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憎悪から和解へ 地域紛争を考える
【NIRA大来政策研究賞(第2回)】地域紛争は現代世界政治の最重要課題になろうとしている。この難問に多角的な視点からアプローチし、リスク社会の出現をグローバル資本主義の進...
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商品説明
【NIRA大来政策研究賞(第2回)】地域紛争は現代世界政治の最重要課題になろうとしている。この難問に多角的な視点からアプローチし、リスク社会の出現をグローバル資本主義の進展の中に見る。中部大学国際地域研究所の共同研究の成果を集めた論文集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
大量難民、地域紛争、グローバル資本主義の時代 | 峯陽一 著 | 1-16 |
---|---|---|
難民 | 畑中幸子 著 | 17-52 |
大量難民への国際的対応 | 滝沢美佐子 著 | 53-104 |
著者紹介
峯 陽一
- 略歴
- 〈峯〉1961年熊本県生まれ。ステレンボッシュ大学助教授。専門は開発経済学、アフリカ地域研究。
〈畑中〉1930年大阪府生まれ。中部大学国際関係学部教授。専門は文化人類学。
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地域紛争から世界をみる
2000/12/11 12:45
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投稿者:『経済セミナー』 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幾多の努力にもかかわらず、私たちは「地域紛争」という問題の解決を21世紀に持ち越すこととなった。冷戦が終わっても、国と国、民族と民族との対立は消えることなく続いている。イデオロギーの対立という単純な図式では解けないこうした紛争を、私たちはどのように考えていけばよいのだろうか。
本書は中部大学国際地域研究所が中心となって行った研究会の成果をまとめたもので、まさにこうした地域紛争をテーマとして扱っている。内容は主に3つの部分に分かれ、第1部では大量難民の問題、第2部ではそうした難民を生み出した地域紛争の問題、そして第3部では紛争をとりまく国際社会の問題が取り扱われる。各章は独立した内容を持っているが、全体としてみると、地域研究のミクロな切り口から問題を深めていき、やがてグローバル化の問題に行き着くという構成になっている。
各論考を読むと、地域紛争という問題を考える上で現場感覚が不可欠なことを実感させられる。それは地域の多様性を前提とするということである。安易な市場信奉や理念先行の思考からは何も生まれない。それは、私たち日本人が新しい時代をよりよく生きるためにも、貴重な示唆となる。(C)日本評論社