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図南の巻「烽火台」~出師の巻
2017/09/10 17:41
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投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻から引続き読もうと思ったが、ここからの物語は、関羽の敗北、張飛の死、白帝城…。孔明さんもあまり登場しないし…。何だか読む気になれず時間がかかってしまった。しかしそこを抜けたら、南蛮遠征、孟獲との対戦! 孔明さん本領発揮(?) 孟獲一派面白過ぎ。南蛮を仏領インドシナかビルマあたり、と説明しているところに書かれた時代を感じた。そして、出師の表…。長い物語も残りあと1巻。
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投稿者:koyarin - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪傑たちが,逝く。なんと,むなしいことか・・・。それでも,無情に歴史は,歩みを,一瞬たりとも,止めない。至極当然のことではあるが,このむなしさこそが,三国志の三国志たる所以なのかもしれない。
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「三国志」をいろどる群雄への挽歌が流れる。武人の権化ともいうべき関羽は孤立無援の麦城に、悲痛な声を残して鬼籍に入る。また、天馬空をゆくが如き往年の白面郎曹操も。静かな落日を迎える。同じ運命は玄徳の上にも。――三国の均衡はにわかに破れた。このとき蜀は南蛮王孟獲に辺境を侵され、孔明は50万の大軍を南下させた。いわゆる七擒七放の故事はこの遠征に由来する。
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羽将軍の骨の手術に、名医華陀現る。
呉の国の華陀が敵国の関羽の病を聞きつけ、医に国境なし、ただ仁に仕えるのみと、
関羽の毒矢で腐りかけている骨を骨髄から削る大手術を行う。
側近が皆、蒼ざめてしまうほどの手術にも、羽将軍は、差していた碁盤から目を離さない。
毒で眠れぬ日々をすごしていた、羽将軍もその晩は熟睡して、回復に向かう。
しかし、荊州を失った蜀軍大将。
呉の孫権の願いも空しく、終に武人関羽将軍は、忠義に落命する。
赤兎馬は、悲しくて、ごはんを食べず、ただ嘶くばかり。
ああ、なんて、かなしい・・関羽先生のいない三国志なんて・・
関羽先生は208年の昔の人で、元より生きちゃいないのに、
今、突然死を知らされたようにショックだ。
そんなに悪い感じでもなかった、呂蒙も、
だからこそか、怪に憑かれて、死んでしまった。
忠義勇智、恩に生きることが、いかに心の充実と生きがいと
良心たる人のそのものとと不可分だったのか。
いや、今でもそれが本能なのかもしれないと直感する。
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『三国志』を読んだのは19歳の時だ。難しい漢字の覚えにくい名前が多数出てくることに、随分と閉口させられた。何度も繰り返される戦闘の見分けもつかなかった。『宮本武蔵』は1週間で読み終えたのだが、『三国志』は2〜3週間ほどかかったように記憶している。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081215/p1
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実家からレンタル。姉の。
2009/05/02 読了
関羽が亡くなったあたりから面白くなくなっちゃったかも…。
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時間が空いてしまった。劉備、関羽、張飛、曹操と死んでいき、なんか悲しい。
主役が孔明となり、そのすごさも改めて感じられるのだが、蛮族との戦いはちょっと長い気もした。
今読むと、呉がすごいよね、って思う。
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羅貫中の三國演義をもとにした小説の名作である。古風ゆかしく美しい文章は読みやすく、物語の世界に読者を引きずり込む力がもの凄い。私は学生の時に読んだが、大げさでなく寝食を忘れるようにして1巻から8巻までを一気に読んでしまった。
なお第7巻は、諸葛孔明の出師の表まで。
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哀しいかな、錚々たる英雄達が、雪崩れのごとく落命する。
いよいよ、三国志の物語は、終焉に向かう。
「黄巾の乱」に始まった三国志序曲は、
「董卓軍対連合軍」「中原争乱と曹操台頭」「荊州攻防、赤壁の戦い」と、ここまで一気に駆け上がっていく。
そして、本巻「美髯公関羽の死」から、次巻クライマックス「五丈原の戦い」へ突入していく。
やはり、三国志は、生身の人間を描く。
-"老い"とは。
孔明渾身の未来への手紙 "出師の表"とは。
涙なしには、、、
どうぞ、泣ける詩を。
そして、語る、吉川英治。
いや改めて、この長編は深いと思った今日。
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http://plaza.rakuten.co.jp/boasorte/diary/200903200000/
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この巻は結構読むのに時間が掛かりました。というか途中でほかの本に浮気してたからなんですが、なかなか続きに手が伸びなかった…というのも。これまでメインで活躍してきた人物たちから次の世代へと交代していく時期で、いよいよ終わりが見えてきた感じはしますが、まだあと1冊あるのか…。
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関羽・・・・・・遂に死せり。
弔い合戦が始まる。
7巻は、とにかくみんなが死んでしまう。
ひとつの時代が終わりを告げる。
(そして私の集中力も・・・)
ただひとり残された孔明の孤独はいかほどか。
まるでそれを紛らわすかのように、南蛮へと侵攻し、矢継ぎ早に北へと向かい、留まることを知らない。
*印象に残ったこと*
・張飛のむごい死に様は、仏教の因果応報を彷彿とさせた。
・関羽は、確かに思慮深く、人望も厚い。が、神とまで崇められるようになった所以が、一読しただけではわからなかった。
(本の感想ではないけれど、それを考えていて改めて実感したのは、自分の中で”神”像があまりにも清廉潔白だったこと。そうじゃないよな、と改めて形として捉えてみてわかった。八百万でもなんでも、時に非情で残酷であることを、どうして忘れていたんだろう。)
三国志の戦いでは(とくに孔明は)よく自然の力を利用している。
映画”Red Cliff”では、曹操は風向きに負けた。
自然の力は国の将来を、多くの人命を大きく左右する。
時にはげしすぎるほどに、風は轟き、豪雨は地面を打つ。
それを、昔の人は、身体の一部として、知っていたのだ。
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図南の巻、出師の巻。荊州の守りについていた関羽の死から、相次ぎこれまでの主要登場人物(張飛、曹操、玄徳等)が死んでいく。残された孔明は南蛮を治めるため戦い、ついに曹操亡きあとの魏へ乗り込んでいく。
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この巻は前半は面白くて面白くてあっという間に読み終わった。やっぱり関羽、張飛、玄徳の話が好きなんだよなー。みんな亡くなってしまった後は一気に読書ペースが落ちた。。
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いよいよ終盤に入ってきた。関羽も張飛も劉備も、また敵方の曹操もなくなり、主人公は完全に孔明のものとなった。
本巻で興味深かった部分を紹介したい。言うまでもなく、両者とも孔明の言である。
・「戦いというものは、あくまで人そのものであって、兵器そのものが主ではない。故に、これらの新兵器を蜀が持つことによって、蜀の兵が弱まるようなことがあっては断じてならないと、それを将来のために今から案じられる」
→南蛮征伐を終えた後の訓示である。これは現代でも通じる原理だと思う。機械、情報技術が高度に発達してきた現代においても、世界を動かすのは人そのものであって、機械ではないのだ。
・「初め、藤甲軍の現れた時は、ちょっと自分も策に詰まったが、それは彼の有利な行動のみ見せつけられていたからで、翻って、彼の弱点を考えてみると、当然ー水に利あるものは必ず火に利無しーの原理で、油漬けの藤蔓甲は火に対しては何の防ぎにもならぬのみか、かえって彼ら自身を焼くものでしかないことに思い当たった」
→一つ目の続きで語られた訓示である。強敵が現れたからといっても、弱点はあるものだし、視点や発想を広げることでそれが見えてくるものなのだ。私が今後、仕事等で困難にぶつかった時に思い出してみよう。