大切なんだと思った。が、まだまだ今のプロジェクトへうまく適用させる方法が思いつかない・・・(;_;)
まだまだ消化できてないのだろうなぁ・・・
また、もう一度読んでしっかりと消化しておきたいと思った。
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「え? 今頃、読んでるの?」と言われそうではあるが、リスク管理の名著。"熊とワルツを" ってゆータイトルで、そんな中身、想像できるもんか!! (^^;
日本では "リスク" を "危険" と訳すせいか、"ない方が良いもの" と捉えられているように思う。"リスク管理" が "リスクヘッジ" を意味しているように思えてならないのだが、そーではなくて、"期待通りにうまくゆかない可能性" ぐらいの意味が妥当なんぢゃなかな? …と思われる。うまく付き合ってゆく対象だと思って欲しいところ。
家を出てから会社に行くまでに交通事故に遭うかもしれない…とか、エンゲージリングを買ったもののプロポーズを断られるかもしれない…なんてのもリスクだ。通勤しないとか、プロポーズしないとかで、リスクを完璧に回避できるけれども、多くの人は稼ぐために毎朝出勤するだろうし、勇気を持ってプロポーズをしたりなんかする訳だ。保険に入るとか、慎重にタイミングを見計らうとか、日常の中でリスクヘッジ & リスクテイクをしている訳だけれども…。
それをプロジェクト管理において、もっと論理的に展開しようというのが本書の内容だ。リスクはテイクし過ぎてもヘッジし過ぎてもうまくゆかない。そのバランスを可能な限り論理的に進めてゆくノウハウが詰まっている。世の中、白か黒かハッキリしていれば単純明快なのだけれども、そう簡単にはゆかない。持っているスキルや周りの環境によって、妥当な判断は刻一刻と変化する。
勇気を持って…だけど無謀ではなく…新たなチャレンジをするために、本書を一読されたい。
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リスクを回避するのではなく、リスクを計測し管理する手法を提唱する良い本です。主な対象はプロジェクトの管理責任にある方、またはその上層部だと思います。