紙の本
陰と陽矛盾こそ
2002/12/23 03:22
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投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
創造性について。
「両立しがたいと思われていたものが、ひとつに統合されることによって創造がなされる」。
おお、それそれ。
「創造的な心的過程には退行が必要である」。「このような退行状態になると、この人は外見的にはただぼんやりとしているだけであったり、幼児的なばかげた行動をしたりする」。「しかし、無意識内においては仕事が行われていて、自我のそれまでのはたらきと無意識のはたらきとが統合され、定立と反定立を超えた、総合的なシンボルが顕現されてくる。それは創造的な内容をもち」
エンジン始動の前には、こころもからだもニュートラルに、ってことね。ハハ、すっげー簡単だ。ガキになりきってしまえばいい。わーい、わーい。
「現代人としての反省は、十九世紀の合理精神が息の根を止めたシンボルやイメージを、いかにして再生せしめ、われわれの心の均衡を回復するかという点にかかっている」。「そのためには、われわれの内面に向けられたイマジネーションの力をもっと発揮させるべきであると思われる」 。
あいあいっさー。まかせなさい、わからずやの人間どもに宇宙人の底力見せつけてやるっ!
うー、とりあえず、待っててね、今、カエルの絵かくから。
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1977年初版と随分昔に書かれたものではあるのだけれど、その内容は色褪せることなく、また、心理学を学んでいない者にも理解しやすく記されてる。心理学に興味がある人は、河合先生の本は1冊は手に取るべきだと思います。
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大学1年生時に般教の授業を取り、少し興味を持っている心理学。
知識の少なさゆえか、この本に書いてある内容が難しく感じます。ユング派、フロイト派、無意識の階層、ペルソナ、アニマ、アニムス…
一つ一つの単語が自分の知らないばかりだと挫折したくなりますが、気合で1回通し読み。
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ちょっと難しいケドかなり面白い!!なんだこれは。文章は新書の割りに読みやすいと思います。はい。ゲームの影響なんですケドね。心理に興味があったので読めてすごく良かったです。
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心理学者の河合隼雄が、多くのクライアントの実例を引き出しながら人間の無意識の構造について考察した本です。もともと彼はユング派なので、フロイト派との視点の違いを明確にし、無意識の階層を解り易い言葉で解説。添付されている図解も理解を手助けしてくれます。「ペルソナ」「アニマ」「アニムス」というキーワードは、夢の内容から人間の無意識を分析する際の重要な要素であることを再確認出来ました。基本的な心理学の知識があれば、興味深く読み進められる本です。
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ユングの「無意識」や「コンプレックス」や「元型」や「自己実現」及び「シンクロニシティ」などの理論について、豊富な夢の事例とともに掘り下げて解釈しています。読みやすく手軽な割に内容は濃く、かなりよくまとめられています。
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自分も知らない自分、世界。
より楽しい快適な日々をおくるためにも
「自分の中にも無意識の領域というものがあるんだ」
というのを自覚するのとしないのとでは雲泥の差だと思わされた。
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主にユング派の見地から。隼雄さんの文章はやはり読み易い。
基本的な内容なので目新しい事は無いけれど、UCSの基礎はしっかり押さえているので導入や再確認に良いと思われ。
2009.06.16読了
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人は自我というものを持っている。
だが自我のままでこの世界に登場している人はいなく、
みな社会とうまくやろうとして仮面(ペルソナ)をかぶっている。
そのときに、外界に出せなかった自分はアニマやアニムスとして無意識に沈む。
ペルソナとアニマ、両者をうまく両立させようとする葛藤が、夢や他人への接し方として表層化する。
この両者をうまく統合したとき、人はより豊かな人生を歩めると筆者はユングの説明を引用して説くが、
統合に成功した人は失敗した人と具体的に何が違うのだろうか?
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修論のアイディア出しに役立ちそーだったので読んだ。
個人的に知りたいことも知れたのでグッ!!
脚本とか書きたい人は読むことをオススメしーます。
未来教授から借りたんだけーど、購入して手元に置いておこう。
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エディプス・コンプレックス、ジェンダー・・・等々考えさせられる、勉強になることたくさん、分かりやすく書かれています!!
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何とでも言えるよなぁ・・・ってところがほとんど。
でもこれはこれで面白かったです。
占いが好きな人は面白く読めるかもしれません。
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ユングの噛み砕き本
河合先生独特のリズム、
そして臨床家としての優しいまなざしのお陰で、
とても読みやすい。
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この本は自分が心理学と出会うきっかけになった本。
ユング心理学をベースに書かれています。
でも、小難しいことを考えずに、人の心について興味をもったなら一読してみるといいかも。特に臨床心理学に興味がある人にお薦め。後半にわかりにくい事もかいてありますが、わかりやすく書かれていて、普段の生活の中から、ああなるほど、って思えることも書いてあるから読みやすいはずです。
興味がある方はぜひ!!
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無意識というなんだかあやふやなものを扱う心理学はとても魅力的だ。
「無意識」とは言っても、私たちの行動や感情にときたま影響しては悪さをしたりする。
非現実的かもしれないが、そのような作動があることを念頭に置き他者とつきあっていけば、少しはやっていきやすくなるのではないだろうか。
ここでは、無意識を顕在化するものとして夢の存在が挙げられている。
ここでいう臨床心理の夢分析とは、例えば歯が抜けた夢を見たから人が死ぬというような夢占い的な公式があるわけではなく、大切なのは見た本人がどのように感じ、考えるかということである。(本文一部抜粋)
私もよく夢を見るが、夢について考えてみると自分のコンプレックスだったりストレスだったり、はっきりとは意識していなかった感情が見えてきたりする。
夢は、自分が直面している問題を解決するには結構使えるツールなんじゃないかと思う。
まとめとして、一番筆者が言いたかったであろうことは、「日本人」と「西洋人」の無意識の構造の違いにふれることで、国際社会での相互理解において「日本人」が重要な役割を果たすべきであろうというメッセージも込められている。
1977年に本書が書かれてからもう30年以上たつが、日本は世界に向けてなんらかのイニシアティブをとれているのだろうか?
30年前から先駆的な考えを持つ人がいたのに、今の日本はと考えると憂わずにはいられない。