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商品説明
地震、津波、噴火、台風、洪水…。忘れられていく全国の被災地を歩き、言葉に刻んだ幻の紀行文を復刻。浅間山噴火、有珠山噴火、室戸台風など12の天災を通して、日本人と日本列島の自然を彫り深く考察する。〔新潮社 1997年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
《日本列島の荒ぶる自然がこれまで多くの人の生命を奪ってきた。家々を壊し、田畑を荒らしてもきた。たくさんの悲しみを生んできた。それは辛いことだ。だが、その辛さがぼくたち日本列島に生きる者を鍛えてもきた。地震、噴火、台風、水害、雪崩、津波といった荒ぶる自然の歴史は、その自然に鍛えられてきた人間の歴史をも見せている。荒ぶる自然はしばしば美しい人間の母胎であった》。福井地震、明治と昭和の三陸津波、桜島大正噴火、伊勢湾台風、三八豪雪、下北ヤマセ冷害……名著『言葉の海へ』著者が、忘れられていく全国の被災地を歩き、言葉に刻んだ幻の紀行文。【商品解説】
目次
- 荒ぶる自然 目次
- はじめに
- 福井地震……戦後すぐの北陸を襲った初の激震=震度7。大きな余震がくりかえされる。人びとは蚊帳を吊り、桐の木の根もとで夜を明かした。
- 浅間山天明大噴火……火砕流に飲まれ、村は住民の八割以上を失った。だが、ふるさとは再生する。そこには「誠に実体なる老人」の存在があった。
- 伊勢湾台風……その小学校には水位標が残り、校舎三階は避難所としての機能を持つが、台風の恐怖を心に刻みつけ、早くから避難する人たちの数は今では少ない。
- 天竜川三六災害……大護岸工事。近くの三つの山を削り、高さ六メートルの盛土が計画された。だが、削られた山はあばれないだろうか。盛土は安定するのだろうか。
- 有珠山噴火……「戦場」となった役場の経験があるからこそ、同じ災害に見舞われた島原に対し、町長は見舞電話をかけることをしなかった。
- 狩野川台風……頑丈につくられた構造物が、その頑丈さゆえに鉄砲水を生んだ。家族を失った被災者たちが記録誌を編んだのは、一五年後のことだった。
著者紹介
高田 宏
- 略歴
- 〈高田宏〉1932〜2015年。京都生まれ。京都大学文学部(仏文専攻)卒。作家。「言葉の海へ」で大佛次郎賞、亀井勝一郎賞、「木に会う」で読売文学賞受賞。
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