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紙の本
この一冊の文庫本に込められた食の大切さ、一人でも多くの人に…
2010/06/24 08:36
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
辰巳芳子さんの食に対する熱い想いが、この文庫本に込められています。
何度も何度も立ち止まって考えたいメッセージに溢れていました。
いつもながらに辰巳さんの本を読むときは、居住まいを正さずにはいられないほどの衝撃を受けます。
私が響いたのは、例えばこんなフレーズ!
☆ 「食べる」ということは、呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているものなのです。
☆ 呼吸は人間の自由にならないものですが、何をどう食べていくかについては、人間の自由意思に任されています。
☆ 人間の体調を自然に整えてくれる。それが、その土地の風土に根ざした食べものなのです。
☆ 次の季節を迎えうつ心組みをもって、その季節のものを食べてゆく必要があります。
☆ 料理をすることがどこか困難だと思っている方は、どこかにその方法、態度に無理があるのではないでしょうか…。人とのかかわりにおいて、支え合うことの一つの稽古が料理なのです。
☆ 私が強調したいのは、自分のいのちは、自分のものであって自分のものではない、ということです。そこをよくよくわからなくては、どうして人と人とが支え合うのかということもわからないでしょう。このような悟りは、根底的に、人を解放するはずです。
☆ 「信じられる」ということは、人間らしさの根本です。その根本に働きかけるのが、私は食だと思う。
私が本書から書きぬいた☆七つ!
どれか一つでも心に響いたなら、ぜひ本書をじっくり読んでいただきたいです。一人でも多くの人にこの本を手渡したいと、切に思いました。(^-^)