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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/11/30
- 出版社: 作品社
- サイズ:19cm/243,10p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86182-777-8
紙の本
私たちが、地球に住めなくなる前に 宇宙物理学者から見た人類の未来
人類滅亡を前にして科学は何ができるのか? 宇宙物理学の世界的権威が、バイオ、AIなどの飛躍的進歩に目を配り、人類が地球外へ移住する可能性にまで話題を展開しながら、地球と人...
私たちが、地球に住めなくなる前に 宇宙物理学者から見た人類の未来
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商品説明
人類滅亡を前にして科学は何ができるのか? 宇宙物理学の世界的権威が、バイオ、AIなどの飛躍的進歩に目を配り、人類が地球外へ移住する可能性にまで話題を展開しながら、地球と人類の未来、私たちがとるべき道を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
世界的科学者から、未来の世代へ。
人類滅亡を前にして、科学は何ができるのか?
各界の著名人、激賞!!
ロジャー・ペンローズ(数学者・宇宙物理学者)「非常に重要で、広く読まれて行動の指針とされるべき本」
イーロン・マスク(スペースX社、テスラ社CEO)「地球と宇宙の未来についての説得力あるヴィジョン」
エリック・シュミット(Google元CEO)「未来がどうなるかを知りたいなら、この本が答えにいざなってくれる」
『エコノミスト』「社会における科学の重要性を論じるのに、マーティン・リースほど優れた代弁者はいない」
『ガーディアン』「人類が今後100年を生き延びられるかを探るこの本に、ぞっとしながら魅了される」
『フィナンシャル・タイムズ』「重大な、しかもたいてい恐ろしい問題の数々を、きわめて読みやすい軽妙なタッチで論じる芸当を見せてくれている」【商品解説】
著者紹介
マーティン・リース
- 略歴
- 〈マーティン・リース〉1942年生まれ。宇宙物理学者・天文学者。英国王室天文官、元ロンドン王立協会会長、元ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学寮長。著書に「宇宙を支配する6つの数」など。
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紙の本
科学者の役割
2020/03/31 10:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙物理学者がこれからの地球と人類について所見を述べたものだ。原著のタイトルはOn the Future (未来について)である。訳書のそれは少し扇情的で何かにあおられているような印象を受ける。
過去の著作では未来について悲観的見解を語っていたと訳者の解説にあったが、この書を読む限りそうも思えない。人類の進歩に貢献してきた科学分野の著名な研究者ということもあり、楽観的ではないが、いかにも科学者らしい。未来の諸技術がもっている長短の両面性を深く考察しているので、悲観的な意見と捉えられるのではないだろうか。
著者は啓蒙主義者のスティーブン・ビンカーと賭けをした相手であるようだ。賭けの内容は2020年までにバイオ事故やバイオテクノロジーにより100万人の死者がでる大惨事が起こるかどうかというものらしい。楽観主義のビンカーは起きない方に、著者は起きて欲しくないと願いつつ起こる方に賭けている。
心配性の人類の一人と自称しているが、科学者としての知識と分析力で様々な科学技術を評価している。たとえば、温暖化対策のゼロCO2対策として有力な原子力発電についても懐疑的な態度であり、単純には賛同していない。
人類の生存や繁栄のために21世紀のテクノロジーはそれを可能にしてくれるツールだが、それを活かしていくためには科学だけでの価値観では実現不可能である、と著者は言う。心配性の科学者の面目躍如の観がある。著者の提案は理解できるし、賛同もするが、果たしてその実現可能性についてはどうだろうか。