紙の本
人生の目的を知るために
2002/06/19 09:47
18人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:斑鳩の里より - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は1部と2部で構成されていて、1部では直面する問題を中心に、文学者や思想家の人生論を掘り下げた内容で、2部では親鸞聖人の言葉をあげて、古今東西、変わらぬ人生の目的を明らかにした内容である。
本書にも書いてあるように「、なぜ生きるか」の問いに「生きるために生きる」は意味不明であり、生きる目的がわかれば「生きてよかった」と人生に満足すると思います。
この答えを「教行信証」より見いだすわけですが、内容は仏教と哲学が融合したような感じがします。できるだけ具体例をあげて説明しているが、理解するのがかなり難しいです。それはたとえば「和讃」などやや専門的と思われる用語がてでくるからで、読むときは国語辞典や漢和辞典などを参照しながら読むといいでしょう。
また一度読んだだけではよくわからないことが多いと思うので、何度も繰り返して読む必要があるでしょうね。
電子書籍
最初は「人生の無為さ」に向き合う記述だが、後半は宗教的に…まさにカルト本
2021/01/26 20:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は大学などで宗教色を出さずに勧誘することで有名な(今は衰退したようなので「有名だった」かもしれませんが)カルト邪教の本です(もちろん、著者の高森氏はその教祖)。
私も少し大学生活になじめずふさぎ込んだ頃に勧誘を受け(、しかも数か月間ではあるけど、その中で教義について聞いたことがあっ)た身なので申し上げますが、 確かに「人それぞれでない、万人共通の目的がある」という考えを持つのは自由ですし、私自身もそうした考え方をお持ちの方を頭ごなしに批判するのではなく、まず理解したいという気持ちはあります。
が、私自身は「それが仮にあったとしても、著者の高森氏が仰るような『阿弥陀仏の救い』とかいう話とはたぶん関係ないだろう」と思いましたし、この本は気持ちが沈んだ時に読んで、そのような「救い」への道が得られる本ではないという結論に至りました。
投稿元:
レビューを見る
人生の目的を真正面から見つめ、明らかな解答を出している
この本は本当に素晴らしい!
必読の書です。
投稿元:
レビューを見る
自分が漠然と思っていたこと、言葉にならない思いが、言葉になって書かれている。人間の負の部分や、認めたくないようなことも、真正面から捉えていて、読むたびに味わいが変わる、不思議な本。
投稿元:
レビューを見る
中は宗教くさいかもしれません。
でもそれが真実なら、私はそんなことは関係ないんじゃないかなと思います。
投稿元:
レビューを見る
浄土真宗、親鸞の教え「歎異抄」関係の本を読んでいたら本書に出会った。
「人生の目的はなにか」
人間の行動には「なぜか?」と聞かれて目的があるのが普通である。
では「なぜ生きるのか?」と問われたらどうだろうか?
「生きることに意義がある」「生きることが目的」という回答は論理的にもおかしく、また、生きることがつらい人にとっては慰めにならないどころか、絶望の淵から突き落としかねない答えである。
目的もなく同じ周回を重ねるだけのランナーに「がんばれっ」「応援してるから」というのは酷なことで、その結末は悲劇である。
投稿元:
レビューを見る
【分類番号】14-46
【保管場所】加納商品センター
【中野】
私の生活が少し変わるかなと思って読んだが、難しかった
投稿元:
レビューを見る
はたして人生の目的はあるのか、ないのか。現代人が直面する問題点を中心に文学者や思想家の人生論を掘り下げ、親鸞聖人の言葉を通して、古今東西変わらぬ、人生の目的を明らかにする。
投稿元:
レビューを見る
何のために生きるのか。
どんなに苦しくてもなぜ生きるのか。
自殺してはいけないのか。
すべての人が知りたいことが、この本であきらかに!
投稿元:
レビューを見る
挙げている問題点に対する答え?との解離が大きすぎて全然納得できない。そりゃ、その宗教にはまりこんでる人には自明のことかもしれないが、普通の人間が読んで腑に落ちるような内容でないとねえ・・・。
投稿元:
レビューを見る
こんな毎日の繰り返しにどんな意味があるのだろう。人生に苦しみの波は絶えないが、生きる目的を知った人の苦労は、必ず報われる苦労である。
投稿元:
レビューを見る
2012.4月下旬 市立図書館
「なんと生きるとは素晴らしいことか!」
「人生の目的(なぜ生きる)」と「生きる手段(どう生きる)」の違い。
最後まで読んだけど、難しすぎてわからなかった・・・・。
投稿元:
レビューを見る
難解で、この厚い本の中から正解を見出すのは大変かもしれない。
しかし、何か命の大切さを漠然とでも感じ取れれば良いのではないだろうか。
親鸞聖人の答えは簡潔明快。
生きる目的は、金でもなければ財でもない。
名誉でもなければ地位でもない。
人生苦悩の根源を断ち切られ、“よくぞ人間に生まれたものぞ”と生命の歓喜を得て未来永遠の幸福に生きることだそうだ。
実際、ここまで悟るのが難しいのだが。
投稿元:
レビューを見る
宗教?哲学?
自分がなぜ生きるか考えた事もなかったので複雑な思いになった。
生きる目的とは・・・
死後の事、今の事、親鸞上人の話を取リ入れた内容。
今の私にはちょっとむずかしかったかな?
投稿元:
レビューを見る
人はなぜ生きるのか?この問いに明確に答えられますか?
ある得意先の最高顧問という役職にある大変高潔で立派な人格をお持ちである方から薦められたのが、一万年堂出版のこの本。
その先生は親鸞のお話をされて親鸞といえば、五木寛之氏の「親鸞」が有名だが何を間違えたのか、この本をお取りになって読まれたそうだ。若い人には読んだ方がよいということなので、早速読むことにした。
僕を含め、人間は何のために生きているのか?彼女から愛されることか?お金持ちになることか?立派な子孫を残すことか?このどれも生きるための目的ではないと解く。
人間の生きる目的とは無明の闇を破り、未来永劫の幸せを獲得することだと親鸞はそしてこの本は伝える。
僕は確かに何のために生きているのか?毎日が充実しているので(妄想?)あまり考えたくないのだが、おそらく今考えなければあっという間に老いを迎え、そして後悔する羽目になるのではないか。どうせ人間はいずれ死ぬのだ。毎日一分一秒生きているが、一方で死のカウントダウンも行われている。
親鸞のいう無明の闇とは死後どうなるか分からない心のこと。この無明の闇を破るには、後世をはっきりさせればよい。そのために必ず浄土へ行けると信じ念ずればよい。
浄土真宗は浄土へいけることを信じ、念ずる。キリスト教は天国に行くために神を信じ、日頃の行いを気をつける。どちらも死後をすごく重要とみなしていると感じる。死後天国に行けば神の御許で過ごすことが出来、浄土に行けば悟りを開き仏となることが出来る。
死後の世界は本当にあるのだろうか?僕は留学中に教会に通い、キリスト教を勉強したが、あの強迫観念に耐えられなかった。神を信じる者のみ救われるということだ。死後を重要視してしまうと、今生きているのは死後の準備となってしまう。それが本当に現世を生きる目的なのか?
哲学書を読んでも解決できないし、一人で悩んでも解決できない。究極の難題「僕はなぜ生まれてきて、そして何のために生きているのか」一生考え続けながら生きていくのかと思うと、ちょっと嫌な気分になるな・・・。