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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.1
  • 出版社: マガジンハウス
  • サイズ:20cm/285p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-8387-1185-9

紙の本

フェルメールの闇

著者 田中 純 (著)

謎深き美女に翻弄される美術研究員。それは運河の街アムステルダムで始まっていた…。純粋無垢であるはずの画家の本能としての模写、絵画の有する経済的価値に伴い、様々な人間の欲望...

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フェルメールの闇

税込 1,980 18pt

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商品説明

謎深き美女に翻弄される美術研究員。それは運河の街アムステルダムで始まっていた…。純粋無垢であるはずの画家の本能としての模写、絵画の有する経済的価値に伴い、様々な人間の欲望、思惑から生まれる贋作を描くミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

田中 純

略歴
〈田中純〉1946年福岡県生まれ。京都大学教育学部卒業。大蔵省勤務を経て、85年(有)田中企画を設立。著書に「東京遊民」がある。

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みんなのレビュー3件

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評価内訳

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紙の本

この本を読むと、大阪で見たフェルメールが目に浮かぶ

2002/10/04 20:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の美術好きにとって、一番安心できるのは相も変わらず印象派の絵画のようだが、ここ十年くらいの間で、美術界の話題をさらったのはフェルメールが一番かもしれない。オランダの写実派の画家で、残された作品数が30にも満たず、作品が何度も盗難に遭っている。そのせいで、各美術館が容易に作品を貸し出さないので、わが国では一部の人にしか知られていなかった。それが最近、5点以上も来たのだから、見に行った人は幸せだ。

この本の出版時期を見ると、日本でのフェルメール展を当てにしたようだが、内容には際物めいたところは無い。本のカバーの表紙はフェルメールの代表作「画家のアトリエ」、裏が「デルフトの眺望」、ともに日本人の現代画家 青木敏郎が留学中にした模写を使うという工夫が洒落ている。

元帝国美術館の学芸員で、現在は金融会社の美術購入の顧問をしている光岡の前で、フェルメールの真作を見ないかと持ちかけた画廊の男が殺される。時を同じくしてロンドンに現れたフェルメールの自画像とオークションが軸になって話が展開する。小説は全部で二十章、章の見出しが作品の名前と解説で出来ている。その数から考えて、これは数年前オランダのハーグで開かれたフェルメール展出品作を利用しているらしい。あとがきでは、カバーの模写について画家青木敏郎の苦労話なども載っているが、残念ながらこの本の章立てについての説明は無いのが残念。

作中でもフェルメールの作画技法がかなり詳しく載っていて、飽きさせることがない。筆者は元大蔵官僚とあるが、その行き届いた調査は本領発揮というべきだろう。それにしても欧州では名画が簡単に盗まれる。新潮選書に『盗まれたフェルメール』という一冊があるが、それを読むと、盗まれたまま既に十年経つ作品が実際にある。それが小説中にうまく生かされている。実際にあった話だが、盗まれた画が墓地に捨てられていたとか、知れば知るほど名画の変遷は面白い。

読んでいて、以前見た下保昭展を思い出した。下保の水墨には感心しなかったが、色を幽かに使った滝の作品の美しさには絶句。全く違う世界だが、フェルメールと互角に競えると思った。下保は京都画壇の現存作家である。

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紙の本

なかなかいけてるミステリー。少しでも絵が好きな人ならば、美術品鑑定の方法やその内幕、贋作の歴史などの情報がふんだんに盛られていて楽しみも多い。この表紙、日本人による模写だそうで、びっくり!

2001/08/26 15:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作家は元大蔵官僚。在ブラジル大使館で外交官としての勤務歴もある。小説で何かの賞を取ったことはなく、本書は書き下ろし。出版社は、文芸書やミステリーなどでは、評論家にノーチェックの扱いを受けるマガジンハウス。洪水のような出版物の中にあって、いかにも網に引っかかってきそうにない1冊である。
 私がひっかけたのは「フェルメール」というキーワード。かつてちょっと知り合った人が、「フェルメールの光の表現が好きなんですよ」と話すのを聞いて「この人ってそんな趣味があるなんて意外」と感心したことを思い出した。この本を読んで、その時もっと突っ込んだ話をしておけば…と悔やまれた。

 フェルメールの何枚かの絵は知っていたが、こんなにも作品点数が少ない画家だとは知らなかった。美術史上長きにわたって研究されることがなかったので経歴や制作については謎が多いこと、そのためか盗難事件が多いこと、フェルメール・フリークと言われる人たちが存在するなど、知らないことだらけだった。

 短い序文には、オランダの黄金時代17世紀について書かれている。続く目次にある各章タイトルが、どうやらフェルメールの作品タイトルになっている−−実は、それだけ眺めて、小説だと思わず、フェルメールに関する評論か随筆だと思って手に取った。すぐに小説だと気がついて、この洒落た目次が気に入ったが…。
 カバーや口絵。うっかり見落としそうになったけれど、これがフェルメール作品の写真ではない。日本人による模写だというので驚いた。「模写」と「贋作」という概念。今まで強く意識したことがなかったけれど、それを核として、絵画にあらゆる関わり方をする人を描き、その人間関係でミステリーを構築していった面白い作品なのである。

 登場人物はまず、元帝国美術館の学芸員だった光岡という男。彼はかつて美術館がルノアールを購入して話題をふりまいたときに、それが贋作だということを指摘して辞職を余儀なくされた傷をもっている。現在の職は、消費者金融会社の顧問である。
 光岡を大事に扱ってくれているのが消費者金融会社社長の昆という男。会社のイメージは芳しくないが、勤め人の生き血を吸うようにして、もうかってもうかって仕方ない。美術品のコレクターとしてイメージアップを図るため、美術館設立の構想をもち、フェルメールの出物のオークションに参加していくことになる。
 彼のところへよく売り込みにくるのが、多田という画廊のセールスマン。昆社長の指示で、光岡顧問のところへ急いで絵を見せに行こうとした矢先、車のひき逃げ事故に遭う。
 多田を使っているのが、美奈子という魅力的だが謎だらけの女性。画廊の専務である。この美奈子に、ボストンの美術館に収蔵されているはずのフェルメールの「合奏」という絵を見せられる辺りから、光岡の周りで何かがカタカタ動き始める。
 紫外線を浴びるとDNAが損傷されたままになり死に至るという病いを抱えながらも、絵画に並々ならぬ才能をもって制作を続ける美奈子の夫、ヨーロッパに拠点をもち暗躍する画商の嶋田…など、なかなか魅力的な人物揃いである。

 ミステリーとしてよりも、絵画を愛するということ、芸術が歴史的に負ってきた受難などに著者の思いがこめられていて読み応えがあるし、美術界の事情がわかってためになった。

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2010/01/09 11:38

投稿元:ブクログ

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