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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/12/01
  • 出版社: 作品社
  • サイズ:20cm/273p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86182-305-3

紙の本

話の終わり

著者 リディア・デイヴィス (著),岸本 佐知子 (訳)

年下の男との失われた愛の記憶を呼びさまし、それを小説に綴ろうとする女の情念を精緻きわまりない文章で描く。「アメリカ文学の静かな巨人」による傑作。【「BOOK」データベース...

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話の終わり

税込 2,090 19pt

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商品説明

年下の男との失われた愛の記憶を呼びさまし、それを小説に綴ろうとする女の情念を精緻きわまりない文章で描く。「アメリカ文学の静かな巨人」による傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】

年下の男との失われた愛の記憶を呼びさまし、それを小説に綴ろうとする女の情念を精緻きわまりない文章で描く。いっぷう変わった短編の書き手として知られるリディア・デイヴィスによる初の長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

リディア・デイヴィス

略歴
〈リディア・デイヴィス〉1947年マサチューセッツ州生まれ。マッカーサー賞、ラナン文学賞などを受賞。フランス文学の翻訳家としても知られる。著書に「ほとんど記憶のない女」など。

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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

中年インテリ女性における恋愛心理の解剖所見

2010/12/26 12:51

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者自らが語るところによれば、この小説のテーマは「いなくなった男の話」だそうだ。

主人公の「私」は、アメリカ西海岸の町に住み、翻訳業で何とか食べている女性。巻末の著者略歴によれば、作者本人もフランス文学の翻訳者として知られる。限りなく作者自身に近いと思える「私」だが、この「私」が一筋縄ではいかない。短い章が変わるたびに別のレベルの「私」が登場するからだ。たとえば、今書きすすめつつある「いなくなった男の話」をテーマとする小説について言及する「私」。現在は別の土地で別の男性と暮らし、同居する男の父親を介護する傍らで小説を描く「私」というふうに。

簡単にいえば小説の主人公である過去の「私」と、若い男の恋愛について回想する現在の「私」、そしてもう一段高い位階にあって、それらを統御しつつ小説にまとめようと悪戦苦闘する作家である「私」が、短い断章形式で区切られながら、かわるがわる現れては語るというきわめてポストモダン的な小説である。

そういうと、なんだか小難しく感じられるかもしれないが、そんなことはない。知的で怜悧な観察眼が光る文章で、中年に差し掛かろうとする女性の心理が手にとるように分かる。その精緻な分析と矛盾する衝動的な行動のギャップが哀切な印象を残す作品である。

題名通り「話の終わり」の方から書きはじめられてはいるが、概ね時系列に沿って話は展開されていく。ただ、その間に何かによって連想された現在の暮らしや過去の回想が入り混じる。そのモザイクめいた叙述の印象が、ともすれば年下の男と別れた女性の喪失感と焦燥に別の彩りを添えて新鮮に感じられる。もし、この形式でなかったら、自分のもとを去っていった男の姿を探し求めて町中を探し回る中年女性の姿は傷ましく、つらすぎて読み続けることは難しいにちがいない。

かなり歳のはなれた若い男とどういう経緯で出会い、いっしょに暮らし、やがて別れていったのか、そして、その後男との再会を狂おしいまでに追い求める常軌を逸した行動と、フィクションとはいえ、恋愛中の心理についてこうまで正確に述べようと思えば、作家自らを語らざるを得ないのではないか。

リディア・デイヴィスは、レリスやビュトール、ブランショの翻訳家で、プルーストの『スワン家の方へ』新訳の功でフランスの芸術文化勲章シュバリエを受賞した作家である。並みの小説家ではない。あくまでも理知的で、過剰なまでの自意識は、ただひたすらのめり込むような恋愛には不向きなのかもしれない。相手と別れた後こんなふうに考えたり感じたりしていたら、誰でも自分が人を愛しているのかどうか自信が持てなくなるだろう。

中年に差し掛かろうとするインテリ女性の恋愛心理の解剖所見といった感のある『話の終わり』だが、小説家がどのようにして一篇の小説を描くのか、その具体的な作業がていねいに描かれている点でも特筆すべき作品ではないか。小説を描いてみようと考えている人には一読を勧めたい。

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紙の本

まさにマジック!?リディア・デイヴィス「話の終わり」。

2011/02/21 12:54

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「アメリカ文学の静かな巨人」ともいわれるリディア・デイヴィスの
唯一の長編小説「話の終わり」。これは自分の元から去っていった年下
の男とのことを「私」が回想する物語である。その回想がなんだかスゴ
い。めまいがしそうなぐらい精緻でこまかい。恋愛小説でのこういうこ
まかさというのはどちらかといえば苦手なので、これだけだったら途中
で投げ出していたかもしれない。ところが、ところが、リディア・デイ
ヴィス、恐るべし!、である。

 この小説、地の小説の部分とは別に、それを書いている「私」が登場
して、なんだかんだと話し出す。この小説のテーマは、とか、自分の書
くことの何割かは事実と異なっている、とか、精緻な表現をさらに検証
するような部分が時おり顔を出すのだ。といっても、その部分がこの小
説の中で浮いてしまっているのか、といえばそうではない。そして、ち
ょっかい出しに出て来る「私」はイコールリディア・デイヴィスという
ことでもない。つまり、小説の部分+それを書いている作家の部分、で
この恋愛小説はできあがっているのだ。

 この2つが絡み合いながら物語は終盤に差し掛かるのだが、彼と別れ
た「私」は、それでもこの年下の男のことが忘れられず、ストーカーじ
みた行動に出たり、妄想を繰り返したりする。それはちょっとおかしい
ぐらいだが、失恋や届かぬ恋というものにはここまで極端ではなくても
「そういう要素」はかなりあるので、終盤に来て「私」に対する共感は
グッと強まってくる。なんだが、リディア・デイヴィスマジックにはま
っちゃったのではないかな、私。しかし、こういう個性的な作家に出会
えるのはなんとも楽しい。短篇が評判なのでそれもぜひ読んでみたい。

ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より

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2010/12/18 21:00

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2011/01/17 13:17

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2011/02/09 17:52

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2012/04/30 09:01

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2022/01/27 08:54

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