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精神分析学入門 2 (中公クラシックス)
精神分析学入門II
紙の本 |
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紙の本
フロイトの思考がよくわかる一冊です!
2020/07/16 10:35
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はオーストリアの精神科医ジークムント・フロイトによる作品です。彼は彼、精神分析の研究を講義するために錯誤行為の知見を導入します。錯誤行為とは意図した行為とは異なる行為を行ってしまうことであり、この現象を説明するためにフロイトは心理における葛藤のモデルを用いて錯誤の原因を明らかにしようとするのです。錯誤行為を心的行為であると把握すれば、錯誤行為は二つの意図の葛藤の表出であると考えられるのです。つまり何かをしようとする意図が存在するにもかかわらず、それを抑圧することが錯誤行為を行う不可欠の条件なのです。続いて、夢の分析を行っています。夢をみる本人の心理には無意識の領域があると考えれば、夢と無意識との関係が問題となるからです。フロイトは夢を無意識的なものを歪曲した代理物として見なしており、夢を解釈する目的はこの無意識的なものを発見することと定められます。そもそも夢は願望を直接充足させるものであり、同時にそれは歪曲されて表出されるものなのです。つまり夢は睡眠を妨げる願望を幻覚的な充足により解決する心的作用という訳です。また神経症についての概説でフロイトは神経症の症状に対して精神分析のアプローチはどのような着眼点を提供するかを論じています。精神医学にとって神経症は患者の無意識が発現したものであり、錯誤行為や夢のように意味があると考えるからです。このように、同書はフロイトの思考が本当によく表されおり、それが分かり易く述べられています。ぜひ、一度、読んでみてください。