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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/01/19
- 出版社: 生活書院
- サイズ:21cm/349p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86500-149-5
紙の本
塩とコインと元カノと シャドウライフ
著者 ヒロミ・ゴトー (作),アン・ズー (画),ニキ リンコ (訳)
76歳の日系カナダ人クミコはケアつきホームから逃げだし、イースト・バンクーバーの街なかに部屋を借りた。ささやかな楽しみを満喫するクミコを狙い、ケアホームから「死の影」が後...
塩とコインと元カノと シャドウライフ
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商品説明
76歳の日系カナダ人クミコはケアつきホームから逃げだし、イースト・バンクーバーの街なかに部屋を借りた。ささやかな楽しみを満喫するクミコを狙い、ケアホームから「死の影」が後をつけてきて…。グラフィックノベル。【「TRC MARC」の商品解説】
あやしい。お迎えが妙に早すぎる。そっちがその気な打つ手は選ばん。――比類なきグラフィックノベル
「こんなところで生きたくはない」。娘たちにケアつきホームに入れられてしまったクミコは76歳の日系カナダ人、夫はとうに亡い。よかれと思って決めてくれたのだからと一度は従ってみたものの、ひそかに逃げだしてイースト・バンクーバーの街なかに小さな部屋を借りた。長女とはメールで連絡をとっているものの、住所は明かしていない。
部屋を自分好みにしつらえ、食べたくなったものを食べ、公営プールで泳ぐささやかな楽しみを満喫するクミコを狙い、ケアホームからあとをつけてきたのは「死の影」だった。
死神の子分として働く「影」がクミコを連れ去るべく押し入ってきたその日、気楽な日常は一変する。持ち前の頭脳、ユーモアのセンス、新しく得た味方たち、昔なじみとの絆――すべてを動員して生きるための闘いが始まったが、老いの身でいつまで運命に抗えるだろうか?
【原著推薦文】
「人が老いていくということを、そして、精いっぱい生きる日々の喜びとままならなさとを見つめるその観察眼は、人々の内部に息づいていた感情をよびさます。読み終えたあとも心の片隅に食いこんで、あなたと共に長く生き続ける。そんな物語だ」――ジェフ・ヴァンダミア(『全滅領域』シリーズ他)
「ヒロミ・ゴトーの物語には類例がない。超自然を書きながらすさまじく人間くさく、神話や伝説を扱いつつもしっかりと今、ここに根をおろしている」――ジリアン・タマキ(『THIS ONE SUMMER』他)【商品解説】
目次
- プロローグ
- Chapter One
- Chapter Two
- Chapter Three
- Chapter Four
- Chapter Five
- Chapter Six
- Chapter Seven
- Chapter Eight
著者紹介
ヒロミ・ゴトー
- 略歴
- 〈アン・ズー〉メリーランド芸術大学卒業。漫画家、イラストレーター。
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おかしさとかなしみと
2024/01/25 14:08
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クミコは老人ホームから逃げ出した。自分の性に合わないし、何より死神の気配を感じる。抜け出した先で一人暮らしを満喫するものの、やはり老いゆえの不自由は出てくるし、死神の気配ははっきりと迫ってくる。
タイトルの塩、コイン、元カノ、それぞれの出番に入ってそう来たかとうなずき、クスッと笑える。
年取って感じる悲喜こもごも。