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くもさんのレビュー一覧

投稿者:くも

23 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本罪と罰 上巻

2002/04/30 23:45

小説の最高峰

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書を読まないで人生を終えるのは不幸です。そう断言でき
るほど素晴らしいロシアが世界に誇る小説です。
 「ナニワ金融道」の作者青木雄二さんが絶賛されていたことが
きっかけで本書に出会いました。タイトルくらいは聞いたことが
あっても実際に読んだ人は少ないでしょう。
 とにかくその的確な心理描写に圧倒され、引き込まれます。
いつの間にか主人公のラスコーリニコフに対して、異常なほど
感情移入してしまい、自分の犯した罪に苦悩する主人公の気持ち
がひしひしと伝わってくるのです。
 それにしても、はるか昔にこんな小説を書いた人物がいたとは
驚きです。その時代の人間の感性に現在の自分が見事に共感で
きることに文学の素晴らしさを感じました。
 文句なし、太鼓判を押せる作品です。あえて難点を挙げれば
登場人物の名前が覚えづらいこと。しかも同じ人物でも呼び方
が色々あったりして、途中で混乱することしばしばでした…。

 

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紙の本

「絶望」の意味を知った

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現在、連載が続いている日本漫画の中でも、最大級の人気と
質の高さを誇る作品。舞台は中世ヨーロッパのようだが、様々
な世界観を示している。
 主人公のガッツは大剣をあやつる剣士だが、その黒ずくめの
いでたちから、「黒い剣士」と呼ばれている。常人では持ち上
げることさえ困難な剣をかるがると振り、敵をなぎ倒す。
 この漫画のテーマを一口で説明することは難しいが、物語を
通して感じたのは究極の「絶望」である。この作品ほど、読んで
いて「絶望」を感じたことはない。もちろん「希望」を感じ
させる場面も頻繁にあるが、鮮やかに描かれる「絶望」に強く
ひきつけられた。
 そして、物語は進めば進むほど、面白さを増す。どこぞの
漫画のように、作者がネタ切れを起こし、読みながら違和感を
感じることなど皆無だ。読めば読むほど物語は深みを増し、
読者の想像を超えて展開する。作者の才能を思い知らされる。

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紙の本

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2002/04/26 11:04

さあ香港へ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 26歳にして初めて国境を越えた著者がその魅力に取り付かれた世界が香港だった。その例えようもない熱気に毎日うなされるようにひたすら見て、食べて、聞いてまわった。マカオでギャンブルにはまり、あわやという場面には思わずハラハラさせられた。
 本書を読んで是非とも香港をこの目で見てみたい思いに駆られたが、先日それを実現した。本書で著者が体験した香港ははるか昔のことだが、それでも香港独特の熱気やエネルギーはそれほど変わっていないのではないか。香港の街並みをぶらつきながら当時の著者の心境を思い、想像を膨らませた。

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紙の本

こんな男になりたい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公の唐沢は男も惚れるかっこ良さが魅力。とはいっても
外見だけの話ではない。若くして新宿歌舞伎町のホストクラブ
を経営するが、その誰にも媚びず、自分の力だけで堂々と生きる
スタイルに誰もがひかれていく。

 そんな強固な意志をもつ唐沢だが、仲間を思う気持ちは誰より
も強く、幾多の抗争で仲間を失うが、そんな時は恥ずかしげも
なく、涙を流す。男は泣いてはいけない、とは言うが、唐沢が
流す涙は妙に様になっている。かっこいい奴は何をやっても
かっこいいということか?

 とにかく、どんな敵に対しても、ぎりぎりのところで見事に
切りぬけ、時には昨日の敵は今日の友、を実践するので、
そんな相手の心の移り変わり見るのも楽しいものだ。

 原作は「北斗の拳」で名をはせた武論尊先生とくれば、その
面白さも納得できるだろう。漫画とはいえ、「こんな男に自分も
なりたい」と本気で思い、嘆息する日々である。

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紙の本

紙の本69 sixty nine

2002/04/27 22:52

楽しいということ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 数ある村上龍の小説の中で、最も楽しい小説だと思う。この類の小説は設定的にとっつき易いためか、似たような作品が他にもある。が、本書はその中でも飛びぬけて面白い。
 自分の17歳の頃を思い出すと、村上少年とは正反対の純粋真っ直ぐな存在だったような気がする。それが当たり前だと当時は考えていたが、本書の村上少年を見ていると、もう少しバカになれば良かったかなーと後悔(?)してしまったり。。
 とにかく読んでいて楽しい小説なので、どうしようもなく気が滅入っている時に読むと、ちょっぴり元気になれるかもしれない。

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紙の本

一刻館に住みたい!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 一番好きな漫画の一つ。貧乏学生の五代と美人の管理人さんと
の恋の物語。だけではなく、個性豊かな住人達とのやり取りも
加わって、最高の面白さになっている。

 読んでいるうちに「こんな綺麗な管理人さんがいたらなー」と
ニヤケつつ、「いるわけないよなー」と現実に気づいたりも。
実際、自分が部屋探しの際、「響子さんみたいな管理人さんが
いるんだったら、どんなボロアパートでも我慢します!」と
不動産屋に本気で言いそうになったことがある(笑)。だって
そうでしょ。

 個人的に好きな登場人物は四谷さんだ。あの怪しい雰囲気が
たまらない。壁の穴からにょきっと這い出すセンスにしびれて
しまう。物語の最後になっても正体は不明だが、色々と想像を
かきたてられてしまう。

 そして、恋のライバル三鷹との三角関係も、最後の最後まで
ハラハラさせる。いい加減にせいっーと突っ込みたくなる場面
も多々あるが、そうやって感情移入させるところが、高橋留美子
の力量の凄さだ。

 たまーに読むと、ホッとしてしまう作品である。そこでファン
から一つ要望を。続編ってないんでしょうかね。五代君と響子
さんのその後が知りたい。そんな思いを抱くほど、めぞん一刻
ワールドにどっぷり浸かってしまったようだ。

 

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紙の本

学校で教えてくれない竜馬

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 竜馬を中心に、幕末の激動期を描いた作品。竜馬に関しては
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が有名だが、この漫画では史実の
みならず、原作者の想像も加わって、新しい「竜馬」を創り出し
ている。

 坂本竜馬の名前を知らない日本人はあまり居ないだろうが、
しかし、その実績を詳しく知っている人は数少ないだろう。一介
の浪人である竜馬が、薩長同盟を成し遂げ、近代日本の原型を
もたらしたが、その紆余曲折は知れば知るほど竜馬の偉大さを
感じさせる。

 それにしても、竜馬が子供の頃、いじめられっ子で泣き虫
だったとは、学校で教わらなかった。一体何が竜馬を変えた
のか?

 そして、竜馬が出会う幕末の人物達の魅力も特筆ものだ。
西郷隆盛や高杉晋作をはじめ、今の政治家を総入れ替えしたく
なるほど、人材に恵まれた時代だった。また、そうでなくては
世界史上稀な無血革命はなし得なかっただろうが。

 何もやる気が起きない時、読んでみると元気になれる。

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紙の本

闘う前に読もう!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 数ある格闘技漫画の中でも一線を画した作品。はっきり言って
一つ高い次元に位置していると思う。出会いは何気なく買った
週刊チャンピオンで、偶然に目を通したのだが、それ以来完全
に愛読者になってしまった。
 特徴的なのは作者の格闘技に関する知識。これは本当に凄い。
あらゆるジャンルの格闘技に通じており、本作品の質を大いに
高めている。私は昔、少林寺をやっていたが、作品の中で描か
れていた少林寺使いをみて、その技の正確さにびっくりした。
 次に、よく言われるのは名台詞の多さ。何だか読み終わった
後もその言葉が頭から離れないことが多い。その証拠に色々な
ところ(サイトとか)で、それをパロディ的に使用する場面に
出くわす。
 そして、作者は抜群に「画」が上手い。これは綺麗な絵が書
けるという意味ではない。なんと言うか描写が凄いのである。
作者独特の技法のようなものがある。格闘技に通じていること
とも関連するが、登場人物の「倒れ方」一つとっても、「そう
いえば、倒れる時ってこんな感じだよなー」と納得してしまう。
他の格闘技漫画が如何に研究不足か分かるというものだ。
 とにかく、格闘技好きはもちろん、そうでない人も本作品を
一読することをお勧めする。これがきっかけで格闘技ファンに
なるかもしれない。

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紙の本

紙の本青葉繁れる

2002/04/30 15:16

一生懸命バカをやる!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 田舎のイモ臭い学生が一生懸命バカを繰り広げる物語。
しかしその愛すべきバカさ加減に、思わず大笑いしてしまう。
 仲良しグループが勉強そっちのけで色んな壁にぶちあたり
最高のユーモアで突破(?)したり、はたまた日本一と誉れ高い
日比谷高校から転校生があらわれ、純粋な田舎高校は「秀才」
と決めつけるが、果たしてその実力は…。
 抜群のユーモアセンスを誇る井上ひさし作品の中で最も好きな
1冊である。

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紙の本

紙の本ピーター流外国語習得術

2002/04/30 14:21

英語なんて序の口

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 世界的数学者にして大道芸人。そして語学の達人でもある
ピーターフランクルさんには以前から注目していた。意外だった
のは、その正確。10ヶ国語以上を操ることから、生まれつきの
積極人間だと思っていたが、どうやら違ったようだ。
 ちょっとシャイで好奇心旺盛はピーターさんがどのように
外国語を習得していったのかは、本書を読めば分かる。本当に
ちょっとした努力と、思い切りと、工夫で語学の達人になれる
のか。推して知るべしだが、本書を読めば、是非とも試して
みたい気に駆られるはずだ。
 そして読む進むうちにピーターフランクルさんという人物に
ますます興味が湧いてきた。 

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紙の本

新しい中国

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 中国で奮闘する日本人キャスターに投げ掛けられる「日本の名
前をください!」という言葉。まぎれもない中国人リスナーが
それを発していることに驚く。中国ってそんな国だったっけ?
台湾で日本大好きを叫ぶ若者が存在することは知っていたが。
嫌日の権化のような中国本土でそんな声があるとは想像できなかった。

 但し、本書はそんな微笑ましい部分だけを紹介している訳で
はない。やっぱりな、と眉間に皺を寄せざるを得ない場面も
登場する。そういう公平な紹介が本書の説得力を増している
ように思う。

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紙の本

腹を立てるよりも。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者はTBSの人気番組「ここが変だよ日本人」でよく知られるフリージャーナリスト(自称)である。過激な発言がウリで、しばしば周囲と衝突を繰り返している印象がある。
 本書で著者は日本に「戦略性」が欠けていると訴える。戦略のない国家は国際社会で生き抜くことができないとも言う。個人的には本書の随所に見られる、著者独特の過激で一方的な物言い(“裏切り屋日本人”や“真のアメリカは南北戦争後に生まれた”など)には異議を唱えたい気分だが、日本の戦略性欠如の主張には同意せざるを得ない。
 また、著者は日本の優位として「アニメ」を挙げる。この分野において日本の右に出るものはおらず、日本が世界の最先端を走っているという指摘を、外国人から論理立てて説明されることは新鮮だった。今後、日本はこの優位性を保つことができるのか?
それも著者のいう戦略性にかかっていると思う。
 なお、本書を読んでいて感じたのが、著者の鋭利な論理と、その知識の豊富さである。その論理は時として「屁理屈」の印象を受けるが、どうやらそれは著者のいう戦略性の一環のようだ。つまり確信犯である。また、豊富な知識にはただただ驚くばかりで著者が相当な努力家であることも容易に想像できる。
 読んでいて腹が立つこともあるが、有用な情報については素直に受け取り、利用すべきではないかと思った。

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紙の本

紙の本坂の上の雲 新装版 6

2002/04/27 11:06

日本の原風景

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 こんな日本もあったのかと愕然とさせられる。正直戦後から現在にかけての日本は弱腰以外の何者でもない。国際社会での存在感は小さく、中韓の近隣諸国には「歴史」を盾にされ頭が上がらず、アメリカに至っては殆ど飼育状態の有様だ。
 しかし、本書で描かれている当時の日本はそんな弱弱しい印象を受けない。経済的な観点で言えば、現在とは比較できないほど低いレベルではあるが、それを補うだけの強烈な国家意識がある。日本を守るにはどうしたら良いか、過剰な理想主義に走らず、ひたむきに現実に対する姿がそこにはある。

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紙の本

放浪?

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 本書は著者のアジア放浪記であるが、単なる放浪記に収まらないスケールを感じる。
 この手のはしりとしては沢木耕太郎の「深夜特急」がある。旅のバイブルとも言える存在だが、本書はその腫の旅本とは一線を画している。思うにフィールドワーク(目的的)と放浪(無目的的)が不思議にブレンドされているのだ。
 読み進めるうちに、驚きよりも嫉妬を感じた。こんな凄い体験をしている著者が心底羨ましいと思ったのだ。自分がこんな世界を体験したら、一体どんな変化があるのだろう? そんな気持ちになった。

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紙の本

「No」で伝わる強い意志

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 出版当時は日米で話題になったが、今読み返してみても、時代
遅れの印象は全くない。10年前と今の日本は、基本的に変わって
いないのだと思う。

 本書は日本人は誇りをもち、自分達のもつ武器を最大限に生か
すべきだと訴える。確かに、何の資源もない日本が世界第二位の
経済大国に成りえたのは、勤勉な国民性が象徴するように人材の
力であっただろう。

 その結果、我々日本人は、世界に冠たる技術力を備えるに至
ったわけだが、哀しいくらいにその自覚に欠ける。そんな暢気な
雰囲気に本書は目を覚ませと言いたいのではないか。まさに眠
れる獅子とも言うべき存在が、今の日本なのである。

 何時になったら毅然と「No」が言えるようになるのか? 国民
一人一人が真剣に考えなけらばならないことを痛感させてくれる
本である。

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