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- カテゴリ:一般
- 発売日:2000/12/01
- 出版社: 大修館書店
- サイズ:20cm/292p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-469-21262-8
紙の本
ラテン語のはなし 通読できるラテン語文法
著者 逸身 喜一郎 (著)
ヨーロッパ文明の基層、ラテン語の世界を案内。知的雑談を満載したラテン語の講義。よく引用されるラテン語名句の話から、文法の初歩へと導く、読み物風の入門書。【「TRC MAR...
ラテン語のはなし 通読できるラテン語文法
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商品説明
ヨーロッパ文明の基層、ラテン語の世界を案内。知的雑談を満載したラテン語の講義。よく引用されるラテン語名句の話から、文法の初歩へと導く、読み物風の入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
逸身 喜一郎
- 略歴
- 〈逸身喜一郎〉1946年大阪市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(西洋古典学)。現在、同大学教授。著書に「ギリシャ・ローマの文学」がある。
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紙の本
ラテン語にちょっと興味のある方が、まず手に取る本としておすすめ。
2006/06/04 12:08
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラテン語は西洋文化の根底にある重要な言語の一つである。生物学や医学、哲学などを学ぶと、「ラテン語はやっておいたほうが良い」と必ず言われる。しかし、日常で実際に必要性を感じることも稀なせいか、学ぶ人は少ないと思う。それでも西洋の文学や戯曲、映画などに一言挿入されているラテン語、そんなのがわかったらもっと面白かろう、と思ったことはないだろうか。どんな言葉も、一から学ぶのは楽なことではない。ちょっと触れてはみたいのだが、という人に、この本はまず手にとってみるのに良い本だと思う。
ラテン語に学生が親しめるようにと講義中に教師が行なう、文法の雑学ばなしを集めたような本である。全体は初級文法書で出てくるような順番で各章に短い例文を有名な句などから選び、その意味や背景とを織り込んで文法を中心に説明をしていく。平易ではあるがセンスを感じる文章で、読み物として読んでも楽しめる。著者は「初級文法をはじめる前に読んでもらいたい」と書いているが、まったくラテン語を知らない状態で読み進むと、なかごろあたりからは少し辛くなってくるかもしれない。ある程度勉強が進み、いろいろ出てきて迷い始めたころに読んでみても十分役にたつし、楽しめる。まず読み始めてみて面白いと思ったら文法をきちんと勉強し、途中でつらくなったら息抜きがてらにこの本に戻ってもよいだろう。最後のほうの章には「キケロ風」「セネカ風」といった文体についての話もあり、かなりわかったような気持ちにまでさせてくれる。
ラテン語は「込み入った複雑な内容を、論理構成のしっかりした、曖昧さの少ない文章で書き著す、という姿勢そのものであり、それを表現しうる言語体系である」と著者は書く。込み入った文法体系も、かえって一語の変化の中に様々な情報を入れることでそれを可能にしているのということがわかれば、きちんと文法を覚えようという気持ちも高まってくるかもしれない。
哲学を学べば必ず出てくる「コギト・エルゴ・スム(我思う、ゆえに我あり」や「メメント・モリ(死を忘れるな)」なども文法的に解説をされてみると、ラテン語の理解もより定着するし、これらの言葉そのものもよりわかってくる気がする。「コギト・エルゴ・スム」などは日本語訳も秀逸だと思うが、元のたった三つの単語で表した簡潔さはさらに凄い。チェーホフの戯曲「三人姉妹」や夏目漱石「我輩は猫である」、小説の登場人物の苗字がラテン語では女性名詞であることを使ったちょっとしたくすぐりなどの話は、知ればこれらの作品の面白さも変わる、というものである。まったく文法を勉強しようという気がなくても、小説や映画などに出てくるラテン語が気になるような人には面白い「雑学」になる本でもあるだろう。
独立して使用されることはなくなっても、浸透し形を変え存在し続けている言葉、ラテン語。ラテン語だけではなく、言葉自体のの不思議さ、大きさまで感じさせてもらったような気がする。
紙の本
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2015/09/30 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J.W - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにはラテン語文法とありますが、ラテン語に関する知識が全くなくても、気軽に読める内容です。ラテン語を学ぶ気はなくても、広く言語に関心がある方なら楽しめると思います。