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紙の本
知っているようで知らない「地震」の正体。それは・・・
2000/12/08 13:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松山真之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
■ <ワン・チョット>
「これって、なんだか“サイエンス・エンタテインメント”な本だ。」
■ <モウ・チョット>
地震の研究は、そのまま地球の研究でもある。地球は、石ころや溶岩などでできたモノとして認識しがちであるが、本当は生きている生物として見たほうがいい。アリや人間や植物は、地球という大きな生物に寄生しているようなものだ。(と僕は思う。)従って、地震の研究は、生き物を対象としているようなものだ。
だから、本書は「地震を題材にした地球物理学読本」という位置付けというより、もっとなまめかしい感じで書かれている。物理現象としてではなく、地球の生物形態学みたいな感じで、地震研究を紹介するのだ。
そこには妖怪が登場し、人間(地震学者)がだまされたりもする。
最近地震が各地で頻発しているが、実は、知っているようで知らないのが、「地震」の正体。それは、・・・やはり、妖怪だったのだ。(笑)
本書に紹介されている地震研究の数々のエピソードは、人間が見えない妖怪と闘っているような趣があり、楽しみながら地球科学に親しめる。
とても読みやすく、そして、結構専門的な地震の科学の世界を垣間見ることができる。著者の島村氏は、子供向けの地震の本『地震をさぐる』で賞を取っているが、本書を読んでもその理由がわかるような気がする。
巧みな比喩と、ユニークなエピソードは、科学を楽しみに変換する。
科学にエンタテインメントの調味料を加味して紹介する3大エンタテナーのお一人にしよう。(参考 1:竹内久美子、2:本川達雄、3:島村英紀)