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書店員レビュー
昨年、流行語大賞トッ...
ジュンク堂書店COMICS町田店さん
昨年、流行語大賞トップテンにノミネートされた「無縁社会」。
NHKでも何度も特集されたテーマですが、この問題を6年も
前に取り上げているのがこの本です。
人は一人では生きていけず、仕事でも私生活でも他者との関係を構築・
維持していかなければいけないが、それが億劫になってしまったり
悩んでしまうことで、他者との距離を置いてしまうことが多いです。
本作では「アポトーシス」や「幸せ」といった作品で、主人公たちが
この問題に正面から向き合いつつも、一歩前に踏み出しており読み終えると
自分も頑張らないといけないと思ってしまいます。
また、中身を開かなくてもカバー後ろに「くらげ」という作品(11Pにも
収録されています)を見れば、共感して頂けると思います。
担当:田畑
紙の本
なんと形容したらいいか…
2005/03/13 03:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯で新谷かおる氏が「感受性のない奴は買うな!!! 価値が分からん」と激賞していたので、購入してみた。たしかに、コレは傑作だ。HPで他の作品も公開しているので、読んでみたがショートが抜群に上手。構成力なんだと思うが、短い枚数で世界を立ち上げて腑に落とす感覚は、見事。久々に、いい作品に出会った。ただ感性を扱った作品は、言葉で説明しにくい。だから書評が書き難い。『ボディレンタル』『途中下車』などに感じた自意識の閉塞感を感じるが、なぜかそれが「つきぬけている」感じがする。アダルトチルドレン的な肥大した自己の救いのなさがベースなのにも関わらず、なぜか救いを感じてしまう。なぜだろうか? 歌で言うとCoccoのような印象。
構成力の見事さで短編をまとめるので「わずか数ページで人の未来と終焉を同時に描ける稀有な才能」とあるが、まさに数ページで「人生の全体」が描けてしまっており、その凝縮感が、なんだか逆につきぬけたさっぱりした印象を与える。ちょっと注目の漫画家です。とはいえ、マイナー感漂いまくりなので、メジャーになるとは思えないが。個人的には、「NOSEX」と「幸せ」が良かった。