「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「絶望」の意味を知った
2002/05/10 01:35
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くも - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、連載が続いている日本漫画の中でも、最大級の人気と
質の高さを誇る作品。舞台は中世ヨーロッパのようだが、様々
な世界観を示している。
主人公のガッツは大剣をあやつる剣士だが、その黒ずくめの
いでたちから、「黒い剣士」と呼ばれている。常人では持ち上
げることさえ困難な剣をかるがると振り、敵をなぎ倒す。
この漫画のテーマを一口で説明することは難しいが、物語を
通して感じたのは究極の「絶望」である。この作品ほど、読んで
いて「絶望」を感じたことはない。もちろん「希望」を感じ
させる場面も頻繁にあるが、鮮やかに描かれる「絶望」に強く
ひきつけられた。
そして、物語は進めば進むほど、面白さを増す。どこぞの
漫画のように、作者がネタ切れを起こし、読みながら違和感を
感じることなど皆無だ。読めば読むほど物語は深みを増し、
読者の想像を超えて展開する。作者の才能を思い知らされる。
紙の本
おもしろい!んだけど話が進むにつれて…
2003/11/11 22:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
隻眼、隻腕に鋼鉄の義手、黒い衣に身を包み背丈ほどある大剣を背負い、自身に力以外に何物をも信じず「黒い剣士」と怖れられる男、ガッツ。その向かうところ、この世のモノではない魑魅魍魎が待ちうける。
おもしろいですよ、これは。何より、なぜガッツがひねくれた性格になったのかがわかる「黄金時代」編で、中世ヨーロッパに似た世界がとてもよく描かれているのがすばらしい。それまではよくあるヒーローものと特に気にもせずにいたのですが、この「黄金時代」編からすっかりハマッてしまいました。
ただ、ちょっと「悪」のイメージがあって人を寄せ付けない、そんなガッツが気に入っていたのですが、巻が進むにつれて、仲間を引き連れてワイワイガヤガヤ、ヘタなロールプレイングゲームのようになってしまった…。まったくもって残念。他人の迷惑など顧みず、どう思われようと気にせず、ただただ己の目的のために突き進む、そんな男でいてほしかったのに…。