「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/10/06
- 出版社: リトルモア
- サイズ:19cm/245p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-89815-546-2
紙の本
話し足りなかった日
お金、労働、ステージ、女、友人、新しい世代…。「芸術製造業者」と自称し、あらゆる境界線を消して、ひたすら話し、ひたすら歌い、記憶していく。韓日のカルチャーシーンで煌めく多...
話し足りなかった日
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
お金、労働、ステージ、女、友人、新しい世代…。「芸術製造業者」と自称し、あらゆる境界線を消して、ひたすら話し、ひたすら歌い、記憶していく。韓日のカルチャーシーンで煌めく多才なアーティスト、イ・ランのエッセイ。【「TRC MARC」の商品解説】
私たちの話には意味がある。
忘れないために、ゆっくり話しましょう。
シンガーソングライター、小説家、
コミック作家、映像作家、そしてエッセイスト。
韓日のカルチャーシーンで煌めく多才なアーティスト、イ・ラン。
大好評『悲しくてかっこいい人』に次ぐ、待望の新作エッセイ集!
お金、労働、フェミニズム、コロナ禍……。
韓国大衆音楽大賞授賞式でトロフィーを売った話から、
創作の舞台裏、金銭事情、#MeToo運動、友との別れ、荒波の日々。
「芸術製造業者」と自称し、「ほんとうにそうすべきだろうか?」と問う。
あらゆる境界線を消して、ひたすら話し、ひたすら歌い、
記憶していくイ・ランの物語。
- - -
社会の基準が変わっていくのを見守り、勉強して食らいつき、
変わろうと努力しながら私がいちばん悩んでいることは
「これから私にどんな話ができるだろうか?」だ。(本文より)
- - -
イ・ランの問いが、痛みが、心に迫る。
ありのままの話が強く、悲しく、この時代を照らし出す。
[推薦コメント]
ポストイット、花束、既読のメール、未読の本、請求書、たまらない写真。
デスクを痛み散らかしながら、私たちは少しだけ、昨日よりもよい風に、歌う。
―― 折坂悠太(歌手)
働いて稼ぎ、身銭を切って約束を果たす。
化粧の前に手を止め、見えない傷に触れてみる。
火を熾すように日々を書き残す人がいて、
その灯りに応えるように我らもページをめくる。
―― 岡田育(文筆家)
[目次より]
第一部 芸術製造業者
第二部 自分をネタにしてストーリーを作る
第三部 ただの存在なだけです
第四部 今日も話せてよかった
第五部 私はどうして知らないの【商品解説】
著者紹介
イ・ラン
- 略歴
- 〈イラン〉1986年韓国生まれ。ミュージシャン、エッセイスト、作家、イラストレーター、映像作家。著書に「私が30代になった」「アヒル命名会議」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
真摯に生きるということ。
2021/12/31 01:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミュージシャン、作家、イラストレーターと様々なジャンルで活躍する著者。
自らの人生を思考を感情をどこまでも正直に誠実に言語化しようと試みた本作は、美辞麗句とはかけ離れた感情の原液が綴られている。
絶えず付きまとう収入面での不安や過去に受けた暴力の記憶、襲い掛かる自己嫌悪と大切な人を失くす痛み。
それらについてはぐらかすことなく真っ正面から描いた著者の一言一言が私たちの心の奥底を揺さぶる。
彼女の抱える痛みや悲しみ、不安や焦りが私たちの抱えるそれらと共鳴し、絶えず変化する複雑怪奇なこの世界で真摯に生きることが、どれほど過酷で困難であるかを突き付けるのだ。
そんな世界に何度苦しめられようと著者は話すことを決して止めない。
誰かが決めたルールや常識というものへの疑問や、無意味なカテゴライズや線引き、不当な扱いに対する怒り。
自らの不甲斐なさや過去の言動に対する後悔や、大切な人たちへの感謝。
それらをありのまま話すということが真摯に生きるということなのかもしれない。
話すために生き、生きるために話す彼女は、世界に希望を見出そうとするのではなく、話すという行為自体そのものが希望であると教えてくれた。