紙の本
ハリー・ボッシュとの出会い
2015/11/22 07:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はヘニング・マンケルのヴァランダー警部シリーズが大好きなのですが、それに匹敵する面白さはこれだ!、とボッシュ刑事シリーズを薦められ、手に取った次第です。
結構前にハードボイルド好きな方からいろいろお借りした、スティーブン・ハンターやネルソン・デミル、あと名前を忘れてしまった(本のタイトルも曖昧)な作品群をやたらと思いだしました。
有能すぎて一人で突っ走り上層部から煙たがられる刑事 : よくある設定
ベトナム戦争の帰還兵 : なんか読んだことある
トンネルネズミ : なんか読んだことある
警官同士でも所属部署が違うと・上司の思惑が絡むと仲が悪いどころか憎みあう構造 : ありがち
捜査の過程で知り合う女性に好意を持つ : なんか見たことある
実は、裏切り者が身近に : 王道の展開
と、まぁ、シリーズ一作目ですしデビュー作でもあるということなので基本をはずさない方向でまとめたとも言えるし、刊行当時から時間がたった目で見てるから展開が読めるのでしょうし、それでも結局最後まで読んじゃいましたからね。
古沢訳も“いかにも意識されたハードボイルド”で、クリストファー・プリーストの訳文との違いに最初は目をぱちくり。 別な意味でハラハラしましたが、上巻の半分ぐらいを越えたら慣れたというか、面白さがわかってきたというか。
原題は『ブラックエコー(黒いこだま)』ですが、そこを強調しすぎると元ベトナム帰還兵部分に焦点が当たりすぎ、後々のシリーズ展開に響くと考えたのでしょうか。
『ナイトホークス(夜出歩く人)』はエドワード・ホッパーの絵のタイトルにかかってる。
なんでもこのシリーズは先に進むごとに面白くなるそうなので、次を楽しみにしようかな、の気分になっております(でも今のところは、ヴァランダー警部シリーズのほうがあたしは好きですが)。
投稿元:
レビューを見る
下巻では、エレノアの裏が暴かれていきます。動機としては少し弱いような気もするのですが、複雑な人格の背景が多少は垣間見れたような気がしました。
投稿元:
レビューを見る
前半(上)はハリーボッシュの紹介的なところがあったが、人間関係や彼の頑固なところ、一匹狼的なところが描かれ、後半はクライマックスへと進むが、最後の展開がちょっとあり得ないという雰囲気を感じさせる。その後のハリーボッシュを支配する出会いもあるので、仕方がないか。
投稿元:
レビューを見る
ボッシュとエレノア・ウィッシュは殺されたメドーズの金庫破りの仲間を割り出そうとするが、目撃者と思われる少年も何者かに殺されてしまう.最後の方はどんでん返しの連続で一気に最後まで読んでしまう.しかしストーリーに無理のないところがよい.
投稿元:
レビューを見る
面白い。終盤、結末は、筆力がないと噴飯モノになりそうな展開だが、ストーリーに隙がなく、納得できる。特にラストのもの悲しさは印象的。現代ハードボイルドの最高潮と評価されるシリーズのようだが、一般ミステリーとして非常に良くできた作品と思う。お奨め。ついでだが、邦題は訳者により読者が著者の意図とは別のところに誘導されてしまうような印象を受けた。
投稿元:
レビューを見る
(上より続く)
どこからかは定かではないが。
多分、主人公が無茶をしながらも「正義」を、
自分が思うところの「正しさ」を貫いているからだと思う。
しかし、なぜ題名を「ブラックエコー」から変えたのか。
ナイトホークス、は重要なファクターだけど、作者はそれを隅に置いておきたかったのではないのか。
そこが不満。
投稿元:
レビューを見る
扶桑社と講談社。何からどう読み進めば良いのでしょうか。これでもボッシュの過去の事件が方々に出てきて順番間違えたかなと不安でした。当然発行順でいいんですよね。
早くボッシュに携帯電話を持たせてやりたい。
投稿元:
レビューを見る
刑事ハリー・ボッシュ・シリーズ。
「ピューリツァー賞候補になった記者だから読め」と家族にすすめられて、第1作目を読む。
原語で読んでいないせいもあるのだろう、海外の刑事ものの情景描写は少し苦手である。
優れているのかは判断できないが、展開がスピーディなので飽きずに読める。
投稿元:
レビューを見る
ボッシュを吊るし上げるネタを掴むためボッシュをつけ回す、ロス市警内務監査課のルイスとクラークのろくでなしっぷりには、ボッシュ同様呆れるし、ロス市警内でボッシュを目の敵にしている副警視正のアーヴィン・アーヴィングもとことん嫌な奴で、それだからこそ、ボッシュが組織のやり方に迎合せず、己の正義を貫き、犯罪を暴き、不正を正すため、組織の中でも孤高の戦いを繰り広げる姿を手放しで応援してしまう。
ボッシュが推理と操作の末たどりついた容疑者フランクリンとデルガドの二人がメドーズ殺害とトンネル強盗事件の犯人かと思いきや、シャーキを殺した黒幕はあっと驚く人物で、そいつを裏で糸を引いてい操っていた人物はもっと驚くべき人物で。。。
ささやかな疑念すら放っておかずとことん真実を求めて探求するボッシュの刑事魂に痺れる!
そして「偶然なんてものはないんだ!」と細部を見過ごさず粘り強く推理と捜査を展開していくボッシュの今後の活躍が楽しみ!
シリーズ第二弾のブラックアイスを早く読みたい!
投稿元:
レビューを見る
犯人、黒幕は予想通りの人でした。
しかし何で結ばれない人を好きになってしまうかなぁ…。
結局の所、ボッシュが硬派なのか軟派なのか掴みきれず。
シリーズ2作目も読んでみます。
投稿元:
レビューを見る
パイプ 死体 ベトナム 戦友 銀行強盗 エレノア・ウィッシュ 復讐
原題は "Black Echo" なんだけど,ナイト・ホークスになったんだ。20数年前に読んで,その意味がわからなかったんだけど,今回読み直して,理由がちょっとわかった気がする。USAでは"Black Echo"であるべき → ベトナムの悪夢をあの時点では引きずっていたから。
日本で ナイト・ホークス になったのは,ベトナムの悪夢というよりも,深夜の孤独という、より一般的な情緒を前面に出したかったから。
インターネットの進歩でナイト・ホークスの絵が簡単に見られるようになった。その絵を眺めながら,そんなことを考えた。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9_%28%E7%BE%8E%E8%A1%93%29?wprov=sfla1
投稿元:
レビューを見る
ベトナム戦争に出征してトンネル・ネズミで生還したってだけで、骨太の根性があるってものじゃないの!面白かった!
投稿元:
レビューを見る
最初の作品から、なかなか素晴らしいですねぇ。最後のどんでん返しは、特に素晴らしい。
エレノアとは、いい感じになったし、彼女もいい捜査官だったので、後の作品に出て来ていないのが不思議だったんですが、そういうオチでは仕方ないですね
投稿元:
レビューを見る
ハリー・ボッシュシリーズ第一弾。ベトナム戦争の後遺症を持つ一匹狼の刑事が辿り着く結末は意外な結果となり、ボッシュの心はブラック・エコーが響き続ける。良くできた作品です。
投稿元:
レビューを見る
図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
ボッシュは身内であるロス市警の監視に邪摩されながらもFBIの女捜査官エレノアとの捜査を継続。なんとかメドーズの仲間らしき人物を特定するが、片や事件の目撃者の少年は何者かに殺されてしまう。同時に銀行強盗事件の洗い直しで不審なヴェトナム人を発見、男に会いに行こうとした矢先、ボッシュらは謎の車に殺されかける。やはり内通者が…。ボッシュの疑念が増す中、事件は新たな局面へ。ヴェトナムを生き抜いた一匹狼の刑事が迷い込む、迷路のようなLAの悪夢を描き切る、期待の新鋭の力作。
ジョー・ピケットもそうだけれど、このハリー・ボッシュの不器用な正義感が、時には障害になる。
でもいい男だなぁと思うのですよ。
エレノアとの関係がどうなん?って感じ。
彼女は普通の人?だから彼ほどクリーンではないでしょう。
ベトナムでの話がまだまだ近い時代の話。ポケベルとかファックスとかwこれがどう推移していくかも楽しみではある。
偉い人が悪いことをすると、悪事は巨大になるのですね。
The black echo by Michael Connelly