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紙の本
現代版野球漫画
2002/05/12 23:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くも - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は野球漫画といえば、この人あり、という大御所的存在。
その作者の現代版野球漫画。
主人公の久里(クリ)は天才野球少年。しかし素行が悪いため
いく先々で問題を起こす。そんな久里が高校野球の世界で大暴れ
する。
はっきり言って久里は凄すぎる…。漫画とはいえ、最近まで
中学生だった15歳の少年の実力は驚異的だ。例えばその
スウィングスピードは巨人の松井を遥かに上回りそうだし、
その速球はあの松坂もびっくりというレベルである。
こんな高校生いるわけがない、いたら今すぐ大リーグで
3冠王、最多勝が取れそうな逸材である。でも、そんなこと
言いながらもついつい引き込まれてしまうところが、既に作者
の術中にはまっているということか。
これまでの野球漫画は特にピッチャーが投げる速球の凄みを
画で伝えることが多かった。うなりを上げるボールをそれっぽく
描写するのである。下手にスピードを持ち出すことは、現実との
ギャップなどもあり諸刃の剣だったのだ。
しかし、高校生でも150キロ以上の剛速球を投げる投手が
ここ数年登場している。そういう現実もあって、この漫画では
あえてスピードガン投入を試しているのかとも思った。
この他にも最先端の野球理論が登場して、従来の根性一辺倒の
野球漫画とは一味違った印象を受ける。本書を読めば、野球に
対する見方が多少「科学的」になるかも。