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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.9
- 出版社: ダイヤモンド社
- サイズ:20cm/346p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-478-37296-9
紙の本
いつまでバグを買わされるのか 平気で欠陥商品を売る業界の内幕
バグは、まぎれもなく欠陥だ! ばかにするな、パソコンソフト。品質を軽視し消費者を騙す、パソコンソフト業界の傲慢を、著名な業界ジャーナリストが厳しく追及する。【「TRC M...
いつまでバグを買わされるのか 平気で欠陥商品を売る業界の内幕
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商品説明
バグは、まぎれもなく欠陥だ! ばかにするな、パソコンソフト。品質を軽視し消費者を騙す、パソコンソフト業界の傲慢を、著名な業界ジャーナリストが厳しく追及する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
マーク・ミナシ
- 略歴
- 〈ミナシ〉コンピュータ産業の分野で活躍する実力派ジャーナリスト。
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紙の本
本書を読んでソフトウェア業界の陰謀を阻止せよ
2001/03/27 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいぶ昔になるけれど、インテルチップに不具合が発見されて回収されるというリコール騒動があった。最近だとソニーの携帯電話にいろいろバグがあってそちらも回収されたことがあった。それからハイテク業界じゃないけど三菱自工のリコール問題は大きな社会問題になって、いまだに尾を引いているみたい。それなのに、ソフトウェアにはどうしてリコールに相当する制度がないんだろう?
本書によると、ソフトウエア市場は発展途上であり、機能優先(不必要に多機能でしょ)で品質を犠牲にした低品質のソフトが附合契約で守られるのが現状なんだそうだ。たしかに「いらんお世話じゃ」というような機能が多すぎる。とくにパソコン用のオフィスソフトに見られる傾向だけど、機能を増やすより、本質的なところの品質改善をしてほしいなあ。突然ハングアップしないとか、そういう基本的なところ。
ところで『附合契約』ってのがキーワードのひとつとなっているんだけれど、『附合契約』というのは、ソフトウェアをインストールするときに「この契約に同意しますか? Yes/No」って出てくるあれのことで、ようするにベンダ側から一方的に押し付けられる契約のこと。
それに加えて検討中である米国の新法(統一州法)は不当な『シュリンクラップライセンス』を擁護する方向に進みつつあるので、 ぜひとも阻止せねばならない、ということらしい。『シュリンクラップライセンス』というのは、パッケージを破ったら(つまりラップをシュリンクしたら)、もう契約に合意したと見做してしまうという、なんというか、ひどいライセンス形態のこと。
比較的新しい本なのに、オープンソースの枠組みについて触れていないのが、やや残念なところ。とにかくソフトウェア業界といえば、ろくでもないソフトウェアをマーケティングだけ(?)で売り捌いている会社もあるのが現状だから、内容にはなかなか共感するところは多かった。
紙の本
ユーザよ立ち上がれ
2001/11/07 20:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
Windowsが落ちるのは仕方がないと思ってませんか?
本書は、ソフトウェアの信頼性が悪いのは、ユーザが我慢しているせいだ主張している。ユーザが欠陥があるのに泣き寝入りをしてしまっているために、企業は信頼性にコストをかけることをしなくなってしまう。ユーザはもっとクレームをつけるべきで、バグを含むような製品は市場から排除することで、ソフトウェア業界も安心して信頼性にコストをかけることができユーザとともに幸せになるのだ。
紙の本
クオリティを軽視してきたソフト業界のごう慢を,著名なジャーナリストが厳しく追及する
2000/12/28 12:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:古川 伸一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「咬まれたら命を落とすバグもある」と主張する著者は,本書冒頭で,コンピューターのバグが原因で発生した死亡事故(自動車事故や航空機事故)を紹介。バグのせいで,現実に死者が出ているのだ。たかがコンピューターソフトのバグくらいで,という考え方はもはや通用しないと言うことでもある。今時の「脅し系」のタイトルだが,流行に便乗しようという意図ではないだろう。一時もてはやされた「アンチ・マイクロソフト」に関する書籍でもない。著者は,世界でも数少ない「ソフトメーカーに堂々と意見を言える」業界ジャーナリスト。日本のコンピューター雑誌で連載を担当したこともある。
本書は,ソフトメーカーの重役やプログラマーなど業界関係者へのインタビューで進められていく。われわれは,コンピューターにバグはつきもの,という考えを持っているが,欠陥のないプログラムを作ることは,暴走しない自動車を作ることができるように可能である,と著者は主張する。そう考えている業界関係者もいる一方,ソフトメーカーは,「作ることは可能だろうが,ユーザーはそんな製品を望んでいない」と,本気で考えていることがうかがえる。
本書の最大のテーマは,「ソフト王国アメリカの崩壊」という結論に達する。欠陥商品を作り続けていれば,かつて,故障のない日本製の自動車がアメリカを席巻したように,コンピューターソフトの世界でも同じことが起こりうると著者は危惧しているのだ。ここ数年,日本における品質神話が崩壊していることを考えると,アメリカだけに起こった特異な現象として片づけることはできない。
国内でソフト業界に携わっているいる人は,当然,もうすでに本書を読んで対策を立てていることだろう。その他,すべての製造業にかかわる人々もすぐに読んでおくことをお勧めする。また,今後,コンピューターを使い続ける意志のある人々は,よりよい製品を手に入れるための方策が書かれている本書を参考にしてほしい。ご注文は今すぐ,このページで。
(C) ブッククレビュー社 2000