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ケルト神話の入門書として最適な1冊です。
様々な登場人物が繰り広げるお話の数々。
どこかで読んだあのお話の元ネタはこれだった!と気付いた瞬間ますます面白いと思えます。
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何年か前の夏の暑い日、たまたま池袋の本屋さんでちくま文庫の何かを物色していたとき、ふと目に入ったのがこの本だったんです。 「そういえばず~っと昔、学生時代に途中まで読んだんだよなぁ。 文庫になったんだぁ。」と記憶が蘇ってきたんだけど、とりあえずその日はスルー(笑) で、Amazon で検索してみたら結構評判がいいじゃありませんか。 で、その翌日には再度そのお店に足を運んでお買い上げ~となったんですよね。 と・こ・ろ・が・・・・・・
その後、本日に至るまで、恐らく7回以上この本にチャレンジしているんだけど、常に途中で挫折してきちゃったんですよね~、これが。 前半は面白いんです。 特に「ケルトの人たちってどんな人たち?」というくだりあたりまでは・・・・・。 ところが途中から何が何やらチンプンカンプンになっていっちゃうんですよ。 でね、今回ようやく読了してみて原因を考えてみたんだけど、多分 KiKi にとって読みにくい感があるのに原因は2つぐらいあるような気がするんです。 それはね・・・・・
地図が収録されていないので地名と場所が頭に残らない(イマジネーションも湧きにくい)
印象としてかなり断片的な書き方が多くて、興味が湧いてくると終わっちゃうような感じ。 個人的にはこの文体にもちょっとだけ違和感があったんだけど、それがどんな理由なのかはよくわからない。 多分、物語を語っている部分と研究者としての解説の境目・・・・みたいなものが判然としていない書き方が散りばめられているんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろう・・・・。
(全文はブログにて)
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ケルトの神話がたくさん書かれた本。魔槍ゲイボルグやマーリン、光の神ルーやノアなどの関係やお話が興味深いです。
「妖精と伯爵(コバルト文庫)」読んでいる方にはお勧めかも。
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主としてアイルランド神話。ギリシア・ローマ神話や古事記のほうに先に親しくなった私には、神々や英雄や妖精の名前がややこしく感じられることもあったけれど。でも考えてみると、アーサー王の話も沈める街イスの話も、私は大好きなのだった。これは「ケルト」を語るには必携の書、といっていいかもしれない。そういえば、海外旅行というとアイルランドにしか行かない、少し年上の知人がいる。理由を尋ねても「好きだから」とかなんとか、いつもはぐらかされてしまう。よほどお気に入りのパブがあるのか、あるいはどうしても必ず逢いたい女性でもいるのか、それとも本当に妖精の誰かに囚われてしまったのか……。
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http://scheherazadeoflight.blog.fc2.com/blog-entry-645.html
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ケルト神話の入門書として。
手に取りやすく、読みやすい本だと思います。
ファンタジー系の小説やゲームなどでケルト由来の固有名詞が使われているのをよく見かけますが、原典を知っているとより楽しめるのではないかと思います。
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ケルト全体の神話を収録しているせいか、アーサー王伝説にかんしては殆ど…否、ほぼ語られていなかった。
一度読むのを断念したことがあった本だけども、時間をかけて改めて読むと面白いですよね!
光と太陽の神・ルーが持つ剣「応酬丸(アンサラ―)」って今思うと、漁船の名前みたいだ。
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女神さま、っょぃ。
ケルトの雰囲気ってのがどんなものか知りたくて読んでみた。クー・フーリンってアイルランドの神様だったのね。ペルソナ辞典、まともに読んでないから……。
白鳥になった四姉弟の話と、ディアドラの話、あとディルムッドの話が好きでした。
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2016/1/26
アイルランドのことって知らないこと多いんだな。キリスト教の影響が少なかったから神話がたくさん残っているんだね。日本と共通するような神話も多く、どのように物語が伝播していったのか・・想像すると楽しい。もしもケルト人たちが文字を持っていたら、世界は変わっていたのかもしれない。
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ケルト神話は大学時代にイギリス文化研究のゼミにいたこともあり、いくらか読んだことはあった。が、今回読み返してみて、ほとんど覚えていなかったことに気づく。
ケルトと言えばドルイド僧であり、ダーナ神族であるわけだが、この本ではそれ以外のトピックや具体的な各種の神話のストーリーも多く収載されており、後半は面白そうな章だけ抜き出して読んでも、独立した読み物として楽しめる。
余談ながら、神話に出てくる人物や神の名前が、任天堂のゲーム「ファイヤーエンブレム」で多く採用されていることが分かった。ゲームの登場人物の名前は神話や民間信仰から持ってくることが多いとは思っていたが、ほぼ「そのまんま」で使われている名前も多く、任天堂サボったな、というのが率直な感想。
ケルト神話は逸失しているものも多いらしく、この250ページちょいの文庫本だけでも、そこそこ広くカバーできているのではないかと思う。ケルト文化をお手軽に楽しみたいならおススメ。
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ケルト民族に伝わるケルト神話の数々。36年前発行の本とは思えないくらい読みやすく、面白い。妖精たちと交流し、英雄が活躍し、神々は人と交わり・・・。ケルト民族を残された出土品などとともに紹介し、そして神話へと繋げていく。ケルト神話初春者にも優しい一冊でした。
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ケルト・ファンタジー研究家の井村君江先生によるケルト神話の入門書。
はじめに―― ケルト民族のふしぎ
I. 「天地創造神話」のない神話
II. ダーナ神族の神話
III. アルスター神話
Ⅳ. フィアナ神話
序章はケルト民族についての概説、I〜Ⅳがケルト神話の紹介になります。
以下、各章の覚書です。
I. ケルト神話には天地創造の物語がありません。語り部であったドゥルイド神官たちは、物語を書き残すことを忌み嫌い口承で伝えてきたため、ケルト神話にもとから天地創造神話がなかったのか、あったけれど失われてしまったのか分かりません。11世紀以降にキリスト教の修道士たちが採録した断片的な物語が、ケルト神話としてかろうじて現在に伝えられています。
II. ダーナ神族(トゥアハ・デ・ダナーン)は人間の前に地上に住んでいた種族です。金髪碧眼の美しい種族で、ミレー族(アイルランド民族の祖先)との戦いに敗れて地上を去りました。地下や海に逃れて妖精となり、「常若の国(チル・ナ・ノグ)」という美しい国を造って楽しく暮らしていると言われています。
III. アルスター神話は、ダーナ神族が去ったあとミレー族が築いたとされる国、アルスターを舞台とする物語群です。アルスター王に仕える「赤枝の戦士団」の騎士達が主な登場人物で、中核を成す「クーリーの牛争い」という戦記では『イーリアス』のアキレウスに似た英雄ク・ホリン(クーフーリン)が主人公として活躍します。紀元1世紀頃の伝承と言われています。
Ⅳ. フィアナ神話は、アルスター神話の時代から約300年後、エリン(アイルランドの古名)の王に仕えた「フィアナ騎士団」の騎士達を中心にした物語群です。騎士団長のフィン、その息子オシーン、騎士ディルムッドが中心人物になります。『アーサー王物語』との類似が随所に見られます。
1983年に書かれた本なので、考証については最新の研究結果とは違う記述があるかもしれません。しかし専門家ならともかく、一般人が趣味で読むぶんには問題にならないでしょう。細かい点が気になる人は、著者が館長を務める「うつのみや妖精ミュージアム」のサイト内にある「妖精学データベース」へアクセスしてみて下さい。かなり詳しい情報が得られます。
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文庫版ではなく、1982年に筑摩書房からリリースされた「世界の神話」第9巻の方を読む。
文庫化されても不思議は無い。一次資料になる学術的内容を孕んでいる。コンビニで買えるペーパーバックの廉価本がケルト神話を扱うと、参考資料に必ず本書を挙げている。
こと妖精について調べようとしたら、フェアリードクター井村君江先生のお世話にならずにいられない。
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ケルトに伝わる神話・英雄譚。日本語でここまでまとめられている本はそれまでなかったみたいですね。すばらしいです。わかりやすい上に表現豊かなので物語として存分楽しめます。
ケルト神話がこの世になかったら存在しなかったファンタジーも星の数ほどあるんじゃないだろうか。伝え残した語り部さん達グッジョブ。
日本の昔話と類似した話も色々あるのでどこかで繋がっているのかな。
アルスター神話はヒーロー物語として完成されており、戦士達も女神様たちも荒々しくて濃い。まさか戦闘中にパワーアップ第2形態の様式がこんなところに…。
フィアナ神話は端正で甘やか。妖精の国がファンタジックに美しく描かれているので行って(逝って?)みたくなる。
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ちくま文庫
井村君江 「ケルトの神話」
アイリッシュケルトの信仰世界を示す神話の数々。国生み神話がないこと、神が地下にいることは、祖先崇拝の強さか?エグザイル精神の啓蒙か?
初めにアイルランドに来た種族のなかで 一人だけ生き残ったトァンが鹿、猪、鷲、鮭へ転生しながら アイルランドを見てまわり、人間として生まれ戻って、アイルランドの歴史を語る話は 口伝伝承の究極
編集意図なのか。絶対的な力の象徴としての神というより、人間に近い神の物語が多い〜おかゆ好きの神だったり、泉の水の怒りを買ったり。神話のなかに 神への畏れ、支配意識、道徳律を感じない。