犬どろぼう完全計画

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アメリカ、ノースカロライナ州に住む少女・ジョージナ。父親が突然、家を出て行ってしまい、家を追い出され、わずかな荷物だけで、母と弟と三人、車での生活がはじまった。母親は仕事をかけもちするが、洗濯や顔を洗うことすらままならない生活。学校の友達にも、バレだしてきた。ジョージナはこんなみじめな生活を打開しようと、ある計画を思いつく。それは「犬をどろぼうして、謝礼金をもらうこと。」
はたして計画はうまくいくのか？

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２３年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書（小学校高学年の部）になっています。主人公は女の子。お父さんが突然いなくなってしまって、お母さんと弟と、アパートを追い出され、少しの荷物だけを持ってオンボロ車で生活している。こんな生活もううんざり。でも、それは先生にも友達にも誰にも言えない。嫌な事だらけだし、学校での事もうまくいかなくなってきた。お母さんは仕事をかけ持ちしていて疲れきって、話も聞いてもらえない。もう少ししたらアパートを借りるというけれど、まだお金が足りないという。お風呂にも入れないし、朝どこかのお店で顔や髪を洗ったり、学校の後、コインランドリーに行かなくちゃいけない。いったいいつになったら普通のベッドで眠れるの？？？全てはお金がないことが原因だった。そこで、町の張り紙を目にする。「懸賞金５００ドル」そうだ、５００ドルあればアパートが借りられる！そして、彼女は綿密な計画を立てて、犬をさらい、懸賞金を手に入れる計画を立てる。
厚みのわりには早く読め、内容も主人公の心情にそって進み、善悪の葛藤が子どもの目線で描かれているところが、読みどころ。一番大事な事を教えてくれたのは、変なおじさんというところも面白い。

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「大人」として読んでしまうと、もっとどうにかできそうなものだと思うけれど、助けてくれるような友達も知人もいない人は、全部自分でやろうとしてしまうのだろう。自分の立ち位置を考えさせられた。

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ひどい話だなぁ‥

お父さんが出てっちゃって
アパート追い出されて車で生活し、貧しさのあまり
犬を盗んで謝礼金をもらう計画を実行する話

ギリギリ感がたまらない

お金がないってつらい‥

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住んでいるNC州が舞台になっていて、知っているお店やレストランの名前が出てきて親しみやすかった。　「うそをつかなければ、大変なことになる」ということもあるんだな、と思う場面があった。　このお話に続きがあったら良いのに、と思った。　

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犯罪行為を行なっているときに募っていく罪悪感と、願いとは裏腹に厳しくなっていく現実が胸に突き刺さり読んでいて苦しかった。